■□■カムイミンタラ■□■

旅の話、仕事の話、色々と書いてます。。。

少し痛いお話

2008-05-03 15:21:47 | 病院のシゴト
1ヶ月にも渡るテスト期間が終わったのもつかの間、実習へ向けての事前学習に

死にものぐるいで取りかかっております。期日に提出出来なければ留年or退学ですから。

テスト勉強を優先していたので、やってないのよ~。大量にあるのに。

そして月末からまた1ヶ月間毎週テスト2本ずつあります。

しかも週3日は実習に行っているのに・・・・。

週末は夜勤なのに・・・・。涙。

臨界しそうです。

さて昨日のテストはIVH(中心静脈栄養法)の内容が少しだけ出ました。

前日にIVHを入れる処置の介助につきました。

ま、手技に関してのテストではないのでそんなに役には立たないけど。苦笑。

IVHとは点滴のことです。

が、手とか足とかから数時間だけ入れている点滴の事ではなく、

長期に渡って24時間持続点滴を入れる点滴です。

口からご飯を食べる事ができない、何らかの理由で消化管をお休みさせたい等の理由から

心臓に繋がる太い静脈に高いカロリーの輸液を流します。

よく見かける、また経験した事のある腕からの点滴では、この高いカロリーの輸液は

流せません。血管に負担を掛け過ぎて血管がボロボロになったり炎症を起こします。

うちの病院は食事を取る事の出来ない高齢者の患者さんばかりなのでIVHをいれます。

うちの病院ではソケイと言って、太ももの付け根の大腿静脈から入れます。

この点滴を体内にセットするのはドクターしかやってはいけません。

先日は脱水を起こして運ばれて来たおばぁちゃん。

ベッドの上で四肢を動かす事は出来る。ひと言ふた言の返答はできる程度。

心臓も弱っているし、モニターを付けて24時間管理しています。

私の介助と言ってもそれは押さえがかりです。

動かない為にね・・・・。

患者さんを仰向けにして針を刺す方の足を伸ばして膝と動けない様に腰を押さえます。

腕はもう一人のNsが押さえます。

まず、ドクターが静脈を探す為に細いけど7センチぐらいある注射針でソケイ部を

ぶすっといきなり刺します。

うちの病院のドクター達が下手なのか、それとも高齢者の血管を探すのは大変なのか

1回でヒットしたことを見た事がありません。入らなかったらしいよって処置自体が

中止になることもよくあります。

今回は・・・・・・何回刺したでしょうか・・・・・・。数えきれません。

20回は刺していると思います。皮膚を貫く「ぷすっ」って音が聞こえます。

患者さんは痛いので動き回ります。動けば針を刺せないので、こちらも必死で押さえます。

普段話せない患者が消え入りそうな掠れ声で「いたい~・・・・」って何度も言います。

「全然、ヒットしないね~。かすりもしないよ~。」ってドクターは言いながら

ぶっすぶっす、細いけど長~い針を太ももの付け根に何度も刺します。

来た!! ってことで刺した注射針から静脈血を流れ出しました。

今度はソコに え?!それは筒ですか?! ってなほど、太くて長い針をぶっ刺します。

長さは10センチ近くあり太さも2ミリぐらいあると思います。

あきらかに針をこえて筒!!って感じ。

それを躊躇わずにヒットした場所に差し込みその筒の中に点滴の管を通すわけです。

体内、その太い静脈の中に入れる点滴のルートの長さは今回は30センチ。

そしてそれが抜けない様に皮膚に縫い付けるのです。

もちろん、針を皮膚に突き刺してその中に、糸を通して針を抜けば糸が皮膚の下に残るので

それを何カ所か造り点滴のルートを縛り付けます。

そして、最後にガーゼとかテープとか使って処置して終わりです。

放射線科から技師さんが来てきちんとルートが静脈に入ったかレントゲン撮って終了~。

患者さんは、もうぐったりしていて寝てしまいました・・・・。

え?麻酔ですか?

う~ん・・・・よそではわからないけど、うちの病院ではこの処置の為に

麻酔をしているのは見た事ないけどな~。あ、一応、最初に麻酔らしき注射を打っているけど

患者は痛いって言うし、あんだけ針を刺していれば効いていないに等しいんじゃないかな。

アル中

2008-04-27 20:54:18 | 病院のシゴト
午後8時。限界。

「まじで無理っす。もう看れないです。」

とNsに訴える。

「そっか~、じゃぁ、家族に迎えにきてもらおうか。」

前の日に入院したアル中の患者さん。67歳、男性。

一応、脳梗塞疑いで入院となったけど、違うね、これ。

完全にアルコールが脳に飛んじゃっているね。

申し送りでは先日の夜勤で徘徊して他の人の部屋に入り引き出しから

物を取ってしまったという送りが。羽ばたき振戦もあったという。

ありゃま、肝臓もいってますか。でも、ちょっと羽ばたき振戦を見てみたい。

まだ、見た事がないんだよね。

まぁ、今までのアル中さんはアル中とは名ばかりでみんな素直でいい人ばかり

だったので、今回も私はたいした気にも留めていなかったわけ。

午後5時半、その患者のいる大部屋で配茶をする。他の患者と会話をしながら

お茶を入れているといきなりアル中さんが入り込んできた。

「どうしましたか?」

「え?冷蔵庫、冷蔵庫を探しているんだよ。そこだろ?」

「ここの病院は冷蔵庫がないんですよ、何を探しているの?」

「パイナップル」

「パイナップルはここにはないですよ、奥さんか家族の人に買って来てもらわないと」

「え?そうなの?困ったな~。じゃぁ、下か?」

「ここの病院は売店がないんですよ。ここがどこだかわかりますか?」

「ここ?ここは役所だろ?」

・・・・・。う~ん。困ったね~。

その後も徘徊がひどい。運動機能に障害はないので、スタスタ歩ける。

そして女性の部屋だろうが、他の人のベットだろうがおかまいなしに入って行く。

その都度、何度となく説明するが、理解しているとは思えない。

うちの患者は9割が歩く事ができない患者で8割ほどは自分でナースコールを押すことすら

できない人達ばかりなので、何かされても自分で助けをよぶことはできない。

アル中には眠剤も安定剤も効かない。

20時までは私も病棟の作業場で仕事をしているので、カーテンの開く音で動きがあることが

わかるので病室に行って様子を確認出来るのだがその後はステーションに移動するので動きを

即座に察知するのは無理。そしてこうも頻回で話が通じないし、体格もいいので、暴れられたら

ちょっと怖い。うちの病院の体制では限界を感じ、私は無理だと思ったので早々と白旗を揚げる。

当直の先生が精神科の先生ということもあり、家族を呼んでICしてもらうことに。

こちらとしては、外泊してもらって、翌日、点滴を打ちにまた来院してもらうという形に。

外来では打てない薬剤の為にあくまでも入院中で外泊扱い。

Nsから家族に電話をするも息子が「縛っておけばいいから」と拒否。

担当Nsはじゃがいもおばさんだったけど、こういうときだけ、役に立つ、強気な態度。苦笑。

21時。奥さんと息子夫婦が来院。息子夫婦なんて私とたいした歳は違わないと思う。

家族もやはり家では酒を飲んでしまうので、病院に入れておきたいという。

それなりにすったもんだしたみたいだけど、22時。家族がアル中さんを連れて帰る。

先生も慣れているみたいで「ああいう家族には、申し訳ないけどうちでは無理です。って

平謝りするしかないから。全然、楽な方な家族だよ~。最初から怒鳴り込んでくる家族も多いから」

先生の年齢も下手すると私より若いんじゃないかな~って感じなほど若い。

先生に専門の病院に入れば治るのか聞いてみたけど、あそこまで脳が萎縮しちゃっていたら

無理だね。って。一生、あのまんまでしょ。って。

アルコールって怖いね~。アルコール=肝臓ってイメージが強いけど、実は脳にもくるからね。

肝臓、患って死ぬ場合だって肝性脳症になればぼっけぼけだしね。

忘却は本人にはハッピーなことだけど、家族はそりゃ大変さ。

そしてそれが若くて体力もあればなおさらのこと。

あの家族の永い今後を考えるといたたまれない気持ちになるよ。

この仕事に就いて色々な家族を見てきて本当に自分は普通~の家に生まれて来たんだなって思うよ。

私の回りにも酒飲みはいっぱいいるけど、気をつけなよって思う。

最近、多いのは酒飲んで酔っぱらって転んで脊損で半身麻痺も増えて来ているからね。

今朝の奥さんの話だとアル中さんは自宅で一晩中、探し物をしていたってさ。

その人の生活環境や性格などアナムネを読んで知っているから何だか悲しくなったよ。

朝の4時半に

2008-04-20 17:16:15 | 病院のシゴト
う◯こが出ないって救急車を呼ぶな~!!!

結構、忙しかった夜勤。3時半に仮眠に入って落ちた1時間後

外線が鳴ってる・・・・その後、内線・・・・

あう~。外来だ。起きねば・・・・。

目は染みて開かない。頭がボ~っとしてすぐには体が動かない。

「救急車入ります。」

うい。空床あるから入院もあり得る。

5時から一気に忙しい時間に入るので、いろんなパターンを

想定し緊張感が走る。

10分後救急車のサイレンが止まる。

Nsが外来に下りる。しかし、すぐに戻って来た。

「あれ?患者さんは?」

「お通じが出ないんだって。浣腸かけて帰すわ。」

「・・・・orz」

その後、救急隊が連れて帰りました。普通、救急隊は連れて帰る事は
しないのですが、彼らも申し訳ないと思って気を使っているのか。
もしくは認知症の入った婆っさまを1人放置する訳にもいかないと
思ったのか・・・・。まぁええわ。

昨日は出勤後のラウンドで患者さんの唇がまさにたらこ唇のように
腫れ上がっているのを見て驚いた。最近、口腔内が切れて出血傾向に
あったのは知ってたが、なんでこんなに腫れ上がる?
もしかして・・・・ヘルペス?

で、主任にどう~しちゃったのか聞きに行ったら担当Nsから報告を
受けていないのでわからない。とりあえず直ぐに見に行くよって話に。
夜勤担当Nsに日勤担当Nsから報告受けてるか聞いてみても
何も聞いていないと言う。

今日の日勤担当Nsって誰よ?

・・・・・・じゃがいも婆だよ・・・・・・・。怒。

ったく。患者の事、何にも見てない。
しかも、ドクターからヘルペスの薬を渡され夜勤者に渡すときも

「こんなになるまで放っておいて。感染委員に伝えておいて。」

だって。放っておいたのはアンタだろ!! 怒。

ヘルペス・・・・私は院内感染じゃないかと思う。
これで4件目。一人の患者が治ったかと思うとまた別な患者が発症する。
入職してからヘルペスが立て続くのは初めて。しかも順序よく病室を
流れる様に発症している。・・・・恐ろしか。

昨日はもう一つ大変?だったこと。
肺癌末期のターミナルで入院した患者さん。
親族一同集まってしまって、ひ孫まで入れて10人ぐらいいたのかな。
患者の家族と接するのってあんまり好きじゃない。
まぁ、それは自分の知識や技術の自信のなさからくる部分も
あるのだろうけど。

夕食の時間もばっちりいてさ、患者さんの食事のセッティングは
介助が必要ってことだったのでご飯を持って病室に入るも
家族が準備する気配は一切なし・・・・・。苦笑。

やりましたよ。親族一同がぐるっと取り囲み一同みんなにガン見
されながら、トランスから始まり全部セッティングしましたよ。涙。

実習以上に緊張して耳まで真っ赤になりながら汗だくでやりましたよ。
しかも、入院初日の1回目の食事だから患者がどこまでできるのか
どんな人なのかもわからないから初めて会う患者の介助を
家族に見られながらやるってのは非常にやりづらいね~。苦笑。

まぁ、それを助手にやらせる病院の体制ってどうよ?って思うんだけど。
昨日はMap(輸血)が夜勤帯に食い込む患者がいて

「Map終わったらさ、その後、ロックしておいて。
 それから新患さんの点滴はあと1本あるから、それも終了後ロックね」

・・・・ってかさ、そんな大事なことなぜ私に言うのよ?苦笑。
点滴触れないですから、私。

「新患さんの夕食後の薬、どこに置いておけばいい?」

だからさ~、何で私に言うのよ!! 夜勤担当のNsが外来対応に
おりちゃっても夜勤Nsはもう一人いるんだからさ!!
私、まだ学生ですから。何かあっても責任は取れませんよ~。

破裂寸前

2008-04-17 21:33:07 | 病院のシゴト
明日は薬理のテストですが、覚えられません・・・・・。

薬事法から作用のメカニズムから計算方法から薬の種類や作用や

副作用や・・・・・。まじ無理。単位とかわかんないし。

薬って1つの薬に対して3つの名前があるんですよ。

一般名、化学名、商品名。覚えろって方が無茶ね。

例えば流行で言えば、花粉症。

私も飲んでいる「クラリチン」これは商品名です。

一般名は「ロラタジン」。化学名はテストに出ないから知らない。

で、抗アレルギー薬に分類される「ヒスタミンH1拮抗薬」。

第2世代抗ヒスタミン薬でもあり、よけいな中枢神経抑制作用や

抗コリン作用が弱く、眠気や口の渇きの副作用が少ない。

ってな内容を覚えなくてはいけない。

教科書、一冊分ね。無理だね~。ゴロ合わせを考えるのに必死です。笑。

息が詰まったので日記を書きに来てみました。

今朝、出勤してラウンドすると重症患者の酸素マスクのチューブが

外れていたので、おわっ!!と思い急いで繋げてサチレーションを

確認するも99%取れていたので、とりあえず一安心して担当だった

Nsに報告した。

「◯◯さんの酸素マスクのチューブ外れていましたよ」

「え~?どこから外れていた?」

「壁側が外れていました」

「そう~。じゃぁ、酸素マスクは必要ないってことね~。」

は~?何言ってんの?重症患者さんでっせ。吐血してHb3で

体内の酸素量が足りないから酸素マスクしていて

エアウェイ使って気道確保までしているんですよ。

心電図モニター付けて24時間管理しているんですよ。

さすがに、それってどうよ?と思い

「・・・・・そういう問題ですか?」

「そ~よ~。そういう問題よ。モニター見てご覧なさいよ。
 
 十分、サチレーション取れてるじゃないの~。」

結局、患者の様子すら見に行きやしない。怒。

くぅ~。今の私に出来る事は目の前でヒヤリハット書くぐらいだよ。涙。

あんたが酸素マスク必要な状態になったら、引っこ抜いてやる。

正看になったらブッ潰してやると思ったね。苦笑。

でも、正看になったら今の病院では働かないし。

ちなみに、このど~しようもないNsは「じゃがいも」のおばちゃんね。

じゃがいも

2008-04-14 10:32:42 | 病院のシゴト
サブナースステーションの冷蔵庫にこんな張り紙がしてある。


「”じゃがいも”の芽がでて捨てるつもりでしたら◯◯に下さい 4/2」


? 意味がわからん。

この冷蔵庫はスタッフが私物を入れるための冷蔵庫。

最初は、患者さんから誰かがじゃがいもをもらったけど、誰も持ち帰らないので

芽が出てしまいいらないなら私が持って帰るわよ、ってな意味かな~って思ったんだけど

ど~もつじつまがあわない文章だ。

他のNsに聞いてみたんだけど、失笑して教えてくれなかったので地雷踏んだかと思い、

そのまま、なんなんだろう~って思う日々。

先日の夜勤が毒舌全開なんだけど、私は好きなNsだったので、

あの張り紙は何なのか?と聞いてみた。

そしたら、ある日のNs達の雑談で、芽が出たじゃがいもは、その後どうするのか

って話になったらしい。で、一人が芽が出たら捨てますと言ったのに対し

張り紙の主は、芽が出たって食べるわよ。そんなたべものを粗末にして。

もったいない。だったら私にちょうだい!! ってなったらしい。

で、その後、冷蔵庫に張り紙がされたと。

全職員に告ぐ。芽が出て捨てるならもったいない、私が食べるから持ってこい。

ってな話な訳。

・・・・はぁ~。ため息しか出ないね。一体、なにしに仕事に来ているんだか。

この主は仕事ができない、遅い、わかっていないと三拍子、いやそれ以上に

揃ったどうしようもないオバチャンである。なのにクチゴタエは強烈だからね。

どこの病棟でもいらないとタライ回しにされる人だから。

もちろん、助手からも嫌がられているしね。面倒くさい仕事は全部、こっちに

押し付けてくるし。私もこのオバチャンと夜勤をやるのは嫌だ。

たべものを祖末にしない心意気はいいと思うのだが。

でも、ほかの人んちの芽が出たじゃがいもまでよこせという発言は

あさましいと思うのは私だけだろうか・・・・。

だったら芽が出たじゃがいもはこうしたらいいよとか教える方が

よっぽどスマートなんじゃなかろうかね。

もちろん、私も芽が出ても捨てることはしない。

最近はじゃがいもの前に「さつまいも」という言葉が加わった。苦笑。

院長に聞いてみた

2008-02-16 20:35:52 | 病院のシゴト
今日は一日、病院にいて楽しかった。夏以来です。通しで働いたの。

朝からNs、PT、いろいろ取っ捕まえ聞いてみた。

何で脈拍を測るときは指三本なの~?

誰もまともに答えられません。笑。

え~?国試を通り抜けて来たのに~?と激しい突っ込みをいれてみる。笑。

昼休みに院長先生を見つけたのでこれまた取っ捕まえて聞いてみた。

うちの院長は30代で若いしみんなからぼんぼん扱いされている人だから

ど~なんだろう・・・・って思ったんだけど。

院長も最初は中指が一番感じるからだよ~とどんどん下い方へ持って行くし

キミは何でだと思う?って回りに振ってばかりだから、

もういいですよ。うちの病院はNsから院長まで誰も分かりませんでしたって

言いますよ。って言ったら、教えてくれた。

示指と薬指で血管の走行を確認して中指でその間の拍動を確認するんだって~。

ほえ~、さすが院長。思わず、明けで帰ったNsにもメールしちゃった。笑。

そしたら、院長が自分で答えたの?!だって。苦笑。

勤務後に色んな人の血圧を測ったんだけど、上腕動脈をうまく見つける事が

できない・・・・。涙。PTを測ったときなんか、そこは筋の停止部だから

違います。とか突っ込まれちゃったよ・・・。しかも、全然見つけられなくて

これが外来の患者だったら間違いなく切れてますよ。とか言われたし。涙。

またしても院長がいたので、測った数値に自信が持てないって言ったら

血圧は測るたびに数値が違うんだから、はったりを言う事も大事って

言われてしまった・・・・。苦笑。


冬休み終了

2008-01-06 18:44:07 | 病院のシゴト
学校が冬休みだったこの2週間全て夜勤で埋めてみました。

ちょっとキツかったです。苦笑。

昨晩が最もキツかったです。3日休んで出勤したら徘徊さんが増えてました。苦笑。

現在、徘徊3名。トイレ誘導5名。食事介助3名。不穏・コール頻回数名・・・・・。

無理です。見きれません。昨晩は夕食時の18時頃救急外来にNsが下りたっきり

2時間過ぎても戻ってこない・・・・。もう病棟はしっちゃかめっちゃか。

とりあえず私が食事介助に張り付いてもう一人のNsがトイレ誘導に掛かりっきりで

何人かが「かんごふさ~ぁぁぁん」って呼んでいるが・・・・・無視・・・・・。

早ければ20分で終わるオムツ交換が1時間過ぎても終わらない状態。

トイレに連れてって~と騒いでいる患者を見付けるも間に合わずベッドから転落。

ステーションに戻れば徘徊ばっさまがステーション内で放尿・・・・。

排泄は手伝うって言っているのに自分でトライしたらうまくいかなかったようで

通称、総取っ替え(と言って寝具、寝衣、全て交換)状態。

ベットの上ですっぽんぽんになっているばっさまを発見するが床一面水浸し。

何かと思ったら氷枕を外してぶちまけたらしい。しかし、なぜ、裸になる必要性が?苦笑。

さすがに私もイラっときてボソっとNsにつぶやいた。

「私たちって仕事で何人かでこーやって介護してもイラっとくるんだから
 
 在宅で虐待が起こるのって気持ちよく分かりますよね。」

「そ~よ~、頭のひとつでもペシって叩きたくなるわよ~」

うちみたいな病院も必要なのよ。地域密着型と言えば聞こえがいいが、現実は

社会的入院を受け入れる、ようは行き場の無いたらいまわしの高齢者を受け入れる病院。

学校で教わる家族との繋がりみたいなモノはほとんどない患者ばかり。

家族は見舞いにこない、引き取りたがらない、看取らないなんて当たり前だし。

先日、ふと90台って何人いるんだろう?と思って数えたら私のいる病棟では28人中11人。

ちょっと自分で驚いちゃった。苦笑。私たちから見ればみんな愛すべきキャラクターばかり

なんだけど、家族との歴史や溝ってのはなかなか見えてこないけどね。

まぁ、そんな夜勤だったけど夜中は少し落ち着いて。久々にペアを組んだNsは手相が見れる

って言うから、お茶しながら見てもらった。

結果は・・・・。う~ん・・・・。早い話が私はかなり男前らしい。苦笑。

生き方が男なんだってさ~。なんとなく分かる気が・・・。男だったらよかったのにねって

言われた事が多々あるかな。独立心旺盛な野心家らしいよ。苦笑。そ~ね~、肩書きって

それを持つ事によって自分の仕事に説得力を持たせ発言権を持つ事ができるなら素直に

欲しいと思うし、うちの病院って名前の順で立場が確立されるから、右も左もわからない

どんじりから始めて1年で2番手まで登ってみたかな。それでも所詮助手だから悔しいこと

沢山だからNsを目指してみたけど・・・・准看だからね~。苦笑。

この病院で准看で収まる器じゃないって言われたけど・・・・。私の人生の満開は40台

50台らしいよ。まぁ、卜なんて当たるも八卦、当たらぬも八卦ですから。笑。

そして私は本気で人を愛した事がないらしいよ。アハ。そ~なのかな~?

まぁ、コイバナで盛り上がり患者にうるさくて眠れないって怒られちゃったけど、苦笑、

また明日から学校だし、あまりそっちに現を抜かす暇はないのだ。

明後日にはテストだし。勉強して仕事してバイクに乗って。

音楽は・・・・無理だな~。自慢のB.C.Richは今年も箱の中。

二兎追う者は一兎も得ずというが、それでも追わんにゃいかんのです。

やらずに後悔するよりやって後悔する人生を。

年越し夜勤

2008-01-01 15:32:29 | 病院のシゴト
3年連続の年越し夜勤は今回がいちばんハードでした。涙。

毎回、テレビ見ながらのんびりモードなのに今回はテレビのスイッチを

入れる余裕すらなかった・・・。私のいる病棟は3人で夜勤をするのだけど

外来も受け持っているわけで外来患者がくるとナースが一人下りちゃうんだよね。

夜勤帯のオムツ交換は3回あるんだけど、今回は3回とも外来中でナースが一人いないし

最終のam5時のオムツ交換は入院とぶつかったのでもう一人のナースも応援に

行っちゃったので私、一人でやったよ。今、徘徊患者も不穏患者も抱えているしで

大変なんだよ~。am3時過ぎても寝ようとしない不穏のばぁちゃんは仕方がないから

ベット、2台をくっつけて患者を真ん中にしてナースと3人で川の字になって寝てみた。笑。

ちょっと面白かった。笑。いや、そうしないと歩けないのに歩こうとするから

何度も車いすやベットから転落して頭は縫うし顔面はホラー映画みたいになっちゃってるのよ。

起きている間はず~っと車いすに抑制して誰かしらが連れて歩くみたいな感じなわけ。

でもさ、ちょっと怖いことがあったの。

患者の息子で独身の推定50代。毎日、夕食時に来るんだけど、今回も来ていて

他愛もない話をしていたわけさ。話の流れで私は寅年生まれの乙女座です。とか言ったら

じゃぁ、9月生まれか?とか言うから8月◯日で~すとか言ったら六星占術をみてきてあげる

とか言うわけさ。自分が天王星人だって知っていたけど、まぁまぁ患者の家族だし

そうですか~って適当に流していたら、「ほら、ちゃんと登録してあるんだよ」と言って

おもむろに携帯を取り出し、見せてくれたんだけど・・・・・


・・・・・・・私の名前がフルネームで登録してあるんだよ・・・・・・!!!?


え?何で?


何で私の名前がフルネームでそのおっさんの携帯に勝手に登録されてるわけ?

しかも看護師とか書いてあるし。ちょっと絶句してしまって、

「・・・・まだ看護師じゃありません・・・・・けど・・・・・」

って言うのが精一杯でした・・・・。これで間違いなく私の誕生日まで登録

されちゃったってことだよね・・・・。怖い。

一応、自分の胸にだけしまっておくのは怖かったので他のスタッフにも

話して知っておいてもらったんだけどね・・・・。

とりあえず今日はこれから仲良しのナースの家に遊びに行ってきます。

これも毎年恒例で今年で3回目。苦笑。

でも彼女、先月で退職して引っ越したから今回で最後になるかなぁ~。


午前3時の救急車

2007-12-30 21:58:30 | 病院のシゴト
はい。こんばんは。夜勤明けです。年末年始は特別手当が別につくので

連直入れてがんばってます。一日5000円のプラスなので1夜勤で諭吉ですな。

なので明日も夜勤です。

さて昨晩は2割も空きベットがあり今のところ重症患者もあがっていないので

楽な夜勤だな~とのんびりモードで暇でした。

3時半に救急要請がきたけど案の定、シーズンものの酒で具合が悪くなったってやつですな。

しかも、スッ◯ーさん。(死語かな?笑)超・メジャーどころの国際線。

おいおい、どんな社会教育してんねん。

ワインを5杯呑んだんだって。5本じゃ~ないよ。

で、気分が悪くなって救急車で一度、違う病院を受診して1500点滴入れたんだって。

で、家に帰されたけど治らなかったから、もう1回、救急車呼んだんだって。

おいっ!! そんなときはタクシーを呼べ!!タクシーを!!

そして1回目の病院に行きなさい。

一緒に来た友達は空いているベットで寝ているし。そこは患者のためのベットだし

寝るなら家に帰って寝なさいっての。

ど~りで遠いところから搬送されてきたわけだ。

酔っぱらいは結構、たらいまわしにされるからね~。

だったら救急車を呼ばずに夜間外来で来た方が早かったりするし、

そこで診てもらうのが無理な状態ならちゃんと紹介状有りで

他の病院に送ってくれるのにね。

その若いスッ◯ーさんは短時間に何リットルもの点滴をされたわけだから

帰り際の顔はみるも無惨なむくみ顔。まぁ、排泄されれば戻るけど。

折角の美味しいお酒なら楽しく美味しく呑んでもらいたいものだね。

戴帽式

2007-11-27 23:33:00 | 病院のシゴト
戴帽式でした。

終始なごやかな雰囲気で無事に終わり私の代表挨拶、誓いの言葉も

終わってみれば、感動した、うるっときたよなどと褒めてもらえて

嬉しかったし、ちょっと鼻高々だったんだけど・・・・

その後、看護研究の院内発表会があるために病院に戻りました。

そこでもみんなからお祝いの言葉をもらったりして

ご機嫌だったんだけど。

後片付けをしていると、病棟の患者が急変したとかで

挿管してレスピ(人口呼吸器)を付けるとバタバタしていたので

勉強の為に見学しに行った。

うちの病院ではそんな大事なことはあまり起こらないし。

院長と副院長がいて主任がアンビューバックを押していて

そんなに大変な雰囲気ではなかったんだけど、そのうちどうも

挿管チューブが入らないらしくただ事ではない感じになってきた。

学校の制服でいたんだけど、ナースにその格好でいない方がいいって

言われて白衣に着替えた。

私に何かが出来るとは思っていないので端っこで見ていたんだけど

それとって、あれ持って来てって言われるが専門的すぎてわからない。

あっち走りこっち走りしてモノをかき集める。

いつまで経っても挿管チューブが気道に入らないようでどんどん緊迫した

雰囲気になってくる。気道が確保できなければ患者の体内に酸素が入らず

患者は死に至る。体内の酸素量を計る機械の数値がどんどん下がる。

元気な私たちなら98~100とれるような数値が50台40台と下がる。

何度、挿管しても気道に入らず食道に入ってしまっているらしい。

傷が付くせいか、患者の口からはどんどん血が吹き出る。

顔が倍以上に膨れ上がる。

気がつけば当直医も来て他の病棟のナースも来ていた。

アンビューバックを押す人がどんどん代わる。

誰か代わって!!と言われたので私がやってよければ代わります。と代わった。

全力で押して。腰にくるからしゃがんで、やりな。

怖かった。

私の手で押し出す空気が患者の命に直結しているんだと思ったらびびった。

ラグビーボールの様な大きさのゴム風船を両手で押す。

たちまち汗で手が滑る。思った以上に力がいるのですぐに腕が痛くなる。

でも、休むわけにも力を緩めるわけにもいかない。

数値が上がらない。

先生のだめだーという声が聞こえる。

どんどん患者の顔がカラダが膨れ上がる。

私の手にも血が飛び散る。

ERをやっている大きな病院に転送することにしたが

救急車が来るまでにも待てないほど状態が悪化する。

気管切開に踏み切る事にした。

私は一度、退室して救急車を迎え入れる準備をする。

電気メスとか心臓に電気ショックを与える機械とか

更にいろんなモノが病室に運ばれる。

カーテン越しに気管切開している様子を見たけど

あまりにも生々しすぎて私には覗く勇気はなかった。

救急隊が到着して救急車に乗せるまで手伝った。

その頃には奥さんが到着してもろに見てしまったようで

ガタガタ震えていた。

その口からは「生きているんですよね?生きているんですよね?」

それしか言葉が出てこない。

「大丈夫。大丈夫だから。」と師長が支えていた。

ドクター二人とナース二人が救急車に乗り込み付いて行った。

私は最後に救急車の扉を閉めた。




今日の代表挨拶で

「命の現場に立つ者としての覚悟を今日ここに誓います」

と締めたが、まったくもって覚悟なんて出来ていなかった。

全てが終わってみれば私は今までなにを学んできたんだろうと

へこむばかりであった。いろんなことにショックで半べそな私に

みんなは優しく励ましてくれたがそれがまた情けなさを倍増させる。

何がおこったのか聞いてみると、推測だが薬剤でのアナフィラキシーショックが

起きたのではないかとのこと。扁桃腺が腫れていて診察後、帰宅する予定だったが

熱も高いし様子みで入院しておこうって感じだったらし。

気道がどんどん浮腫してしまい、覗いても見えない、切開しても見えないって

状態だったらしい。ただの扁桃腺炎だったはずかこのような状態になった事が

私ですらショックを受けるのだから家族の事を考えるといたたまらない。

付き添ったスタッフの帰りを待っていても私は何もできないし

家に帰ることにした。

これから先、こんな事がいくつも襲ってくるのだろう。

その度に本当に乗り越えられるのだろうか。

家に帰ると母から手紙がきていた。

いろんな感情が溢れ出て号泣。苦笑。

それでもお腹が空く。

これが生きている事なんだと思った。

私は大丈夫だと思った。

付き添ったナースからメールが来た。

到着してからモニターを付けたがフラットになっていた

蘇生中にその場を離れたのでその後はわからない、と。

フラットとは心拍数がゼロってこと。




今夜は多分、眠れない。