ここのブログにも時々登場する、
犬猫ばあちゃん(カイヌシ母)は、
幼い頃に戦争体験をしています。
そんな事も有ってか、カイヌシがもの心ついた頃から、
戦争についての話や本等…
沢山、たくさん聞かされ&読み聞かされてきました。
その中で、手元に有る、大切な1冊をご紹介いたします。
「ねこは生きている」
作:早乙女勝元 絵:田島征三

え、戦争の話なのに、ねこ…
と、思われるかも知れませんが、
戦時中の「人間の親子」と「猫の親子」の話なのです。
簡単に物語を…!
主人公「昌男」の家の縁の下に、
1匹の野良猫が住み着きます。
素早い動作のその猫に「稲妻」という名前をつける昌男。
戦時中の貧しい生活の中、
小さな野菜のかけらを与えたりして、稲妻との交流が始まります。
そんな中、稲妻は母猫になります。
子猫が少し大きくなった頃…昌男と稲妻が住む町が
空襲に遭ってしまうのです。

人も、猫も…命あって動けるものは、
生き延びるために火の海から逃れなければなりません。
さて…昌男の親子は…。
稲妻の親子はどうなってしまうのでしょうか。
…というお話です。
空襲というと、どうしても人間にスポットをあてた物語が多い中、
この作者は、「命」に差別なく
必死に生きようとする姿を描ききります。
私は、幼心ながらも…
この勇敢は母猫、稲妻を尊敬していました。
子猫4匹を1匹づつ銜えて移動していたら、
いくら素早い動きの猫でも火の海から逃れられません。
さて、稲妻はどうするのか!

子猫達に、しっぽを銜えさせて、はぐれない様に誘導するのです!
一番臆病者の「よう吉」が、残念な事に短尾で…一番後ろなの…(/_;)
この辺りは作者の創作な部分なのでしょうけれど、
微笑ましくて、愛しくて、
読んでいる側も、迫りくる炎の威力に屈しそうになる中で、
生きる輝きに、ぐっと…惹きつけられるのです。
戦争…というものを、
考えさせられる、良作だと思います。
是非、チャンスがございましたらお手にとって頂きたい作品です。
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