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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-12(lab)】エンキン・キンキン-新潟産小さな家-

2022-07-04 22:22:34 | ministock-12(lab)
耐力壁施工が終わって大体建物の全貌が見えてきました。
現場に着くなり早速の定例会議で「道路側に窓ないの?」と質疑が上がったので、

「小っちゃい窓が1か所だけ付くんですけど、建物が道路から1mほどしか離れていないですし、付けても落ち着かなくなるだけなので極力減らしました。その代わり、コッチ側には大きな窓が付くんでお部屋の中は明るいんですよ」
と回答させていただきました。

近所のおじいちゃんに。
すると、

そうそう。
窓なんていっぱいつけても仕方ないんだわ。
俺も昔、隣の人から苦情が来てほにゃらら、ほにゃららと30分ほど議論を交わし、設計の狙いを理解していただきました。

定例会議を無事終えて室内へ。

おじいちゃんには見せてあげれませんが、室内には光がほどよく入っていました。
眩しすぎない窓。
明るいところと少し影があるところがはっきりとじゃなくて、ぼんやり分かれています。
優しい陰影のある空間がちょー素敵です。

今回は北側リビングです。
この景色を眺めたくて北側リビングをお勧めしました。
確かに光の量は南面に比べれば落ちるけど、ぎらついてなくて、均一な光が入ってくるので、とても落ち着いた空間になりますよ、というご提案とともに、

道路と並行に伸びる視線の抜けは、家の中とは思えない、なんとも面白い空間になるので是非採用してもらいたいです!と懇願してご採用いただきました。

よって、ご提案した手前その抜けがちゃんと得られているかドキドキしてたんですが、
ええじゃないですか。

どこまでも続く電柱。
このエンキン感が空間の小ささを解消してくれます。
そして、私レベルのプロ妄想家になると、単なる電柱を見てスタンドバイミー的な思いを馳せることもできます。

いつまでも冒険家でいよう、的な。

マンションからの視線は、とある方法でカットすることを設計段階でご提案済み。

思う存分スタンドバイミっちゃってください。

で、やっと工事監理に入ります。
上棟後、まずは屋根の防水を確保して、
その後雨風をしのげるように耐力壁を張って、
室内の床が濡れにくくなったので、
基礎の断熱施工に移りました。
ピンクのチェッカーフラッグ柄が何ともお下品ですが、性能は日本一。
断熱材継ぎ目のテープ処理が残っていますが、これで屋根と基礎の断熱施工が完了。
残すは壁のみ。

その施工に向けて、準備に取り掛かります。
まずは、足場を確保するために1階の合板を敷きならべました。
どんどん建物らしくなっていきます。

そして、おまっとさんでした。(キンキン←これが分かる人は私と同世代)
建物内が歩けるようになったので、構造のご見学をご希望の方はご案内いたします。
とりあえず完成見学会の前日まで構造見学会の体としますので、ご都合のよい日にご案内します。
ホームページのお問合せフォームもしくは、私宛に直接ご連絡ください。

間仕切りがない分、整理された構造計画や断熱施工の様子など、あとからじゃ見えなくものをご確認いただけます。

お問合せお待ちしております!

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