先週、突然ThinkPad X60が起動しなくなってしまいました。まぁ、思い当たる節がない訳でもなく、おそらくMBRを壊してしまったのでしょう。手元のWindows XPのメディアを使って復旧を試みたのですが、少なくともWindowsの回復コンソールでは元に戻すことができませんでした。GRUB等を入れてみることも脳裏をかすめはしたのですが、何となく面倒だったことと、もし状況が僕の思っている以上に最悪で下手に対処することで何のデータも読み出せなくなって困るという根拠のない不安から、HDDを入れ替えてしまうことにしました。
最近だとSATAのHDDは大容量のものを安価に買うことができます。ただ、これから新たに買うディスクとして単なるHDDを選ぶのも無粋な気がし、SSDの候補選びに着手します。Webで検索するにいくつかのSSDですでに換装実績があることが分かりました。PC事情に疎い僕としては聞き覚えのあるIntel X25-Mを買いに行くことにしました。
いざ店舗で実物を前にすると、微妙な価格差で店先に並ぶ80GBモデルと160GBモデルのいずれを買うかに心が揺れます。数年前に買ったX60への投資としてネットブックが買えそうな金額を投入するのもどうかと思い、結局80GBのものを買いました。(でも未だに160GBにすべきだったかもと引きずっているので、購入される際には熟考をお勧めします...)
家にSSDを持ち帰って早速載せ替えに取りかかります。ThinkPadなのでHDDを取り出すのは非常に簡単です。念のためAC電源ケーブルとバッテリを取り外し、本体右側にあるHDDカバーのネジをゆるめてカバーを縦にスライドさせればHDD引き抜き用の「ベロ」が見えます。そのベロを引けばHDDが出てきます。両脇のゴムカバーを外してネジ4本を緩めればHDDの取り出し完了です。取り出しと逆の手順を踏めばSSDの取り付けが終わります。
余談ですがSSDとHDDの重量差があまりないのが意外でした。元々X60についてきた富士通製MHV2120BHの98gに対してIntel X25-Mは80gです。若干軽量化したことにはなりますが、思ったほど重さに違いがないので、むしろHDD技術者の努力に頭が下がる思いです。
HDDからSSDへの載せ替えは5分と掛からず終わったものの、システムのリカバリに手こずってしまいました。何回もやっている筈なのに何で今回に限ってついていないんだろう。備忘録もかねてその要点をご紹介します。
まず、Webでよく言及されているBIOSのSATA設定を「AHCI」ではなく「Compatible」に変更するというのは、Windows XPのインストールメディアで復旧を試みていたこともあって図らずも設定済みでした。ただ、リカバリーCDからのシステム復旧後になぜかAHCIではブルースクリーンが表示されて起動できないという事象に悩まされました。インテル マトリクス・ストレージ・マネージャ・ドライバーを手動でインストールしたつもりだったのですが、どうもきちんとインストールできなかったらしく、頼みの綱のシステム・アップデートはというと何回実行してもインテル マトリクス・ストレージ・マネージャ・ドライバーを導入対象に組み込んでくれません。仕方がないので「ThinkPadの冒険」というblogの記事を参考に、regeditで「HKEY_LOCAL_MACHINESystemCurrentControlSetServicesMsahci」の「Start」の値を「0」に変更することで一時しのぐことにしました。(紆余曲折あったのですが、Windows VistaのSP2を導入した後くらいにようやくシステム・アップデートがインテル マトリクス・ストレージ・マネージャ・ドライバーの導入を提案してくれたので解決することができました)
また、システム再インストール後にClient Security Solutionから起動の度にセキュリティチップのデータ消去を求められていたのですが、そのやり方が分からず困ってしまいました。起動時のThinkPadロゴが表示されている間にF1キーを押せばBIOSのメニューが呼び出せ、そのメニューの中にセキュリティチップの消去メニューがあったと記憶していたのですが、何度探しても見当たりません。これまたGoogle先生に教えを請うたところ「電源投入後Fnキーを押しながらThinkPadロゴの表示を待ち、その後F1を押す」とのことでした。そんな操作聞いたことなかったぞ>X60。
素人っぽいハードルをいくつか越え、晴れてSSD搭載の新生X60が完成しました。性能が気になるところなので、お手軽にエクスペリエンスインデックスを見てみます。以前メモリを増設した時のエクスペリエンスインデックスが
であったのに対して、SSD化完了後は
となりました。ディスクの性能が劇的に改善していることが分かります。(その一方でメモリの性能が激減しているのが気に掛かりますが、今回はWindows Vista SP2での計測なので、メモリに対する基準が変わってしまったのでしょうか?)
個人的にはバッテリーの持ちが良くなるのではないかと期待していたのですが、1回だけ試してみた感じだとHDD時代とあまり変化がないように感じます。OSのバージョンや設定が異なるので単純比較ではないのですけど。しばらく様子を見てみたいと思っています。
今まではちょっとの振動でもHDDに悪影響があるのではないかとビクビクしていました。しかしThinkPadにも関わらずハードディスク・アクティブプロテクション・システムを使わないで良いというのは感慨深いものがあります。これで屋外でも気軽に使えますね。
最近だとSATAのHDDは大容量のものを安価に買うことができます。ただ、これから新たに買うディスクとして単なるHDDを選ぶのも無粋な気がし、SSDの候補選びに着手します。Webで検索するにいくつかのSSDですでに換装実績があることが分かりました。PC事情に疎い僕としては聞き覚えのあるIntel X25-Mを買いに行くことにしました。
いざ店舗で実物を前にすると、微妙な価格差で店先に並ぶ80GBモデルと160GBモデルのいずれを買うかに心が揺れます。数年前に買ったX60への投資としてネットブックが買えそうな金額を投入するのもどうかと思い、結局80GBのものを買いました。(でも未だに160GBにすべきだったかもと引きずっているので、購入される際には熟考をお勧めします...)
家にSSDを持ち帰って早速載せ替えに取りかかります。ThinkPadなのでHDDを取り出すのは非常に簡単です。念のためAC電源ケーブルとバッテリを取り外し、本体右側にあるHDDカバーのネジをゆるめてカバーを縦にスライドさせればHDD引き抜き用の「ベロ」が見えます。そのベロを引けばHDDが出てきます。両脇のゴムカバーを外してネジ4本を緩めればHDDの取り出し完了です。取り出しと逆の手順を踏めばSSDの取り付けが終わります。
余談ですがSSDとHDDの重量差があまりないのが意外でした。元々X60についてきた富士通製MHV2120BHの98gに対してIntel X25-Mは80gです。若干軽量化したことにはなりますが、思ったほど重さに違いがないので、むしろHDD技術者の努力に頭が下がる思いです。
HDDからSSDへの載せ替えは5分と掛からず終わったものの、システムのリカバリに手こずってしまいました。何回もやっている筈なのに何で今回に限ってついていないんだろう。備忘録もかねてその要点をご紹介します。
まず、Webでよく言及されているBIOSのSATA設定を「AHCI」ではなく「Compatible」に変更するというのは、Windows XPのインストールメディアで復旧を試みていたこともあって図らずも設定済みでした。ただ、リカバリーCDからのシステム復旧後になぜかAHCIではブルースクリーンが表示されて起動できないという事象に悩まされました。インテル マトリクス・ストレージ・マネージャ・ドライバーを手動でインストールしたつもりだったのですが、どうもきちんとインストールできなかったらしく、頼みの綱のシステム・アップデートはというと何回実行してもインテル マトリクス・ストレージ・マネージャ・ドライバーを導入対象に組み込んでくれません。仕方がないので「ThinkPadの冒険」というblogの記事を参考に、regeditで「HKEY_LOCAL_MACHINESystemCurrentControlSetServicesMsahci」の「Start」の値を「0」に変更することで一時しのぐことにしました。(紆余曲折あったのですが、Windows VistaのSP2を導入した後くらいにようやくシステム・アップデートがインテル マトリクス・ストレージ・マネージャ・ドライバーの導入を提案してくれたので解決することができました)
また、システム再インストール後にClient Security Solutionから起動の度にセキュリティチップのデータ消去を求められていたのですが、そのやり方が分からず困ってしまいました。起動時のThinkPadロゴが表示されている間にF1キーを押せばBIOSのメニューが呼び出せ、そのメニューの中にセキュリティチップの消去メニューがあったと記憶していたのですが、何度探しても見当たりません。これまたGoogle先生に教えを請うたところ「電源投入後Fnキーを押しながらThinkPadロゴの表示を待ち、その後F1を押す」とのことでした。そんな操作聞いたことなかったぞ>X60。
素人っぽいハードルをいくつか越え、晴れてSSD搭載の新生X60が完成しました。性能が気になるところなので、お手軽にエクスペリエンスインデックスを見てみます。以前メモリを増設した時のエクスペリエンスインデックスが
であったのに対して、SSD化完了後は
となりました。ディスクの性能が劇的に改善していることが分かります。(その一方でメモリの性能が激減しているのが気に掛かりますが、今回はWindows Vista SP2での計測なので、メモリに対する基準が変わってしまったのでしょうか?)
個人的にはバッテリーの持ちが良くなるのではないかと期待していたのですが、1回だけ試してみた感じだとHDD時代とあまり変化がないように感じます。OSのバージョンや設定が異なるので単純比較ではないのですけど。しばらく様子を見てみたいと思っています。
今まではちょっとの振動でもHDDに悪影響があるのではないかとビクビクしていました。しかしThinkPadにも関わらずハードディスク・アクティブプロテクション・システムを使わないで良いというのは感慨深いものがあります。これで屋外でも気軽に使えますね。
Intel Boxed SSD 80GB SATA 2.5 SSDSA2MH080G2R5 インテル このアイテムの詳細を見る |