当方見聞記

旅と舞台・ライブ話を気ままに書いてます

臨済寺特別公開

2012年05月19日 | 日記
臨済寺の特別公開に行ってきました

臨済寺は静岡市葵区にある、今川氏の菩提寺。
元々は今川氏親が出家した自分の子、栴岳承芳(後の義元)の為に建立した“善得寺”で、花倉の乱で義元が家督を継いだことにより、兄である氏輝(この人が亡くなったからお家騒動になったんだけど)をここに葬ったことから、名称を変更、現在の“臨済寺”に改めました。
ちなみにここ、今川の頭脳大原雪斎が住持のとなったお寺。
そんなわけで今川人質時代の家康が雪斎によって教育を受けた場所でもあります

しかしです。
ここは今でも続く“修行寺”。
そんなわけで通常公開はされていません。
年に2回だけ一般公開されるんですが、5/19はそのうちの1日。
なんで5/19って、義元の命日で法要があるからなんですね~。


まずは見事な山門がお出迎え。


10時からの法要の合図?行った時はちょうど鐘が突かれていました。


本堂(方丈)は重要文化財。こけら葺きの屋根の痛みがちょっぴり気にもなったり…
まぁこのお寺、今、色々改装加えている最中なんで(徳川慶喜が撮った写真の状況に戻したいらしい)、この修復は後回しになっているのかな

法要に参加させていただき、お焼香の後は見学へ。


焼香台。さすがに法要直後は大行列でした


今川義元(左)、今川氏輝(右)像。この義元像は結構有名だよね??よく見た記憶ある。
義元の左後ろにちらっと見えるのが、家康が献上した千鳥図です。


焼香台の奥に祀られている家康像と法要で捧げられた供物。供物に抹茶があるあたりが、文化人な義元への供物っぽいなぁ思いましたね。


庭が素晴らしい
上に見えるのが茶室(夢想庵)です。 
ここは1度に20人までしか入れないので、整理札が配布されました。


茶室への階段、茶室からの景色、室内です。
天気も良かったので、景色抜群ここでお茶は優雅でしたなぁ~思う


書院にある、竹千代御手習い之間。家康が雪斎から勉強受けてた場所です。
このお寺、信玄の時代に一度焼けちゃってて家康による再建なので、これ自体も再現部屋だとは思いますが、そうは言ってもなかなかな風情…特に窓の格子。渋いねぇ~
天井の龍も立派でしたよ

おまけで展示物たち。
書院にあった、雪斎・家康たち縁の品(家康仕様の硯、雪斎直筆短冊・陣中袈裟とか)、本殿にあった信玄や義元たちの古文書などなど。

読めなくてもマニア的に浮かれます(笑)

ここ、何がすごいって撮影OKなところよね…
ここのレプリカが置いてあるところが撮影禁止なのに、本物置いてあるここがOKなんだもの。
太っ腹だわ…さすが修行寺。儲けとかじゃないのよね

おまけで雪斎様の像。


最後に、今川神廟へ。

ここには義元が祀られています。


本当に良いお寺さんでした
お坊さんは優しいし、掃除の行き届き方半端ないし。掃除も修行だからでしょうけど、本当に隅々までよくやってある。
通常見れないのが本当にもったいないまぁでもだからこそのプレミアか…

とりあえず、念願達成でここの拝観ができたことが嬉しい
土日に法要日が重なるなんてなかなかないだろうしね
いや~良かった良かった