【ministock-15】華奢な建物-積年の狭小住宅-

ミニストックは、性能とコストと使い勝手のバランスを良くすることが最大の目的です。

バランスを大事にしながらも暮らし方によって、性能重視だったり、コスト重視だったり、使い勝手重視だったりっていう多少のウェイト違いがあって、

ミニストックはその中でも、性能は相変らずそこそこと言っているのでそこが一番の重心になることは少ないです。

コストは当たり前に意識しないといけない部分なんですけど、私の肌感では使い勝手を良くするご要望が一番大きいのかなと感じています。

それは、ネイティブディメンションズの設計＝暮らしやすいというイメージを持っていただいているのかなと勝手に解釈しているんですけど、

今回ミニストック-15の一番のテーマはコストです。

物価上昇が激しい中、コストにウェイトを置いた設計はこれからの中心になるでしょう。

その一歩目が、構造を単純にすること。

３間×３間の建物は毎度のこととして、柱の位置や梁の長さをとにかく整理できるようにプランを考えました。

構造が単純になると性能が上げやすくなります。

積雪１ｍの雪を屋根に載せながら耐震等級３を確保。

そして、偏心率も相変わらずの成績。

特徴的なのが、今回2階の床と屋根の梁が74本あるんですけど、その内、約8割が15ｃｍ以下の梁です。

プランを整理することで、骨組みはとっても華奢なのに耐震等級３になる。

この前提があって、いい使い勝手とウケる使い勝手を足していきます。

例えば、

トイレの窓がとってもでかいとか、

階段の途中が畳とか。

ありえないけど理由があれば提案しちゃいます。

楽しい住まいづくりを。