国営から民間企業となったタイ国際航空(TG)は現在、裁判所の監督下 再建に取り組んで
います。今は運航開始の延長や経営方針などの変更が よく なされるのも仕方ないことでしょう。
日本語版のTGホームページ(HP)には、5月28日付で「払い戻しに関して一時中断している」
と明記されたままですが、一般の英文HPには、払い戻しは出来ない雰囲気になっていますネ。
現行、裁判所の管理下で事業再建中であることを述べ「チケットは有効でありマイレージも
有効です。日程変更も可能ですので、運航されるようになったら変更してほして」と ・・・
バンコク都に居る知人も、払い戻しに関して問い合わせても、応えてくれないそうです。
そんな顧客が世界で30万人以上もいるそうですヨ。 裁判所の管理下では、現金も無い
でしょうし、払い戻しや返金など不可能かな。変更できるだけでも、良しと考えたいですネ。
<サマート・ラチャポンシット下院議員>
そう言えば つい最近、民主党・副党首のサマート議員がフェイスブックで、タイ国際航空の
幹部の給料や手当について書き込みがあり、その余りの高さに物議を醸しだしていましたネ。
給料は、課長クラスのレベル8から最高 副社長クラスのレベル13に分けられているようです。
レベル13クラスになると月給700,000バーツ(約241万円)に加えて、通勤手当75,000バーツ
(約26万円)も支給されている、と公表していました。 役員はまさにファーストクラスです。
<TGのファーストクラス>
レベル11から13の職階にある役員クラスの通勤手当が非常に高いことが指摘されていました。
TGの役員には運転手付きの社用車を当てがわれているのに、通勤手当が出ているのは驚きます。
現行、タイの内閣総理大臣の月給でさえ、諸手当込みで約126,000バーツ(約44万円)ですから。
バンコクの法定最低賃金は、日給331バーツ(約1,150円)。365日働いても120,000バーツです。
タイ国際航空は、1959年に設立された時から空軍将官、運輸省高官らの絶好の天下り先でした。
利益よりも甘い汁を求めて寄生する政治家や幹部役人たちが多かったこと、余りにも有名でした。
これでは政治家などが天下りしたくなるはずです。また赤字企業が倒れるのも当然ですねぇ~
まぁ~ これもタイ国際航空は政府が50%以上の株を保有する実質的な国営企業だったから。
それにしても、2019年末には負債総額が約2,450億バーツに上った会社が、よくも そんな給料
体制を引いていたもんですねぇ~ 幹部たちに、後ろめたさは無かったのかなぁ~ ・・・
何しろ タイ国のナショナル フラッグですからネ。 これからに期待しましょう。
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◆経営破綻のタイ航空 再建のための人員整理を30%から5%に縮小 2020/7/3
経営破綻に陥り会社更生手続が進められているタイ国際航空(THAI)の再建を検討する委員会はこのほど、経営再編のための人員整理を先に報じられていた全社員約2万人の30%ではなくわずか5%にとどめると約束したという。これは委員会側からTHAIの元労組代表などに説明されたものだ。
https://bangkokshuho.com/thaieconomy-439/
1か月前に予想されたリストラ策は下記の通りでした。
★今後、どのようなリストラ計画が実行されるのかが注目されています。最新の情報では・・・
(1) 従業員数を2-3年以内に現在の21,367名から12,000-13,000名に削減、
(2) 給料は10-50%カット、
(3) パイロットは170-200名削減、
(4) 100機ある航空機は6タイプ( Airbus A320, Airbus A330, Airbus A350, Boeing B777-200 ER and B777-300 ER ) 70機まで減少とのことです。