オフィスでCD棚として使っている白い棚、実はもう25年以上の付き合いです。B&W CASUALというブランド名のステッカーが今も残るこの棚は、私が高校生の頃、私の部屋用におばあちゃんが揃えてくれたスタイリッシュな家具一式の中のひとつでした。
当時この白で統一されたブランドで、おばあちゃんが揃えてくれたのは、洋服ダンス(大)と洋服ダンス(小)、そして大きめの本棚と本棚付きデスクと黄色いチェア、そして黄色い電気スタンドの合計6点で、いずれも今も現役でウチで活躍しているものばかり。すべてが白い木製のボディで統一され、取っ手や椅子等にはアクセントとしてイエローが使われたクールなデザインなので、現代の目で見ても全く古さを感じさせないシンプルでエバーグリーンな魅力を放っています。良いものは何年経っても飽きがこないという好例で、まさにおばあちゃんが昔からよく言っていた「安物買いの銭失いにはならないように、良いものを見極める目を持ちなさい」という教えの通りです。
現在、オフィスでCD棚として使用している大きめの本棚とともに、同じくCD棚として活躍しているこの棚ですが、実は本来の姿は本棚付きデスクの本棚部分。この棚の相方とも言える4つの引き出し付きの小棚と、写真でいうとJAZZ NEXT STANDARDという本が置かれている段に大きな天板を渡し、ちょうど英語の小文字の「h」のような感じのデスクになっていました。
ちなみに現在、…というかこの25年間、私が手描きのイラストを描く時に、手元を照らしてくれている黄色い電気スタンドも、この時におばあちゃんに揃えてもらったこのシリーズのひとつです。
愛着のあるものを長く使い続けることは「たぬき」の最大の特徴。幼稚園の頃に買ってもらったホッチキスをずっと愛用している私にとって、この棚たちはまだまだ若手の領域です。(笑)