外構は樹木だけでなく、他の職人さんの手仕事にも溢れています。
我が家のお隣との境界にはブロックが積まれています。
前のオーナーとお隣の先代さんが共有して作ったので、今では「どうしたものか」状態になっています。
そのブロック基礎に明るい色と黒ずんだ色の境界線があります。
これは元々の地盤だったところ。
ひと昔前は隣より1cmでも地盤を高くしたいみたいな文化がありましたが、建築士の立場から言うと、道路から土地地盤が高いのは玄関までのアプローチが勾配になっていいことありません。
ちょうどいい高さにしましょう。
ということで15cmくらい下げさせていただきました。
また、以前の隣地と道路境界はこんな感じ。
グーグルさんより。
道路から車の乗り入れが急勾配で上がっているのが分かります。
そして、ブロックが1列折り返してあって、
乗り入れ部分は土がこぼれない様にコンクリートが打ってあります。
それを解体したらこんななりました。
ガチャガチャ
ザクザク
といった表現がぴったりの状態。
半分見て見ぬふりしてたんですけど、左官屋さんが知らぬ間に補修してくれてました。
単にモルタルを塗るだけでなくブロックの目地まで作ってくれちゃってます。
いやいやいやいや、すげっすね~って職人さんに言ったら、
そーらろ、おもっしぇろ(訳:どうだ、おもしろいだろう)
わっぱっぱ。
の一言。
うーん、明るい。
ポーチ階段での一幕。
ミニストックの基礎はコンクリート打ち放し。
そのためPコンと言われる丸い跡が残ります。
コンクリート打ち放しではない、階段側面にPコン跡を作りました。
左官屋さんから、Pコン跡作れるけど刷毛引き仕上げで作ったらおもしろいよね。
伝わらないかもしれませんが、訳すと絶対ありえない事やって遊んでみようよ。という提案でした。
相変らず面白いこと言う職人さんだなと思って、好きにやっちゃっていいですよと返事した結果です。
私の現場で楽しんでくれてありがとうです。
これで終わりのはずだったんですが、もう一日来るからと連絡がありました。
なんか、残ってましたっけって聞いたんですけど、整地とか掃除あるからさって言って次の日来てみると
コンクリートを解体した跡と以前の地盤の跡がモルタルで消えていました。
せっかくなんだっけ、綺麗な方がいーろー(訳:いいだろう)
ブロックの補修だったり、ポーチ階段だったり、コンクリート跡の補修だったり、
依頼以上の大分やりすぎな仕事ですが、
現場を自分事としてとらえてくれる職人さんで本当によかったと思います。
こんな感じで外構工事がまとまりました。
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