――建設業界はなぜ労働災害を隠したがるのですか。
複合的な要素がありますが、この業界では「ケガと弁当は自分持ち」という昔からの思想がいまだに消えていません。現場で起きた事故を表面化して労災補償手続きを行うと周囲への影響が大きいからですね。
下請けが事故を起こしても、元請けの労災保険を使わないといけない。大きな工事の場合、労災保険の「メリット制度」により、無事故で終わると保険料の一部が戻ってきますが、事故があれば元請けはその戻りをもらえなくなってしまいます。
それだけではすみません。労働基準監督署に事故を報告すると、災害調査や災害時監督が行われ、指導を受けることにもなる。重大な事故と判断されて送検されると、公共工事における一定期間の指名停止などのペナルティ
元労働基準監督官が明かす 労災絶えぬ建設業界の悪弊【週刊ダイヤモンド12月20日号
複合的な要素がありますが、この業界では「ケガと弁当は自分持ち」という昔からの思想がいまだに消えていません。現場で起きた事故を表面化して労災補償手続きを行うと周囲への影響が大きいからですね。
下請けが事故を起こしても、元請けの労災保険を使わないといけない。大きな工事の場合、労災保険の「メリット制度」により、無事故で終わると保険料の一部が戻ってきますが、事故があれば元請けはその戻りをもらえなくなってしまいます。
それだけではすみません。労働基準監督署に事故を報告すると、災害調査や災害時監督が行われ、指導を受けることにもなる。重大な事故と判断されて送検されると、公共工事における一定期間の指名停止などのペナルティ
元労働基準監督官が明かす 労災絶えぬ建設業界の悪弊【週刊ダイヤモンド12月20日号
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