龍と亀

昨日、ボクシングのタイトルマッチでの反則行為で、亀田大毅選手とセコンドの父・兄に協会から処分が出されましたね。

それなりに重い処分となり、巷の声は様々あるようですが、ボクは個人的に妥当かなと思います。


協会が処分したといえば、横綱・朝青龍の件もありました（死亡事件ですっかり影薄いけど）。

で、一連の流れを見ているうちに、この二つのことに共通点を見出しました。


処分前から競技と離れた場での言動が物議を呼んでいたこと、それに対して協会サイドが野放しだったこと。

野放しにされていた荒くれ者が世間を騒がす行動に及んで、慌てて協会が厳罰を下したこと。

厳罰を下した背景に、荒くれ者に代わるヒーロー（白鵬・内藤大助）がいること・・・


協会サイドに責任はないのかな？

世間の声やマナーやフェアプレー精神より、人気や話題性を優先してた部分はなかったんだろうか。

で、手に負えなくなって、急に「よくもやってくれた」と言わんばかりに厳罰って・・・

確かに問題起こした本人には反省してほしいけど、おんぶにだっこが手のひら返したみたいで、やり方が醜い気がしてならないんです。

メディアを通して「引退しろ」とまで言う理事だか委員だかには反吐がでそうだ。


結果的に物議を醸す結果になったけど、朝青龍が冷えかけた相撲人気を再燃させ、亀田兄弟が影の薄くなりかけていたボクシングの注目度を上げた功績は確かにあるはず。

だからこそ協会側も頼っていたはず。

頼って真綿で包んでなあなあでやってきたのに、ここに来ていきなり「引退しろ」とまでいうのは、まるで使い捨てのような感じ。


だからこそ言いたい。

朝青龍も、亀田兄弟も、必ず第一線に復帰してほしい。

そして誰もがなしえないほどの大横綱・大チャンピオンになってほしい。

そうなれなくても、最後は土俵・リングの上で戦って終わってほしい。

自分たちを振り回した協会を見返してほしいのです。


そういう意味では応援したいです。