葛飾区青戸 松林歯科院長のこぼれッ話

葛飾区青戸の歯科医院の、笑える話が てんこ盛り!
カテゴリ、笑える お話がおすすめ!

映画/64 ロクヨン

2016年05月10日 | 映画

 

 




高校生のころ 巨匠”松本清張”の推理小説に、のめり込みかなりの作品を
 読破しており巨匠の作品は新聞記者上がりなので、新聞記事のように

よけいな感情がはいっておらず。乾いた文体が特徴である。この巨匠の文体に
 似ているのが、松本清張賞を獲得している”横山秀夫”氏で、横山氏の

傑作64ロクヨンが2部作で、映画化されたっうので初日の劇場にGO もちろん
 小説も上下巻とも熟読している。この64は作者が初期のころから

書き始め何度も 書き直しや休止して出来上がった珠玉の作品である。文章
 が、いろいろな切り口で表現されている。あまりにすごい文体なので

これを読み終えて、芥川賞を受賞した又吉氏の”火花”を読んだら大人と子供
 程の文章の違いを感じた。64とは昭和64年の1月1日から昭和天皇が崩御する

1月7日。平成に年号が変わるまでの1週間に起きた少女誘拐殺人事件が未解決で
 時効が迫っている今、新たに蒸し返すお話を軸に地方の警察の

元刑事部の刑事で、未解決少女誘拐殺人事件にたずさわり今は広報を担当して
 いる警務部広報官の苦悩のドラマである。

この映画は、うまい役者がずらりと、揃っているが主役の広報官役の佐藤浩市が
 どのような演技を見せてくれるのか期待大。なんせオイラは邦画はほとんど

見ないので、佐藤浩市は15年ぐらい前にみた”ゴニン”という作品で、へったくそ
 な演技の印象が強かった。今回佐藤浩市は、年相応の余裕の演技を見せては

いるが、前編の山となる娘を誘拐殺害された警察を信じられなくなっている父親に、
 時効寸前の今さら警察庁の偉いさんの訪問を認めさせる重要な場面。

少女の位牌の前で自分の娘の家出をオーバーラップして、とめどもなく涙を流すシーンが、
 目をウルッとさせただけで、父親にも、まして観客にも何も伝わってこず。

佐藤浩市の演技の力量のなさにガッカリ。女優の栄倉奈々も感情が平坦な、へったくそ
 演技を見せてくれる。うまいのは新聞記者の瑛太。警務部長の滝藤賢一。県警本部長

の椎名桔平。刑事部長の奥田瑛二。初めはそれなりだが最後に牙をむく演技をして
 くれる綾野剛。長い小説の前編を2時間にまとめるのは難しいが身代金受け渡し

のシーンをもっと、緊迫するように撮って欲しかった。途中、和服の女性を
 十朱幸代かと、思ったがエンドロールで確認すると、なつかしの烏丸せつこ。

次回公開する後編へ 娘を誘拐殺害された父親の人差し指に出来たタコ。仏壇の
 下にそっと隠した分厚い電話帳。古ぼけた電話ボックス。。。と伏線が

張られていたが、次回は見なくていいか~と、思っているオイラの批評は 
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする