native dimensions blog

新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-15】つながる家ー積年の小さい家ー

2025-01-11 18:39:26 | ministock-15
明日からいよいよ完成見学会です。
13日(月・祝)18日(土)はまだ空きがあります。
OB枠もご連絡がありました。

まだまだご連絡お待ちしております。

ミニストックー15の最大のテーマは経済設計でした。
このご時世ですから一番重要なテーマだと思います。

もちろん単なる経済設計ではなく、ミニストックが求める必要性能と使い勝手は一切妥協していません。

加えてミニストックが大切にしているのは時間。
飽きることなく住み続けられること。

現代の住まいにおいて省エネ性能は社会的にも、家庭のフトコロ的にも重要視されていますが、省エネで一番大切なのはずっと住み続けたいと思う気持ちです。

それはこの度新築するからというタイミングではなく、今までの思い出も大切にしてもらいたい。
そんな思いも今まで発信してきたつもりです。

それをOさんがくみ取ってくれました。

設計のお打ち合わせ中に20年近く使い続けている座卓があって、家具として使うことはできないけど、これを何かに使ってもらえないかとご相談をいただきました。(相変わらず写真撮り忘れ)
神田さんの工場で部品取りした写真はこちら


例えば、ミニストック-04では、家族の身長を刻んできた柱を長すぎるカウンターの受け材として再利用しています。

あの有名TV番組でも匠と呼ばれる先生方がご家族の思い出をあれこれといじくり倒してきました。

間取り的にはもう座卓としては使えません。
何かに、何とか、それっぽく使うしかありません。

最初、壁の飾りとして使おうかなと思っていましたが、神田さんに説明しながら、飾りってなんかしょうもないな、と思い始めて説明するのが面倒くさくなってきました。

似たタイミングで神田さんもつまんなそうな顔をしています。

目が合って、だよね、ってなりました。

家具なんだから家具として使おうよ。
これは二人同時に出た意見。

そしたら一気に話は早くなって、

じゃぁ、やっぱりテーブルとベンチしかないよね。

Oさんには、壁の飾りとして使うのは嫌になったから、あとは任せてくださいとだけ伝えて、勝手に作り始めました。


もう、ちょーかわいいです。
座卓の一部を新しいテーブルとベンチの端に使いました。
デザインとして自然ですし、

なによりも一番大事なのが、
時間が止まっていない事。

まだまだ思い出じゃない。
これからも家族と時間を紡いでいきます。
今の暮らしとこれからの暮らしをつなぐ部品として、キズをこれからも上書きしてもらいます。

このテーブルをぜひ見に来ていただきたいです。
お申込みお待ちしています。

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