native dimensions blog

新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

お硬いはなし。

2015-11-20 02:54:37 | 設計業務
私が所有する資格の中でたぶん一番の変わり種。

ISO内部監査員

字面がすでにヤバい。

ISOは一度は耳にしたことありますよね。それが何なのかは別として。
ISOとは、簡単にまとめると「なぁなぁな仕事をするんじゃなくて、会社の生産性がスパイラル状に向上していく仕組みをマニュアル化しましょう」的な事をまとめる非政府組織。だったり仕組みそのものを言います。
PDCAっていうと分かる方もいらっしゃると思います。それの強化版みたいな感じ。
本部はスイスにあります。

詳細はWikiってください。

会社ごとにマニュアルを作成し、それが認定されると、数年に一度外部から監査が入り正しく運営されているかチェックが入ります。
その外部からの監査が入る前に内部で常に見張りつつ、軌道修正を加えましょうというのが内部監査員の役目。

もう超硬い。

ネイティブディメンションズは個人事務所ですのでISOは取得していませんが、この資格のおかけで結構まめな監理をしています。

例えば私が作成する図面にはいつ作った図面か一目でわかる様になっています。


打ち合わせ用の図面か、
積算時に作った図面か、
契約時の図面か、
工事中の図面か、
完成した時の図面か。

図面は打ち合わせでコロコロ変わります。これは工場生産ではない建設業界の大きな特徴。
だからこそどのタイミングで変わったのかは、後で振り返るときの重要な資料になります。


そのため、図面には変更したところをボールペンやマーカーで印を付けといて、変更箇所が見比べやすい様にしています。

そして、次の工程に入ったらその図面は用無しになるんじゃなくて、ファイルして保管しておきます。

現場が始まればまた現場用の図面を作ります。
工事中に変更が出た場合、変更内容を指示するために差し替え図面を作成しますが、私は最初の現場用の図面を最後まで使い続けます。
これで、工事が完成した時に、最初と比べてどこが変わったのかが一目で分かります。
もう、最後はボロボロですけどね。


図面には、その時々で気が付いたアイディアなどのメモもしてあるので、次に反映されるようになっています。
もちろんこれも保管し続けます。

こういった記録で仕事の質に波が出ないようにして、かつ、次はさらに良くなるような仕組みを細々と行っています。





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