昨今、労働環境の悪い企業を「ブラック企業」と呼ぶようになった。ブラック企業の典型的な事例は「残業時間が長い」「残業代を支払わない」。政府がブラック企業の撲滅に動き始めた効果は出ているのだろうか。日本法規情報は、運営するウェブサイト『残業代請求・労務問題相談サポート』『人事・労務・社会保険相談サポート』『セクハラ・パワハラ相談サポート』の運用情報やユーザーへのアンケート調査を元に、「残業代についての意識調査」についてまとめた。
3年前に同社が同様のアンケートを行なった際、「残業をしたことはありますか?」という質問に対して「残業をしたことがある」と回答した人は全体の85%であったが、今回は全体の94%と約10%増加していた。そのほかの調査結果については以下に示す。
■月の平均残業時間が労働基準法基準を上回る50時間を超える人が10人に1人!
質問:「平均残業時間(月)は何時間ですか?」
意識調査の結果、月の平均残業時間は1~10時間の人が最も多い45%、11~20時間の人は18%に。比較的、残業が少ない労働環境の人が多数を占め、月間出社日数を22日としたときの1日の平均残業時間が1時間以下の人は60%以上という結果になった。一方で、月の平均残業時間が50時間を超える人が11%に上った。
労働基準法36条(通称:サブロク協定)によると、使用者と労働者が書面による協定を結び、労働基準監督署に届け出をすることによって、本来の法定労働時間を超えて労働しても違反にあたらないことになっている。しかし、残業時間は上限が定められており、基本的に1か月あたり45時間以上の残業は禁止されている。そのため、50時間を超える残業は、45時間の上限を超えており、法律に違反している可能性がある。では、残業代の支払いは適正になされているのだろうか。今度は、残業代について調査した。
■残業したが残業代が支払われないという人は、いまだに3人に1人
質問:「残業代の金額をお教えください」
残業をしている人は全体の94%もいるにもかかわらず
月45時間以上の残業や残業代の不払いは違法行為だって知ってた?
3年前に同社が同様のアンケートを行なった際、「残業をしたことはありますか?」という質問に対して「残業をしたことがある」と回答した人は全体の85%であったが、今回は全体の94%と約10%増加していた。そのほかの調査結果については以下に示す。
■月の平均残業時間が労働基準法基準を上回る50時間を超える人が10人に1人!
質問:「平均残業時間(月)は何時間ですか?」
意識調査の結果、月の平均残業時間は1~10時間の人が最も多い45%、11~20時間の人は18%に。比較的、残業が少ない労働環境の人が多数を占め、月間出社日数を22日としたときの1日の平均残業時間が1時間以下の人は60%以上という結果になった。一方で、月の平均残業時間が50時間を超える人が11%に上った。
労働基準法36条(通称:サブロク協定)によると、使用者と労働者が書面による協定を結び、労働基準監督署に届け出をすることによって、本来の法定労働時間を超えて労働しても違反にあたらないことになっている。しかし、残業時間は上限が定められており、基本的に1か月あたり45時間以上の残業は禁止されている。そのため、50時間を超える残業は、45時間の上限を超えており、法律に違反している可能性がある。では、残業代の支払いは適正になされているのだろうか。今度は、残業代について調査した。
■残業したが残業代が支払われないという人は、いまだに3人に1人
質問:「残業代の金額をお教えください」
残業をしている人は全体の94%もいるにもかかわらず
月45時間以上の残業や残業代の不払いは違法行為だって知ってた?