19日からの反政府集会は、プラユット政権が発足して以来、最大規模のデモとなりました。
参加者は何万人になったようですが、8千人以上の警官隊も出たようです。しかし、衝突など
大きなもめごとも無く なんとか平穏無事に終了したことは何よりです。 ヤレヤレですネ。
今までの反政府集会(民主化運動)と大きく違う点は、反政府活動家・弁護士・政治家など、何人か
名前があがっていますが、デモの矢面に立つ明確なリーダーが居ないことでしょうか? 先週末の
抗議デモは、王室改革について強い主張を行なってきた国立タマサート大学の学生グループが
主催者となっている格好です。おそらく、香港の民主派デモからも触発されているでしょうネ。
若者主導の同集会を、反政府派というより「民主化グループ」と呼んだほうが良いかも知れません。
彼らの大きな目的は三つとなるでしょうか。プラユット政権の退陣・民主的な憲法の制定・王室の
改革です。昨日の朝、王室改革を求める枢密院宛の文書を首都警察長官に手渡し、抗議デモは解散
しました。しかし、要求が受け入れられるまで集会は行なうとして、今週の24日も実施されるよう。
ただ、火種も残しました。警察当局は19日、バンコク郊外の住宅で、民主化グループの主導者らが
執筆した王室改革に関する本 約4万5千冊を押収し、現場にいた大学生数人の身柄を拘束しています。
押収した本は、王宮前広場でデモの参加者に配布される計画だったといます。ちょっと気になります。
これまで不敬罪という法律により王室に対する批判はタブーとされてきました。 が、一部では、
堂々と巨額な王室財産の指摘や強力に王室制度の批判をする者もおり、タイ社会は一変しています。
再度 集会が行なわれる24日は、変更が無ければワチラロンコン国王がドイツから帰国する日。
国王も昨今の出来事を よく認識されているらしく、現在の情況も承知しているようです。
24日は国会前でデモを行なう、としています。 また 10月14日には、昨日以上の大規模な
民主化集会を実行するといいます。この日は、民主化を求める学生らのデモ隊を 警察や軍が
<血の日曜日事件の報道写真>
武力で弾圧し、多数の犠牲者が出た「血の日曜日事件(1973年)」の記念日に当たります。
この日はホント要注意ですヨ。事態が収束するか 奥へ進むのか、分かれ道になる気がします。
これまでプラユット首相は、憲法改正などに対しては同意する見解を述べていますが、王制
改革については無言を通し 当然でしょうが、応じる姿勢を全く見せていません。 首相の
王室改革についてのコメントが注目されるところです。 10月14日に山場を迎えそうです。
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19日の大規模集会のメーンイベントも、ラーマ10世への陳情書の提出になりました。
不敬罪の廃止、王室予算の削減、王室関係者を訴追できる憲法改正・・・今や、タイの王室は風前の灯火と言ったところです。
立憲君主制の国なのに、絶対王政の国のように振る舞うラーマ10世に対し、国民は堪忍袋の緒が切れたようです。
外国に住んで、タイ国民に敬意を払わない王様は首にするよ、というタイ国民の最後通牒のようです。
24日にバンコクに帰国予定のラーマ10世が、「タイの国王なんて、ヤーメタ」と言ってくれるのが、一番好ましいシナリオです。くれぐれも、国民に銃砲を向けたりしないよう、ブラユット君は防波堤になってください。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ca24b08880ca26d8ed7184590fc78e67184cfc70
https://news.yahoo.co.jp/articles/d223e2ae18f394e65c8a22c3003797b3d625dd00