「永い言い訳」
西川 美和 作
文春文庫 刊
一晩で読了。
スキーバス事故で、二組の家族が妻(母)を失った
そこから、物語が始まる。
屈折した夫婦関係、もうとっくに愛は冷めていた一組の夫婦。
幸せな子ども二人をふくむ4人家族
その触れ合いの中で、死んだ人の存在が大きく浮かび上がる。
『死は、残された者たちの人生に影をさしこませる。
その死のありようが痛ましければ痛ましいほど、人々は
深く傷つき、自らを責め、生きる意欲を奪われ、その苦しみは
また別の死の呼び水にもなりうる。』
深い、物語。
けれど、日常的に起きている物語・・・・