タイへ進出している日本企業で、讃岐うどん店の「丸亀製麺」のほかに、
意外なことの、もう一つの企業は東急百貨店です。 昨日からの続きです。
その東急百貨店が、バンコク郊外の高級ショッピングモール・パラダイスパーク(シーナカリン通り)に
先月19日、30年ぶりにタイ2号店を出しました。1号店が成功していると思われるのに、なぜ今なの?
もう とっくに、2号店なんて出ていてもおかしくないと思うんですがねぇ~ 30年ぶりとは意外です。

1号店はBTSのナショナルスタジアム駅に直結しており、ショッピングセンター・MBKのテナント内に
あり、他のショッピングセンターに比べると規模は決して大きくありませんが、適度な敷地面積の中に
まぁまぁの商品が並んでいます。日用品や衣服などを手間かけずに探したい時に重宝します。30年も
前からありますから、日本の観光客リピーターも一度や二度は訪れたこともあるでしょう。 また
フードコートや日本料理店もあるので、初めての観光客でも親しみやすく感じられるスポットです。

そんな1号店を見据えてオープンしたのが2号店なんでしょう。新店舗のストアコンセプトは「上質な
生活を提案するライフスタイル型百貨店」だそうで、新規住宅プロジェクトが進んでいる周辺エリアの
住民をメインターゲットとして、これらの消費者のニーズに合致した商品を揃えていくとしています。
さらに大型試着室・幼児連れを考慮した化粧室・自動飲料販売機などを設け、日本の百貨店に匹敵する快適な
サービスも提供していくらしいですヨ。初年度の売上は約7億バーツ(約25億円)を見込んでいるとのこと。
タイの日系百貨店を 四十数年前から振り返ってみると、東京大丸、伊勢丹、東急、そごう、ヤオハン …
等々 多くありました。が、1980~90年代前半に かけ競うように東南アジアに出た日系百貨店は 大半が

撤退を余儀なくされています。当時は日本の商品価格が高すぎたのでしょうかネ。タイで生き残ったのは
伊勢丹と東急だけ。その後、他の百貨店の進出もありませんし、伊勢丹も2号店は出さずに来ました。
ところが、バブルを思い起こすような近年のバンコクでのショッピングモール乱立で、刺激されたのか
東急百貨店2号店がオープン、そして高島屋も昨年10月に、バンコク市内チャオプラヤー川沿岸に
建設される大型複合施設・アイコンサイアム内に「サイアム高島屋」を出店する計画を発表しました。

完成は2017年の予定だそうですが、バンコク都心部と近郊での競争は激しさを増すばかりです。
現地大手デパートの成長もあり、新興中間層の取り込みを狙うようですが、大丈夫でしょうかネ。
今頃になって、東急2号店や高島屋のオープンは、遅かったんじゃないかしらねぇ~
1980~90年代に大半の百貨店が撤退を余儀なくされた二の舞いを踏まなければ良いですが、
人様のことながら、ちょっと これも心配です ・・・


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