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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-02(lab)】地続きならぬ天続き-省エネルギーな小さい家-

2016-05-16 22:44:49 | ministock-02(lab)
ビオトープ復活!

スイレンが暴れすぎて収集つかなくなってからしばらくお休みしてたビオトープ。
元気すぎたために他がダメになってしまったという苦い経験を経て、今回はスイレンさんにはお休みいただいて、その他大勢さんたちだけで組んでみました。

メダカも楽しそうに泳いでいます。
結構アスレチック的な?TDL的な?メダカたちにとってシンプルながらも遊べる空間を提案してみました。

そんな丸い鉢なら、魚たちはくるくると泳ぎ続けることができますが、住宅はどうしても突き当りがあります。部屋で仕切られています。なんか狭く感じてしまいます。

設計手法の一つとして、個室だけ特別なデザインにして、パブリックなスペースは比較的無難な感じにすることがあります。
お金のかけどころという意味では正解です。

ところがミニストックの様な小さい家では、一個一個空間もデザインも何から何まで区切っていたら、ちまちました建物にしかなりません。

ワンルームを提案するなら、見た目もちゃんとワンルーム。

そういう意味で、地続きならぬ天続き。

天井の仕上げが一体化していると仕切りの境がぼやけます。

この事で閉じた時はその部屋の使い方ができるし、開ければ連続しているので一つの空間に見える。
そんなことを意識しながら空間を組み立てます。


今は障子で仕切っています。

天井までの障子です。
高さは2m20cm。
天井としては低い部類ですが、障子が天井まであることでそこまで低く感じません。

とりあえずは仕切られた一つの部屋です。


障子を開けると、どこまでも続く天井が出現(どこまでってほどでもないだろ!)

視線の先が強調されるので、奥行き感、広がり感が増します。

部屋を仕切るのなんて、お客様が来たときくらいで、普段は開け放しで生活してくださいっていうご提案におけるデザインです。


別角度で。

ごくごく普通の廊下。
なんか照明がずれてる気もするけど、天井の目地が廊下のセンターを走っていて、「その先感」をここでも強調させています。


障子を開けると、はい、天井がつながっていました。
しかも、このセンターからずれてた照明。

実は、お部屋の照明も兼ねさせるためにわざとずらしてたっていう。
障子に直接ダウンライトの明かりを当てることで、障子紙を照明のシェード替わり的に使って、お部屋を照らそうっていうアイディアです。

その為、お部屋には照明器具がありません(正確には見当たりません)
このお部屋は和室ですが、究極で考えれば、和室に照明は似合いません。
だって、もともと和室に照明なんてなかったんだから。

大壁和室のシナベニヤの天井なので、単に畳が敷いてある部屋です。
分かりやすい位の現代和風ですが、その中に和のしつらえが入っていることで空間が締まるといいなって。

色んな理由が連続しながら、ネイティブディメンションズのデザインは作られています。



その理由を是非確かめに来てください。

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