二子玉川 de ぼちぼち絵日記

二子玉川在住主婦の好きなモノ絵日記。街歩きやスイーツ、エンタメ、昭和レトロ等 コメントお気軽に!☆

カンディンスキー、ルオーと色の冒険者たち@パナソニック 汐留ミュージアム

2017-11-10 15:57:21 | 美術館・ART・博物館

パナソニック 汐留ミュージアムで開催中の
表現への情熱 カンディンスキー、ルオーと色の冒険者たち 
に行ってきました。(※会場の写真は許可を得て撮影しています)

 抽象絵画の創始者ヴァシリー・カンディンスキー(1866-1944)と、20 世紀フランス最大の宗教画家ジョルジュ・ルオー(1871-1958)。あまり接点がないと思われていた二人の関わりを掘り下げます。
また、カンディンスキーを中心とするドイツ表現主義とルオーが共鳴するさまを探る初の試みです。

今回 カンディンスキーの表現の展開を語る重要な三作品が登場していますが、ひとつめがこちら。
チラシ・ポスターにも使われている『商人たちの到着』(1905年 宮城県美術館蔵)
抽象画に至る以前の代表作で、故郷ロシアへの情景を理想郷的に表現。
カンディンスキーが青が好きだったからでしょうか、美術館の青い壁に浮かぶ絵があまりに綺麗で しばし熟視してしまいました。
東京で公開されるのは実に30年ぶり、だそうです

◇パナソニック 汐留ミュージアム 富安玲子学芸員のミュージアムトーク


初期の頃から色に関しては研究しつくしているのですね、この作品も好みだなぁ、と思いました

ヴァシリー・カンディンスキー『夕暮』1904年 宮城県美術館蔵

撮影禁止でしたが 同時期に制作されたジョルジュ・ルオーの『後ろ向きの娼婦』(1905年)等も展示されています。

2つめの重要な作品はこちら
左:『E.R.キャンベルのための壁画 No.4』の習作 カーニバル・冬 1914年 宮城県美術館蔵
右はカンディンスキーのパートナーだったガブリエーレ・ミュンター『抽象的コンポジション』1917年 横浜美術館蔵


そして画風がどんどんと変わって 抽象画を確立したあとのザ・カンディンスキーともいえるような『活気ある安定』。1937年 宮城美術館蔵
カンディンスキー自体が「冷たい抽象」と呼んでいたクールな絵
多数の色が乗っているのにどれ一つも動すことができない考え抜かれた絵になっています。


同時期に活躍したドイツ表現主義者の作品や


パウル・クレーの作品も多く見られます。


年代を追ってカンディンスキーの絵を鑑賞でき興味深い展示でした。
もう少したくさんの作品を見たいなーと思いましたら、現在、渋谷のBUNKAMURA ザ・ミュージアムで「オットー・ネーベル展 シャガール、カンディンスキー、クレーの時代」が開催中とのことで、あわせて鑑賞しに行きたいと思います

表現への情熱 カンディンスキー、ルオーと色の冒険者たち
開館期間 2017年10月17日(火)~12月20日(水)
開館時間午前10時より午後6時まで(ご入館は午後5時30分まで)
休館日水曜日(ただし12/6、13、20は開館)
入館料一般:1000円、65歳以上:900円、大学生:700円、中・高校生:500円 小学生以下無料 
20名以上の団体は100円割引。

◇相互半券割引のご案内 
~20世紀の色彩画家たちの共演!秋に楽しむ3展覧会
・BUNKAMURA ザ・ミュージアムで「オットー・ネーベル展 シャガール、カンディンスキー、クレーの時代」
2017年10月7日(土)~12月17日(日)
・東京ステーションギャラリー「シャガール三次元の世界」展
2017年9月16日(土)~12月3日(日)

いずれかの観覧券の提示で100円引きで本展に入場いただけます。また本展半券でも上記2展が100円引きになります。(いずれもすべての入場区分、他の割引との併用不可)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2018年1月営業終了・箱根ホテ... | トップ | 日展2017 に行ってきました »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

美術館・ART・博物館」カテゴリの最新記事