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ブラック企業 「放置すれば社会崩壊」 千葉でシンポ

2013-09-08 | 労働ニュース
基調講演で、ブラック企業の特徴などを話す今野さん=千葉市中央区で


若年労働者に過剰な労働を課す「ブラック企業」をテーマにしたシンポジウムが七日、千葉市中央区の県弁護士会館で開かれた。この問題に取り組むNPO法人「POSSE(ポッセ)」代表の今野晴貴さん(30)は「ブラック企業は労働者をうつ病になるまで使いつぶすため、放置すれば社会は底から崩壊する」と訴えた。

 シンポジウムは「あなたは大丈夫? ブラック企業の傾向と対策」と題し、県弁護士会が主催。労働、法曹関係者ら百三十人が集まった。

 今野さんは二〇〇六年に同法人を結成し、現在、年間千件の労働相談を受けている。

 基調講演で、ブラック企業について三つのキーワードで説明。社員を大量採用した後で不要な人材を辞めさせる「選別」や、低賃金で過剰な残業を課す「使い捨て」を行ったり、パワハラなどが横行する「無秩序」が目立つという。

 労働者が企業で使いつぶされ、離職していけば結婚や社会復帰が難しくなり、将来的な医療費の増加や消費の低下につながると指摘。「長時間労働の規制や労働基準監督署の権限強化に加え、労働者としての権利を子どものうちから教える必要がある」と話した。

 ブラック企業で勤務経験のある二人も登壇した。東京都内の運送会社で働く男性(44)は「配送の荷物が傷つくと給料から弁償代を引かれ、残業代も十分に払われない」、千葉市の男性(25)は「コンビニの名ばかり店長として、月収十八万円で週六日、十二時間労働を続けた」などと語った。

  (白名正和)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20130908/CK2013090802000104.html

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