戦国の対極、全カードが二試合で終わった“完全シーズン”＝昭和37（1962）年春の東都二部

“戦国”の名が冠されて久しい東都大学野球では勝点５の完全優勝でも10勝0敗の“完全完全優勝”となると一部リーグではＳ２８： 春の中央大、Ｓ３１：秋とＨ１６：春の日本大の三回しかありません。
では、一部・二部を通じて全てのカードが二回戦で決着する“完全シーズン”はないものかと思い、過去の記録をあたってみました。

すると、さすがに一部リーグではなかったものの、昭和37年春の二部リーグが全カード二回戦で決着しておりました。

第一週
4月11日	専修大	4	ー	0	東経大		国学大	3	ー	0	亜　 大
4月12日	専修大	2	ー	0	東経大		国学大	1	ー	0	亜　 大
第二週
4月18日	学習大	6	ー	0	東経大
4月19日	学習大	1	ー	0	東経大		青学大	3	ー	2	亜　 大
4月20日							青学大	2	ー	0	亜　 大
第三週
4月25日	専修大	6	ー	1	青学大		国学大	4	ー	2	学習大
4月27日	専修大	6	ー	1	青学大		国学大	7	ー	3	学習大
第四週
4月30日	国学大	8	ー	0	東経大		専修大	5	ー	2	亜　 大
5月1日	国学大	4	ー	1	東経大		専修大	4	ー	2	亜　 大
第五週
5月8日	亜　 大	4	ー	3	学習大		青学大	8	ー	1	東経大
5月9日							青学大	1x	ー	0	東経大
5月10日	亜　 大	5	ー	0	学習大
第六週
5月16日	青学大	7	ー	6	学習大		専修大	6	ー	5	国学大
5月17日	青学大	6	ー	1	学習大		専修大	3	ー	1	国学大
第七週
5月22日	青学大	1x	ー	0	国学大		亜　 大	2	ー	1	東経大
5月23日	青学大	2	ー	0	国学大		亜　 大	6	ー	2	東経大
第八週
5月29日	専修大	2	ー	1	学習大
5月30日	専修大	1x	ー	0	学習大

専修大

青学大

国学大

亜　 大

学習大

東経大

勝

敗

勝点

勝率

得点

失点

得失点差

専修大

――

○○

○○

○○

○○

○○

10勝

0敗

5

1.000

39

18

21

青学大

●●

――

○○

○○

○○

○○

8勝

2敗

4

0.800

32

22

10

国学大

●●

●●

――

○○

○○

○○

6勝

4敗

3

0.600

33

18

15

亜　 大

●●

●●

●●

――

○○

○○

4勝

6敗

2

0.400

23

24

-1

学習大

●●

●●

●●

●●

――

○○

2勝

8敗

1

0.200

23

36

-13

東経大

●●

●●

●●

●●

●●

――

0勝

10敗

0

0.000

5

42

-37

一部・二部入替戦
専修大5－4東農大
専修大5－2東農大
*専修大が一部昇格

二部・三部入替戦
東経大3－0明学大
明学大3－1東経大
東経大7－2明学大
*東経大が二部残留

この昭和37年春は東洋大が前季入替戦で専修大を破って初めて一部で戦ったシーズンで、逆に昭和6年のリーグ発足時からの加盟校である専修大にとっては初の二部経験でありました。
この時は入替戦も含めて12戦全勝の“完全「完全優勝」”で一シーズンで一部復帰を果たしていたわけですね…。



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