タイは 今 ワインブームと言っていいほど、バンコク都内でワイン専門店をよく
見かけるようになりました。 でも 今日は日本酒の話です。 ワインは別の機会に。
日本からタイへの清酒・焼酎の輸出が 物凄く伸びているようです。
一昨年の清酒輸出額が、前年比2.7倍 (2億6,787万円) で世界8位、焼酎は
2.3倍(2億1,756万円) になり世界3位となったと、業界紙が報じていました。
タイへの輸出が増えた理由として、いくつかの要因が考えられますネ。一つは
日本料理店の急増。2010年の1,307店から2016年には約2,700店へと増えています。
それに輪を 掛け、2012年4月まで日本酒類の関税が60%でしたが、日タイ経済連携協定(PTEPA)の
適用によって撤廃されることになりました。 アルコール度が15度未満の場合には、酒税(物品税)の
負担も軽くなり、焼酎・梅酒・ワインも60%から約27%へと、大幅な関税引き下げが実施されました。
今後、関税は 段階的に削減され、今年には撤廃されるようですからネ。それは増えますはねぇ~
以前は、清酒・焼酎は 日本人駐在員が消費の中心でしたが、日本食の普及と料理店の増加に
伴い、タイ人の中間層による消費も増加。 安くなれば、中間層のタイ人も飲めますからネ。
<こういう寿司屋台でも日本酒があるとか ・・・>
バンコクを中心に 所得増加が、食の多様化を後押して広まっているんでしょう。そして
タイに進出する日本企業が、設立パーティーなどで活用し業務用の需要も増えていると
聞きますしネ。 日本酒類が増加する、さらに流れる諸条件が揃っている感じですねぇ~
処で近年、タイでは職人が小規模で製造するクラフトビールが流行っているとも聞きます。
タイの法律では2種類のビール製造免許があり、一つが年間生産量100万リットル以上、資本金が
1千万バーツ以上の大企業工場での限定。もう一つが年間10万~100万リットルの醸造パプ。
こちらは瓶詰などして商品を移動させることは出来ず、その場での販売に限定されています。
タイのクラフトビール製造業者は、年間生産量10万リットルという壁があって、許可を
受けていない違法製造者が殆どらしいです。一部は摘発されたりしていると聞きます。
でも製造は200バーツの罰金、販売は5,000バーツの罰金か6ケ月禁固刑、もしくは
両方といいますから、この軽い刑罰のため違反者は後を絶たないとも噂されています。
ちなみに日本では、1990年代に規制緩和で、従来の年間最低生産量が200万リットルから
6万リットルに下げられ、地ビールブームが出来あがったと、雑誌で呼んだことがあります。
タイではタバコと同様、アルコール類の飲酒に対する規制は厳しいから色々な所でその弊害があります。
政府関係の広報のCMなどは、飲酒は悪いことと 言わんばかりの規制キャンペーンを展開しています。
そんな逆風での日本酒類の伸びは、タイで日本酒文化も浸透しつつあることを 証明しているのかな。
そう そう、梅酒も伸びてきそうですヨ、ワタシら酒好きにとって嬉しい話です。
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