ピエール・ボナール「格子柄のブラウス」(部分)1892年 油彩
三菱一号館美術館で開催中の
「オルセーのナビ派展~美の預言者たちーささやきとざわめき」
ブロガー特別内覧会に行ってきました。
期間: 2017年2月4日~5月21日
*写真は許可をいただいて撮影しております。(ボナールの作品は原画撮影禁止でしたのでぜひ会場でご覧くださいませ)
ゴーガンから影響を受け、19世紀のパリで前衛的な活動を行った若き芸術家のグループ「ナビ派」。
自らを「ナビ(預言者)」と呼んで新たな芸術表現を模索しました。
本展は 近年国際的に評価が高まるナビ派の芸術を、日本で始めて本格的に紹介する展覧会です。
オルセー美術館ギ・コジュヴァル氏の総監修のもと、オルセーが誇るナビ派のコレクションから、油彩約70点、素描約10点などを合わせておよそ80点が一堂に会します。
「ナビ派」のこと、すみません、知らなかったのですが ポスターに使われている絵が竹久夢二の作品のようでかわいいな、と見入ってしまったのがきっかけで。
作者のピエール・ボナールは日本美術を愛好し「日本かぶれのナビ」とのあだ名でも呼ばれていたそう。
また三菱一号館美術館の高橋明也館長も「かわいいナビ派」という本を書かれていて「ナビ派はかわいい」という自分の第一印象も間違っていなかった♪
ゴーガンの作品も2点展示されています。
右:ポール・ゴーガン 「扉のある静物」 1889年頃 油彩・カンバス
左: ポール・ゴーガン「黄色いキリスト」のある自画像 1890-91年 油彩・カンバス
ピエール・ボナール 「庭の女性たち」1891年 ポストカードから。平面をいかした塗り絵と2枚組!
四季の移ろいをテーマにボナールが描いた日本の屏風風の作品
ピエール・ボナールが生まれたのは150年前の1867年、日本では大政奉還の年。
日本が躍起になって西洋文化や技術を取り入れようとしているときに、パリの画家が日本画の美しさに魅了されて日本風な絵を描いていた、という事実がうれしくボナールの作品と向き合えた気がしました。
ナビ派の特徴である、はっきりとした輪郭と平坦な色面は日本のイラストや漫画にも通じる気がしました。
エドゥアール・ヴュイヤール 「八角形の自画像」 1890年頃 油彩
アリスティード・マイヨール 「女性の横顔」 1896年 油彩・カンバス
右:ポール・ランソン「水浴」 1906年頃 油彩・カンバス
モーリス・ドニ 「プシュケの物語」(一部) 1907年
モーリス・ドニ 「メルリオ一家」 1897年
マルグリット・セリュジェ 「谷間の風景」 四曲屏風 1910年頃
やわらかな色合いと 女性、子供や猫がたくさん出てきて なるほどかわいい。
ポスターに「はじめまして、ナビ派です。」とあるように この展示から日本でも人気が出るのかなと思いました。
美術ブロガー 青い日記帳 TAK さんの新刊「カフェのある美術館 素敵な時間を楽しむ」の表紙も三菱一号館美術館 Cafe 1894 になっています。
カフェのある美術館 素敵な時間を楽しむ | |
世界文化社 |
オルセーのナビ派展:美の預言者たち ―ささやきとざわめき
•会場:三菱一号館美術館
•住所:東京都千代田区丸の内2−6−2
•会期:2017年2月4日(土)~5月21日(日)
•開館時間 :10:00~18:00(入館は閉館の30分前まで)
※祝日を除く金曜、第2水曜、会期最終週平日は20:00まで
•休館日:月曜休館 ※但し、2016年3月20日、5月1日、15日は開館
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