写真撮影コーナー
レオナルド・ダ・ヴィンチ『少女の頭部/「岩窟の聖母」のための習作』1483-85年頃、トリノ王立図書館
ミケランジェロ・ブオナローティ『「レダと白鳥」の頭部のための習作』1530年頃、カーサ・ブオナローティ(フィレンツェ)
三菱一号館美術館で 2017年6月19日~9月24日まで 開催中の
レオナルド×ミケランジェロ展 内覧会に行ってきました。
15世紀イタリアで画家として才能を発揮し、建築、科学、解剖学の分野にまで感心を広げ「万能人」と呼ばれたレオナルド・ダ・ヴィンチ。
10代から頭角を現し「神のごとき」と称された世紀の天才彫刻家ミケランジェロ・ブオナローティ。本展は、芸術家の力量を示す上で最も重要とされ、全ての創造の源である素描(ディゼーニョ)に秀でた2人を対比する日本初の展覧会です。
素描のほかに油彩画、手稿、書簡など、トリノ王立図書館や」カーサ・ブオナローティ所蔵品を中心におよそ65点が一堂に会します。
普段、美術館に行ったときもスケッチや下書きの類は好きで、じっくり見てしまうのですが まさかの、、ダヴィンチとミケランジェロの稀少な素描
約500年の時と空間を越えて東京で見られることが一番の・驚きと感動でした。
イタリアも行ったけど、、素描、見たことあったかなー???
レオナルド・ダ・ヴィンチ『自画像』(ファクシミリ版) 1515-1715年頃 赤チョーク/絵 トリノ王立図書館
マルチェッロ・ヴェネスティ「ミケランジェロの肖像」 1535年以降 フィレンツェ カーサ・ブオナローティ
レオナルド・ダ・ヴィンチと弟子「幼子キリストのための習作」 1510年頃 トリノ、王立図書館
ミケランジェロ・ブオナローティ システィーナ礼拝堂天井画「ハマンの懲罰」のための人物習作 1511-1512年頃 フィレンツェ カーサ・ブオナローティ
ダ・ヴィンチってなんでもできちゃうんだよなぁ~~、、と個人的にとても興味深くて食いついてしまった『解剖手稿』
こんな字を書いてたんだなぁ(実在したんだな)という変な感想を。
レオナルド・ダ・ヴィンチ『解剖手稿』(ファクシミリ版) 第198紙葉表「子宮内部と胎児の研究」 1511-1513年頃
レオナルドとミケランジェロが共に取り組んだ主題『レダと白鳥』は並べて比較。
レオナルド・ダ・ヴィンチに基づく「レダと白鳥」1505-10年頃 ウフィツィ美術館
ミケランジェロの白鳥は男性的な力強さ。
フランチェスコ・ブリーナ(帰属)「レダと白鳥」(失われたミケランジェロ作品に基づく)1575年頃 カーサ・ブオナローティ
↓1階の展示室には 7月11日から公開が始まった ミケランジェロ・ブオナローティ「十字架を持つキリスト」が。
なぜ会期途中からの公開かというと
6月25日までロンドン・ナショナル・ギャラリーでの企画展で公開されていて そのあとすぐ日本に運ばれたとのことです。
ロンドンでも目玉の キリストだけで2010mmある大型大理石像。
ローマの貴族、メテッロ・ヴァーリの依頼による彫像ですが、顔の部分んに黒い疵(きず)が現れたために制作途中で放棄されてしまいました。その後ミケランジェロ以外の彫刻家の手で仕上げられていたようですが、長く行方不明となっていました。
2000年になって、ローマ郊外の小都市バッサーノ・ロマーノにある修道院に納められているキリスト像が、ミケランジェロのよって手がけられた本作品だったことが明らかになりました。
日本でこれほど大きなミケランジェロの大理石像が展示されるのは初めてとのこと。
普段も修道院に保存されているので この機会を逃すと目にすることはないかもしれない、、
さらになんとこの像は 写真撮影可能です (混雑時は中止になる場合もあり)
ミケランジェロ・ブオナローティ「十字架を持つキリスト」 1514-1516年 大理石 サン・ヴインチェンツォ修道院聖堂蔵
360度、バックスタイルまで、、
ほかにシスティーナ礼拝堂天井画や「最後の審判」のための下絵など。。
4年前の夏にイタリアを周遊してウフィツィ美術館やシスティーナ礼拝堂天井画を見たので これがあの壁画に、と感動しました。
団体ツアーなので時間がなかったのと、カーサ・ブオナローティやトリノ王立図書館はコースに入っていなかったので初めて見る作品ばかり
ダヴィンチとミケランジェロの展示をするには、資金面以外にもいろいろ苦労があったとのことですが、美術館への信頼あってのことかと思います。
(自分の写真より)
東京でいろいろな美術品が見られるのはありがたい、、
勉強してからまた現地に行きたいなぁ。。と珍しく希望のようなものができました
三菱一号館カフェ Cafe 1894 ではタイアップメニューも提供中。
※写真は美術館の許可を得て撮影しています。
レオナルド×ミケランジェロ展
2017年6月17日~9月24日
三菱一号館美術館
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