* コーギーな生活へようこそ *

ななみ(血管肉腫)もりし(急性腎不全)うっちー(肺水腫)うぃる(脳腫瘍?)、せがーる・しおり コーギー姉妹の徒然日記。

うぃるの記録が誰かの為に。

2019-10-08 | 膵外分泌不全*うぃる

うぃるがお世話になった、

食育のJ先生からご連絡がありました。

 

準備、着々と…進んでいるそうです。

講演会の中の一部で、

うぃるの膵炎のデータを使ってくださる…と。

データをお渡ししたのは、もう、

数ヶ月も前の事です。

 

うぃるは居なくなってしまったけれど、

うぃるの生きた、頑張った証のデーターが、

何処かのワンコの…力になれたら。

そんな風に思いました。

こんな形で、今ここに うぃるが居ないなんて…

想像をしなかった未来ですが。。。

 

 

J先生はオオカミの食を調べながら、

今、一般的に言われている「犬はオオカミと同じ」

…というオオカミ理論を注意すべき、とおっしゃってます。

犬の大元はオオカミだけれど、

人と長く暮らすようになった犬は、

随分と雑食性に変化していて、

オオカミと同じ食の考え方では、膵炎等を引き起こしやすくなる…

という部分に着目して、食育指導をなさっています。

今、膵炎等は本当に増えているそうです。

これは、犬はオオカミ理論信仰に基づいた、

高たんぱく高脂質に特化した、

プレミアムフードが増えている…という部分も有るようなのです。

※プレミアムフードがダメということではなく、

すべての犬が、この配分に耐えうる処理能力の内臓をしていないこと。

あくまで、犬はオオカミではなく、

オオカミから変化し進化した「犬」である。

…という事なのだそうです。

 

 

うぃるは約1歳のころ、

膵炎からの、膵外分泌不全を抱えながら、

約12年間頑張ってきました。

腎臓を痛めてからの3年間は、

膵臓と腎臓の板挟みで、随分苦労をしました。

※トータルカロリーの問題から、

膵臓フード ← 高たんぱく、低脂肪

腎臓フード ← 低たんぱく、高脂肪

療法食フードはそれぞれ、基本この考え方です。

要は相反する立場なんですよね。

 

うぃるは…どちらをも選べず、

各フードをブレンドして与えていましたが、

なかなか波が有り、便が安定せずに随分苦労しました。

J先生の指導のもと、完全手作り食に切り替えてからが、

うぃるの便は一番整っていたと言えます。

ブツがブツなだけに…流石に写真をお見せ出来ませんが、

夢のような、良いう○こ出てましたもん!

 

それでも…、闇雲に手作り食が一番!

…とも言えないかも知れません。

フードのメリットも有るからです。

しかしながら抱える病によっては、

また、その個体の内臓の処理能力によっては、

それぞれを思いやれる食事が作れる…という利点が、

手作り食にはあると、実感したのでした。

 

 

出来れば病を抱えず、

過ごせることが一番です。

抱えなくていい病は、

抱えない方が良いんです。

 

 

うぃるのデータが、

これからも命を繋げていくワンコさんの…

僅かでも…少しでも…力になりますように。

不必要な病を抱えずに、

幸せなワンコライフが送れるコが、

1匹でも多く居てくれますように。

ワンコと飼い主さんの平穏な日々が、

1日でも多く、続いていきますように。

 

そう、願っています。

 


 

J先生にデータと共に託した、うぃるの写真!

ちょっと、若い日のを選んじゃった…(^^ゞ

 えへへ。

 

 

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膵外分泌不全13

2009-03-19 | 膵外分泌不全*うぃる
エクセラーゼという顆粒タイプの消化酵素剤へ切り替えてから・・・
うぃる の症状はとても安定し、体調もなかなか良好です。

お尻から出る油の事も、すっかり過去の出来事。
消化酵素剤を切り替えてからは、一度も出ていません。
排便の回数も、本当に減り、普通の健康な犬と同じ位です。
問題は、嘔吐位。これは今後の課題です。

体系も本当に安定しました。
↓ガリガリだった頃のうぃる。 骨ばっています。触ると骨ばかりで痛々しい程でした。


↓体重が戻ってきて、丸みが出てきています。
 
なにより、触ると程良くお肉に包まれていて弾力があります。
栄養がとれて来たからだと思いますが、毛ぶきもとても良くなりました。


2009年の1月、T先生の元での治療の結果を確認する意味で、血液検査を致しました。
その際の うぃる の膵臓の数値(犬トリプシン様免疫活性c-TLI)は、3ng/ml。
標準値よりは低いものの、うぃるの過去検査の中では一番良いものでした。
(この後のお話は、現在進行しているブログ内容に記した事と同じなので、省略します。)

今、コントロール出来ている現状を少しでも長く、
良い状態で継続していかなくてはいけません。

また新しい治療の事などが加われば・・・追加して記していこうと思っています。


最後に。
何よりも うぃる にかかわってきた先生方が
居て下さったからこそ、ここまでこれたと思っています。
そして、藤沢市のT先生の存在が有って、安心できる今が有ります。

病気を抱えている動物たちが・・・そして、その飼い主さんたちが、
良心的な治療を受ける事が出来て、少しでも症状が安定し、改善し、
穏やかな毎日が過ごせる事を、心から祈っています。


小さな女の子のうぃると、まだまだ未熟なカイヌシの体験談が、
少しでも、同じ症例を抱えるコたちの、道しるべにでもなれば幸いです。

いつ、愛犬(生き物)が病気を抱える事になるかは、本当に解りません。
今が健康であるのならば、尚のこと。
その当たり前である事を、十分に幸せと感じて欲しいのです。

今でもカイヌシは思います。
何か手を尽くせるのであれば、うぃる に「普通の身体」をあげたいな・・・と。



2010.8.31 追記

時々、「膵外分泌不全」でのお問い合わせメールを頂きます。
その際多いのが、動物病院を教えてください…というものです。

このブログ左手側の、ブックマーク欄に、
このブログに登場する動物病院のHPを記しています。

が…
やはり、緊急性を伴う場合など細部まで気がつかれない場合も有る様です。
また、私のメールチェックが遅れ、お返事が遅くなってしまった場合などを思い、
念のために、下記に各動物病院HPをご紹介させて頂きます。


◆神奈川県藤沢市◆ 病院名をクリック致しますとHPへ飛びます。

たろ動物病院 → 膵外分泌不全での治療をお世話になっています(うぃる)

マーブル動物病院 → 血管肉腫での治療をお世話になっています(ななみ)

◆北海道札幌市◆

東麻布動物病院 → ななみ・もりしの横浜での主治医の先生が開業されてます。


※3コギ生活の中で、カイヌシ自身が接点を持ち、
本当に良くしていただいている病院、先生方を記しております。

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膵外分泌不全12

2009-03-02 | 膵外分泌不全*うぃる



「フードは食べていますか?」
藤沢のT先生へ治療に伺った際、先生は大変心配されていました。
「へ」 ?マークを飛ばすカイヌシに先生は、
「今うぃるちゃんが食べているフードは、まずくて(?)有名なんですよ」
苦笑いをされながら、そう話されました。
「独立して開業してから数年経ちますが、全くの不評で全然出てません
そんなフードだなんて、知らずに。
うぃるは良く食べます。しっかり完食します。文句も言いません。
もっと言ってしまうと、よだれ流して待っています

うぃるの顔を覗き込むと、済ました顔で「それが何か」と、
言いたげな表情・・・。思わず吹き出してしまったのでした。

そんな笑いの中で、T先生は新しい提案をされました。
同じ消化酵素剤なのですが、「顆粒タイプ」にしてみましょうと。
錠剤の方が、扱いやすいかと配慮をして下さって居たようですが、
振るわない、うぃるの症状から・・・次の提案でした。
さらに嬉しい配慮は、顆粒タイプが扱いやすいように、
スプーンに印と、顆粒用のボトルまで揃えて下さっていました。(写真)

「スプーン印部分が3gです。うぃるちゃんの体重では1回(1食)、
 3gまでは大丈夫ですから。後は便の状態と相談して、
 減らせる様なら減らしてみてください。」


嘔吐の事も、伝えました。 すると・・・表情を変えずに先生は、
「嘔吐は膵外分泌不全の症状のひとつですよ」と・・・。
一つ、一つ、解決していかなければならない事です。
うぃるには、解決しなければならない問題山積みです。



2008年8月、目前・・・
奇跡が1つ起きました。
お尻の油が、全く出なくなりました。
当初、3gの予定のエクセラーゼ顆粒も1gまで減らしても、絶好調
食事は1日2回。 それでもみるみるお肉が付いてきます。
毛色も艶も、毛の密度まで良くなりました。
排泄の回数も朝晩の2回。ななみ や もりし の便と間違える程の
吸収された、堅い、こげ茶の良好な便です。

「やったど~
普通の便が、こんなに嬉しいなんて。
便拾いが、こんなにも楽しいなんて。
普通の暮らしが、こんなに輝いているなんて。
カイヌシは、気づけて居る様で、何も解っちゃいなかった


まだ、道の途中だけれど・・・絶対に諦めないで頑張ろう

人も犬も・・・命有る者は全て、
沢山の出逢いや、周囲の環境に支えられて生かされてるんだ。


こんなに嬉しくて泣いた事って、有ったかな。
嬉しい事が、「うん○ょの色、形」というのが、ちょっとシャクだけど

・・・続く


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膵外分泌不全11

2009-02-25 | 膵外分泌不全*うぃる
新しい消化酵素剤、錠剤の「エクセラーゼ」を継続して使用してみた結果、
うぃる 自身の体調の波が有ると、排泄物に油が混ざる事が解りました。
そして同じく、異常な臭気の水溶便も、やはり数週間に1回程有るのです。
ただ、幸いにもフードはアレルギー反応はなく、大丈夫でした。

確かに、全体的には以前よりは良い状態なのですが、
手放しでは喜べない印象・・・。
そして1日2食では、体重増は望めませんでした。

新しい手法に挑戦しても、
「正直、こんなものなのかな・・・」少し、落胆してしまったのも事実でした。
でも、カイヌシの望みは・・・それは贅沢な事柄なのかも知れないのです。
他の2匹と接していて、どうしても「普通」を基準にしてしまうカイヌシ。
  常に消化剤。残さず食べれたかな?
  常にお尻のチェック。油は出ていないかな?
  常に体重のチェック。1gでも減っていれば落ち込みます。
そして、やはり治療費の事もカイヌシにかかってきます。
なんで自分ばっかり。 そんな風に考えた夜も有りました。
どうして、うぃるは、普通に暮らせないんだろう・・・。

そんな時、異臭を放つ水溶便は、嘔吐だと解ったのです。
フリーにしていた時に、げぽっ・・・と うぃる が嘔吐したのです。
臭気が鼻についた瞬間、いつものだと気づいたのでした。
いつもこの水溶便(だと思っていた)は、朝迎えにいくと、
サークル内で汚れてでていたので、
その臭気から便系だと思い込んでいたのでした。
これは、重要なポイントです。


そんなある日、うぃるの顔が突然腫れ上がったのです。
カイヌシが帰宅した頃は、初め良く解らない程度でした。
が・・・遅くなるにつれて、どんどん腫れ上がってきます。
コーギー特有のスッキリとしたマズルが熊顔に変形しています。
そのうちに、「ズーずー・・・」鼻の呼吸さえ辛そうなのです。
あわてて夜分ですが、藤沢のT先生へ連絡。
「すぐ僕、病院へ向かいますよ」
そう話して下さったものの、個人でなさってる先生に余り無理も言えず、
以前24時間対応していると、ここでも記述した病院へ向かう事にしました。
切り替えた「消化酵素」の影響ではない、とのお話に少し安堵・・・。
 
※この24時間対応の病院は、本院が対応していて、
うぃるは、近くに有る分院へ行っています。
膵外分泌不全の治療は藤沢のT先生の所・・・と、2つの病院へ通っている形です。


夜間で病院へ走りながら、生き物と暮らすという事は、
救急の面も考えて、病院を選ばなければ・・・と痛感した出来事でした。

結局、腫れの原因は不明。
注射をして、お薬を頂いての帰宅。
翌日には腫れは80%は引いていました。
その後も順調に回復。 
虫刺され?の線が濃厚ですが、刺された跡がない為、今でも謎事件なのです。

次から次へと・・・重なる時は、重なります・・・


続く・・・




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膵外分泌不全10

2009-02-24 | 膵外分泌不全*うぃる
新しい消化酵素材は、「エクセラーゼ」といいます。
粉末ではなく、錠剤タイプです。 1日2錠まで。 
この時点で、うぃるは4食(朝、昼、晩、夜食)で体重をフォローしていました。
今までのパンクレアチンでは、1日2食では、すぐに体重が落ちてしまいます。

1日2食・・・。ちょっと不安は有ります。
それでも、今までのT先生の患畜は、この錠剤で安定出来ているとの事。
まずは、1つ新しく挑戦してみるしか有りません。

そして合わせて、フードの切替えも、ご提案頂きました。
アレルギーの有るうぃるは、この病気の事もあわせて大変苦労していました。

その時まで食べていたフードは、病院用での治療フードで、
ロイヤルカナンの、「スキンサポート」or「肝臓サポート」のどちらかでした。
スキンサポートは、油分は少ない分、なかなか太れない。
肝臓サポートは、油分が多く、体調が悪いと多くお尻の油が増えてしまいます。

そんな状態なので、うぃる の体調と相談して、切り替えて与えていました。
でも・・・、この両フードとも、
うぃるのアレルギー物質の「チキン」が使われているので、
痒みが時々出てしまっていました。。。

先生が提案されたのは、同じメーカーの「低分子プロテイン」
膵外分泌不全の症例の子用のフードということで、
合えば、サイコーな予感なのですが・・・
なんとここににも、「チキン」どど~ん・・・と記載されています。
先生に伝えると、意外な回答が帰ってきました。
「まず、大丈夫
アレルギーというのは、構成される分子のサイズにより、
これはチキンだ・・・と身体が反応するそうなのですが、
「低分子」と謳っているだけ有り、通常の分子サイズをより細かくし、
アレルギーのフィルターに引っかからない様になる。
という理論なのだそうで・・・
(要するに、本当はチキンだけど、チキンじゃないよ~って訳ですよね。)


早速、食事体制を切り替えていきました。
結果・・・。

糞の状態はまぁまぁ、良好。
劇的変化は有りませんでしたが、油の量は減っていました。
うん○ょ排泄回数も気持ち、減りだしました。
2週間程、このエクセラーゼ錠剤で様子を見る事になりました。

続く・・・
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膵外分泌不全9

2009-02-23 | 膵外分泌不全*うぃる
また、体重が減りだした うぃる・・・。
不安ばかりが募ります。

そんな時、知人から、
こちらにも「膵外分泌不全」治療経験している先生がいるよ。
と、声をかけて頂きました。

それならば、駄目もとで・・・。相談だけでもしてみよう、とカイヌシ。


2008年6月頃、うぃるを連れて診察兼、相談で行ってみました。
場所は藤沢市。カイヌシは横浜のチベット地域在住なのですが、
比較的藤沢寄り・・・。 
ちょっと遠いは遠いですが、通える距離。これは重要です。


今までの先生に不満は有りませんが、
うぃるの状態が安定しない事と、
他の術に積極的ではない様子なので、仕方なく・・・という感じからです。
「なんとかしなければ」カイヌシの切なる思いです。
更なるセカンドオピニオンを受ける決定打となったのは、
丁度この頃の血液検査の結果でした。血糖値が異常に低かったのです。

その時のうぃるの体重は、8kg台後半。せっかく一度は太ったのに。
以前のガリ状態では有りませんが、確かにまた減ってきていました。
今までの経過(血液検査の資料や、どの様な流れかの概要文)を持って、
お話をしました。 今度は男性の先生です(以下T先生とします)。
言葉数は多くはない印象でしたが、
よくお話を聞いて下さった上で、説明をしてくださいました。

まず、このT先生は、消化酵素に要点を絞ってお話下さいました。
「膵外分泌不全」の治療で、主流となっている
消化酵素→パンクレアチン ですが、
T先生は、このパンクレアチンに異論を持たれていました。

長期使用には、副作用が生じると話されていました。
その副作用とは、本来の身体からの分泌量が、
口から摂取を続ける事で、更に減ってしまう恐れが有るとの事。
なので、自分はパンクレアチンでの治療はしていない・・・と話されてました。
※獣医師界の成り立ちを、私は良く解りませんが、
 沢山の文献を参考にし、またどの人を師と仰ぐか・・・で
 治療法の定義は多少なりとも変わってくるようです。

ブログなどを拝見していると、
パンクレアチンで、十分この病気をコントロールできているわんも
沢山いらっしゃるのは事実ですが、うぃる は駄目なのです。
どうしても病気を、完全コントロール出来ていないのです。

症状を安定させたい。
不安を抱えたままの毎日は、とてもとても辛く・・・。

「完治はありませんが、コントロール出来れば、
 怖い病気ではありませんよ、生きられますよ」

そのT先生の言葉で、治療に通う決断をしました。
T先生の提案の「別の酵素剤」での治療を始めてみる事にしたのです。


続く・・・






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膵外分泌不全 ひとやすみ

2009-02-18 | 膵外分泌不全*うぃる
重たい文面が続いていたので、
ちょっと、ひとやすみ


写真は、カイヌシのデスク下ですが、
ここは、一応、この部屋に共に住む 「なっちゃん」 の専有場所、
(もりし、うぃるには各々専用サークル有り
なのですが、3わんフリータイムの時は、
皆で集まってきて、利用しているのです
特に、お気に入りなのが うぃる で、
「居ないぞ???」と思うと、このデスク下から、
目をギラつかせていたりします

そんな訳で、うぃるが良く居るこの場所、
壁紙が、うぃるの病気から来る、お尻の油で汚れてしまったのです。
なんとか掃除して綺麗にしても、
すぐに汚れを付けてしまうので・・・
考えたのが、写真←印の板。
現場で余ったキッチンパネルを頂いてきて、たてかけてみたのでした。

そうこうしている内に、うぃるの治療の成果が出て、
今では、お尻の油の事なんて、過去の出来事なのですが、
3わんで利用すると、こすれてどうしても壁紙が汚れてくるので、
現在もそのまま、キッチンパネルを置いています
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膵外分泌不全8

2009-02-16 | 膵外分泌不全*うぃる
それから数ヶ月後の年末の血液検査では、
幾つかの規定外な数値は有ったものの、
それは、微々たる数値で、改善してきている事が解りました。
栄養が戻ってきた事で、臓器達が元気回復してきているのです。

膵臓の消化酵素分泌の量も、
最悪の頃の「<1.0(ゼロより少ない)」と比べると、
「2.8」と少しですが上がっていました。
(参考基準値8.0~43.6)
通常は、一度萎縮してしまうと、再生はしない組織なのだそうで、
それを考慮すれば、たとえ、ちょびっとの改善でも嬉しいのです。

体重も9Kg台にまできて(最低が7Kg台)、先生と共に喜びました

ですがその時点でも、
便の多さ、便の油は完全に解消はされてはいませんでした。
いつも、うん○ょノートとにらめっこ。お尻洗いも健在です。
それから、月1回程ある水溶便も、問題でした。
うぃるノートには、
「日付」「便の形状」「色」「油」「お尻洗い」の項目が有り、
排泄の度に、状態を記す様にしていました。


それでも・・・数値の改善は、何より嬉しい出来事でした。
少し安堵した2008年の新年を迎えたのでした。
そして、この2008年も変化の有る1年となります。


この春、うぃるが大変お世話になった先生は事情で、
病院を離れられる事になりました。
新しい先生への引継ぎ・・・。 
今度の先生は、膵外分泌不全の治療経験は有るそうです。

ですが・・・。そんな矢先。
うぃるの月1回だった水溶便、頻度が増えてきたのです。
不安になり、診察を受けましたが、
消化酵素「パンクレアチン」と、胃液調整「H2ブロッカー」
で管理をしていくしかないとの結果でした。
それで、今までの患畜は治療をして来られたそうです。
確かに、カイヌシがネット等で死ぬほど検索をかけても・・・
膵外分泌不全での投与は→「パンクレアチン」なのです。

でも・・・。
うぃるの症状は安定しないのです。
便の油も、多い少ないは体調によりありますが、出てしまいます。
可愛いお尻は、油で毛が薄黄色になっています。
洗っても、排泄の度にすぐに汚れてしまうからです。
そして・・・便の量もやっぱり多め。
あわせて、「H2ブロッカー」を常に服用させる事にも不安が有ったのです。
やはり、胃液の調整薬ですから。人間でも、長期使用はしない筈です。
少量とはいえ、うぃるは一生の事×1日4回です。心配です。
そしてそして、9Kg台だった体重も、また減りだしたのです。

・・・続く


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膵外分泌不全7

2009-02-09 | 膵外分泌不全*うぃる
食事の度に与えるこの「ふりかけ」は、
粉状の消化酵素で「パンクレアチン」といいます。
豚の消化酵素なのだそうです。
独特な変なキツイ臭いのする白い粉です。
カイヌシでも臭うのですから、うぃるの敏感な鼻では相当キツイだろうに・・・。
でも、彼女は文句も言わずにもくもくと食べます。生き残る為に。

そして、肝臓の悪かった数値を下げる為に、
サプリメント「プロヘパゾン」も、食間に飲ませます。

ガラガラになってしまった身体に、栄養を届ける為と、
身体への負担を減らす意味でも、
1回の食事量を減らし、食事回数を増やしました。
この時の うぃるは、朝、昼、晩、お夜食の4回。

それでも・・・。問題点は残りました。

食事量な割りに、便の量は多く、また便に油は出ます。
軟便の為のお尻洗いではなく、油の為のお尻洗いになりました。
「油が出る」「量が多い」という事は、
十分に吸収出来ていない証です。
一日の排泄回数は5~7回程・・・。

自然な状態での「消化酵素」は、胃を通過した食べ物に、
膵臓から振りかけられる・・・と、以前記しました。
うぃるの場合、膵臓が十分に機能していないので
ご飯と一緒に「消化酵素」を食べて補っている為、
大切な消化酵素が「胃酸」でやられてしまうのです。
十分に消化酵素の役割を果たせず、だから十分に吸収されない訳です。
その為に、「H2ブロッカー」(←人間の胃腸薬と同じですね)を
食前、約5分前に少量与え、胃酸を弱め、
そして食事を与える必要性が有る事が解りました。

そして徐々にですが、体重は増加へと向かいます。
先生と、体重を量るごとに、飛び上がって喜んでいました。


実は、この先生は「膵外分泌不全」を治療された経験は無い方でした。
それでも、勉強された中に有った「症例」に気づき、
見事に突き止めて下さったので、うぃるの命は今、有るのです。
そんな事から、先生もカイヌシも、毎日が勉強。
カイヌシは便表を付けお渡しし、先生は伺う度に、
不安点を解消出来るようにと、調べて下さっていました。

出来る限りの力添えをして下さったのでした。


結局・・・・・
うぃるの便の状態を考慮して、長旅も短旅も危険と判断。
なので、この夏の旅行は諦めて、治療に専念したのでした。
生きていれば、次が有るさ

続く・・・
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膵外分泌不全6

2009-02-07 | 膵外分泌不全*うぃる
先生から頂いた「ふりかけ」により、
見事に、うぃるの便は固まりました。
・・・といっても、発症前の便までとはいきませんが、
取りあえず、お味噌状態ではなくなりました。
その事からも、先生の話されていた病名「膵外分泌不全」は、
間違いない事実だと、心の底で、覚悟を決めたカイヌシでした。



そして。。。血液検査の結果は散々なものでした。。。

原因解明まで、時間がかかり過ぎ、対応が遅れてしまった為に、
当たり前に吸収される筈の栄養分が
体内であちこち不足し機能不全を起こし、
うぃる の身体は悲鳴をあげていました。
(でも、そんな内臓とは別に、本人は意外と元気なんですよ・・・

「膵外分泌不全」これは確定です。
判断する為の項目が「犬トリプシン様免疫活性(c-TLI)」というものですが、
通常の正常範囲が「8.0~43.6」程の数値なのです。
うぃるの現在の分泌量は、「<1.0」ゼロにも満たない数値。 そして、あちこち機能衰退な内蔵の中でも、
肝臓の数値(GPT)は異常な上昇を示していました。
通常「17~78」程。うぃるは、「1,210」    。
栄養が取れれば、問題な数値郡は改善される筈ですが、
とりわけ悪劣な状態の肝臓は、サプリメントで補助をする事となりました。

実は、食糞に悩まされていたのも、この頃でした。
栄養が不足し、身体は飢餓状態な為に、
なんとか、栄養を補充しようと食糞を始める固体も多いそうです。
うぃる の異常な食欲は、この為だったのだと解りました。


結局、アレルギー検査は、
今回の病気(膵外分泌不全)には付随した形となってしまいましたが、
幾つかのアレルギーが見つかり、合わせて考慮していかなくてはなりません。
弱り目にたたりめ・・・。
泣きっ面にハチ・・・。
まさに、そんな毎日の幕開けでした・・・。

それでも、原因が判明したことで、明確な対応は出来ます。
・・・・何より、それが救いでした。

ただし、「完治のない病気であること」
これは、先生から告げられました。
この病気を命尽きるまで、コントロール出来るか。
何処まで、出来るのか・・・。それが大きな今後の課題でした。

原因を突き止めた事での、スッキリとした心と、
完治のない治療の幕開けに、不安な心は同居し。。。
季節はもうすぐ、梅雨を終え初夏へ突入していきます。

夏は、我が家では毎年の恒例になりつつある、
「わんとで北海道への旅」が有ります。
輝きを増す陽射しに、胸を踊らせるシーズンなのに。

先が見えないのです。
でも、母(カイヌシ)は強くならなきゃいけません。
この手元の小さな温もりを守りたいから・・・

続く・・・
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