35年前に起きた。グリコ・森永事件を塩田武士が小説にした
原作を、逃げ恥、アンナチュラルの野木亜紀子が脚本を
書いた映画っうので、劇場にGO。グリコ・森永事件を
ギン満事件と架空の事件のようにしている。
グリコ・森永事件は主に関西圏で起きた事件で、オイラ的には
グリコの社長が誘拐されたり、お菓子に青酸性の毒を混入させ
スーパーの棚に置いておくが、ご丁寧に「どくいりきけん たべたら
しぬで」と書いてあり、死んだ人もなくその後の、お菓子などの
包装が厳重になったぐらいの認識の事件であった。
星野源は京都のティラーでオーダーメイドの紳士服を作っていた
が、ある日押し入れから、死んだ父親の遺品が入った箱を見つける
中にカセットテープが入っていて、聞いてみると自分の子供の時の
声で、ギン・満事件の身代金受け渡しの、指示が子供の声で、それが
自分の声だったという事実を知り、独自に事件を追って行くと
30年以上前の、それも時効になった事件を、いまさらまた記事に
するのを抵抗し、追及していく小栗旬の新聞記者と
交差し、バディを組んで、真実を追求するお話。子供の声が
使われていて、その後の子供の生き様に焦点を当てている
星野源の他に、女と男の姉弟の2人が関係しており、悲惨な
運命の姉弟が、妻と子供がいて普通の生活を送っている
星野源との対比がせつない。犯人グループの写真に、似顔絵
しかないキツネ目の男が!柔道場での聞き込みに
柔道一直線の桜木健一、料理屋の女将に、日活ロマンポルノの
宮下順子、ティラーの職人に火野正平、星野源の母親に
梶芽衣子、若い時は阿部純子、浅茅陽子、佐川満男、正司照枝
イギリス在住の叔父に宇崎竜童、2人の絡みはないが
交互に映る梶芽衣子と宇崎竜童は曾根崎心中。小栗と星野が
地方に聞き込みの間、橋の下で缶コーヒーを飲みながら
夕日に染まる会話のシーンと、最後に星野のティラーに
スーツを作りに来た小栗に、「お待ちしていました」
と星野源が言うほのぼのシーンに、オイラの批評は