上棟しました!
日が落ちるのが早くなったおかげで、なんか不夜城的な、摩天楼的な佇まいになりましたが、まちに馴染んでくれるはずです。
その辺は外壁が張られたらいつも通りに切り替わることでしょう。
さて、基礎が完成してから2週間経ちましたが、基礎ができたら建てられるんじゃないのということでもありません。
一気に行きたいところですが、ここも切り替え。
まず工務店さんの作業場では建てるために木の加工がおこなわれます。
大雑把な寸法は材木屋さんに頼むと作ってくれますが、細かな部材は大工さんが準備します。
そして、現場ではいったん設備屋さんに明け渡します。
誰もいないうちに穴を掘って配管工事を済ませます。
工事が始まっちゃうと工事車両やら職人さんやらで現場は大渋滞するので、人の居ぬ間が基本です。
そして、再び切り替え
いよいよ大工さんたちがやってきました。
気分的にはアルマゲドンに重なってエアロスミスが流れています
3日間にわたって、躯体を建てるための工事「建て方」を行っていました。
初日に土台を敷きます。
土台を敷いては頭がぴょこっと出て、また足元で作業をしては頭がぴょこっと出て、
決してもぐらたたきをしているわけではありません。
土台はヒノキを使っています。
水に強かったり、
虫に強い材料です。
基礎に取り付けるための加工を現場で行いますが、この時ヒノキの香りが現場中に漂ってとても気持ちがいいです。
しかし、いくら丈夫な気でもウン十年とそればっかりに頼ってはいられません。
よって、土台は基礎からちょっと浮かせます。
2mmくらい浮いてます。
ドラえもんが実は宙に浮いていると同じくらいに、若干ですが土台を基礎から浮かせています。
これで土台が腐りにくくなります。
そして、二日目はレッカー車も呼んで一気に建てます!
ヒノキの土台を使っているだけに、男たちのひのき舞台です。
分かりやすいくらいに大工さんが格好いいってなる瞬間ですよね。
私はそそくさと現場掃除をして、その合間に施工状況のチェック。
今日しかお目にかかれないところを覗き込んで、ミスがあれば是正指示をだします。
といっても是正はそんなにないので、掃除ばかりしてます。
ひとたび現場が始まれば設計なんて脇役ですよ。
そして、ここで一瞬切り替え。
建て方時は大胆な作業ばかりで、一気に片付けるぜ的な空気感が漂うのですが、
このタイミングでこそ繊細な工事を。
絶対に今しかできない気密工事とかが出現するんですよ。
そこを丁寧に作業しておくことで後の結果が大きく変わってきます。
っていうより、この建物の気密性能はここで確保されましたと言っていいでしょう。
3日目は屋根の断熱工事に入ります。
丁寧に断熱材を敷いて、
防風層も気密工事同様に繊細に行います。
これでいわゆる上棟となるのですが、
ネイティブディメンションズの場合、この瞬間に
2階室内の天井仕上げ工事も完了したことになります。
3日間の建て方工事でしたが、場面場面で気密工事や断熱工事、仕上げ工事に切り替えることで作業の省力化とコストダウンを図っています。
華やかな大工さんの作業と
裏で地道にそれを考える設計者
の結晶が建て方
完成後にお見せすることはできませんが、アイディアが詰まっている瞬間で本当に面白いです。
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