通算７勝目のイ・ボミ 選手 物語 その３

　　
　一時は、米国ツアーで戦いたいと悩んだ時期もあったイ・ボミ選手でしたが、今では
米国ツアーで挑戦するつもりは、一切ないと断言しています。　昨日からの続きです ・・・

どうしてか、こんな理由を あげています。

＊　トーナメントの運営がしっかりしている。　＊　賞金も高いし、治安も良い。
＊　米国は 広いので移動が大変で、職業病とも言える腰など 体に負担がかかる。

　
　 ＜アメリカは広いので海外移動と一緒になってしまう…＞

＊　日本の宅配便なら、試合で使うクラブの心配が要らないが、米国では絶えず心配する。
＊　飛行機も遅延や欠航が多いだけに、イライラが募る … … 等々。

意外な理由が多いのに驚きますネ。　藍ちゃんたちは、これを 乗り切っているんですねぇ～

こんな理由を あげていますが、何よりも 「日本は選手がいい人ばかりで、今は日本ツアーが
楽しくて仕方ない」 と言います。　結局は日本が大好きになったことが、大きな要因のようです。

　
　 ＜イ・ボミ選手は アマチュア選手とも大の仲良しとか…＞

　２月から神戸のマンションに 住み、リラックスできる拠点も構えました。　神戸を 選んだのは、
所属するマスターズＧＣ （兵庫県） までの距離が近く、休日にしっかり練習ができるからだと ・・・

ホテル暮らしだと 「移動する」 感じだけど、家だと 「帰る」 気持ちになると言います。　ホテル
住まいだと 部屋を 掃除する間、外出しなければならないけど 自宅だと、ゆっくりと体を 休める
ことができ、母親 （ファジャさん） の手料理も食べることができて、快適らしいですヨ。

　
　　＜神戸市内のマンションにはお母さんも一緒に生活…＞　　

こうした心の準備、日本での拠点づくり、ゴルフ場との所属契約、等々 すべては一つの大きな
目標があるからです。　それは賞金女王の獲得！　ゲットすれば、史上初の日韓両ツアーでの
賞金女王の獲得になります。　それこそ、イ・ボミ選手が掲げる今季最大の目標でした ・・・

　これまで、日本ツアーで最も多くの試合に出たのは 2013年の27試合でしたが、今年は32試合を
予定しています。　昨年までスポンサーの関係で出場していた韓国ツアーには、今年は１試合も出る

予定はないようです。　本当は日本の国内戦37試合を 出場したいらしいのですが、体調管理のため
５試合は休むことに決めたとか。　目標のために、トレーナーも韓国人から日本人に替えています。

　
＜彼女を 応援する韓国人ファンも多いようです…＞

20試合を 終えた今の賞金ランキングは２位 （約7,848万円） で、トップのアン・ソンジュ選手に
約725万と迫ってきました。　“５勝すれば女王になれる” と意識しているようですが、アマチュアの

勝みなみさんが優勝した 「KKT杯バンテリンレディス」 では、２位につけて1,800万円を 獲得して
いますので、実質は今季３勝していることになります。　あと17試合で２勝は、十分な射程距離です。

　日本国内女子ツアーの賞金女王を 韓国勢に取られるのは悔しいですが、イ・ボミ選手ならＯＫかな …

　
　　 ＜小柄だけど精神力は強いわよ…＞

これまで海外で活躍してきた選手たちは、体が大きくジュニア時代からエリート街道を 歩き続け、
プロ転向してからも順調に結果を 残してきた選手ばかり。　彼女たちと比べると、身長が160センチに
満たず、ナショナルチームの経験すらないイ・ボミ選手は、雑草集団から這い上がってきた一人です。

単にルックスが いいからだけではなく、コンプレックスやプレッシャーを はねのけながら、
不屈の闘志と血の滲む努力を 続けてきた結果、今があります。　こんな選手は、どこの国の
プロゴルファーでも応援したくなります。　そんな気持ちからイ・ボミ選手を 取り上げてみました。　　　



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