■□■カムイミンタラ■□■

旅の話、仕事の話、色々と書いてます。。。

刺身。

2005-11-28 21:18:02 | Weblog
職場には食堂があって、希望者は食券で食べる事が出来る。

日曜日、祝日の昼食と夜勤者の夕食と朝食は食券無しで食べる事が出来る。

基本的に患者と同じ食事。

で、先日、刺身が出た。マグロとタイとホタテ。

もちろん患者にも出た。ナースステーションのボードに「今日はお刺身が出ます」と

書いてあった。何でこんな事、書いてあるの?と聞いたら、ナマモノだし

食あたりとか蕁麻疹とか一応、気をつけないとって事らしい。なるほど。

で、自分達の昼食時に刺身の話になったのだが、

「よくさぁ、白身魚ってコリコリして美味しいとか言うよねぇ~」

「うん、でもあれって死後硬直だからねぇ~」

「・・・!」

絶句してしまった(苦笑) そういえば、仲の良いナースと二人でよく

呑みに行く美味しい魚を食べさせてくれる所があって、そこでの話が

「ねぇ、シャコって、水死体からピョンピョン出てくるって話しホント?」

と聞いたら

「ホント、ホント。でも穴子の方がすごいよ。名前の通り穴から出てくるから

 鼻の穴からニュル~っと出てくるよ。シャコより穴子の方が多いんじゃないかなぁ」

と教えてくれてた。

ナースと呑みに行くとエグイ話が多いから、周りに気を使います(苦笑)

私達はいたってマジメに話している事でもフツーの人には食事中には

堪え難い話が多いから、同業者とばかり呑むようになるんだよねぇ・・・

エンゼルメイク

2005-11-27 21:00:20 | 病院のシゴト
「人は死ぬと腐る物である。」

夜勤明けでそのままエンゼルメイクの研修に行く。

看護研究の課題として婦長から、ボスと私に与えられたテーマ。

他の先輩ヘルパーを差し置いて選抜されるのはやりたい課題だがやり辛い。

昨日の夜勤は一睡もしていないのでとにかく眠い。

しかし、目からウロコの話ばかり。

エンゼルメイク、カタカナで表記すればやんわりした印象だが早い話、

死化粧のこと。入職して3日目にその機会は訪れた。

覚える事がたくさんで怖いと思う暇はなかった。

その後も何度となく訪れる事だが、時間に追われこんなお粗末でいいのかなぁと

悩む事もしばしば。

しかし、それがフツーみたい。がだ、そんなケアだといざ葬儀のときには

とんでもない事になっている事が日常茶飯事らしい。

例えば男性なんかはヒゲを剃るんだけど、懸命に剃ると表皮もはがれるわけで。

遺体は全ての機能がストップしているので痛んでいく一方なので霊安室では

綺麗な顔だったのに数時間後にはアゴ周りが赤黒く傷んでいるのだ。

まぁ、あとは腐敗や臭いとの戦いの話がつらつらと進んでいく。

実践の話も聞く事ができ、とにかく、生きている私達の化粧となんら変わりないと。

病気で亡くなる人は最後に苦しむ事も多く、険しい顔のままだったりするから

いかに穏やかに安らかに眠っているかのごとくなメイクにするかって事らしい。

実際にガンで亡くなった人のメイク後の写真も見せてもらったけど、ホントに

フツーに眠っているみたいだった。

そんなメイクが出来るエンゼルメイクセットってのも売っているんだけど、

これが高い! 5万円もする。宣伝文句を一読してみると、

「ご遺体の特徴(肌の強い乾燥、血色がなくなる、傷みやすいなど)に合わせた

内容。黄疸や内出血など各種トラブルにも対応。穏やかに眠っている表情づくりが基本」

などなどが書いてある。眠たくてボーっと痺れるアタマで、デパートの一階の

ブランド化粧品売り場に並んでいたら怖いよなぁ~と不謹慎な事を考えてしまった。

エンゼルメイクとは生の延長線上にあるものであり、誰にでも訪れる最期。

ココロと技を大事にしたい。そして自分の親のエンゼルメイクは自分で

やりたいと思う私であった。

夜間せん妄

2005-11-26 22:07:36 | 病院のシゴト
わかりやすく言うと、夜になると激しくボケる事である。

ここのところ、そんな患者が多く夜勤の休憩も寝ていられない。

歩けないはずの患者が歩いてしまうのだから。

そんな患者はナースステーションの前を通らないと何処にも

行けない部屋に入ってもらう。

夜中にステーションの前を小走りに通り過ぎた歩けないはずの人。

「何処行くの~!!」「ちょっとトイレ」って、おいっ!

ベッドサイドにポータブルトイレが置いてあるでしょ!

「そうか、オシッコはここでするのか。いやぁ助かったありがとう」

・・・毎日、毎回、使っているでしょう。その後も気になるので

ラウンドしてみるとポータブルトイレにズボンを履いたまま座っている

午前3時。「どうしたの?」「体重計っているの」・・・・(笑)

挙げ句に果てにポータブルトイレを抱えてステーションに歩いて来て

「トイレはどこですか?」と聞いてくる。

いつまでたっても寝ないから少し話をしてみる事に。

どうやら、新潟の三条市の出身みたいで荷物を送ったから電話がかかって

来るはずだからそれが気掛かりで眠れないらしい。もちろんそれ自体が

ボケ話しなんだけど。それに合わせて話をするしかない。

しかし、外線の電話がなる度に彼は三条からの電話かと気になってしまう。(苦笑)

こうなったら無理に寝かせる事ができないので、起きててもいいから

ベットから動かないでね、とお願いする。彼は暗~い病室のなかベットの上で

うつむいたまま座って夜を明かしていた。ラウンドする度にドキっとしてしまった。コワっ。

そして忘れられない人がもう一人。夜になるとベットサイドで立ちションしちゃう人。

ホント、勘弁してよ~って思うんだけど、会話が成立するだけまだまだマシ、

なんだよねぇ~。もっと強烈な人もいっぱいいるからね。

入水自殺

2005-11-23 22:15:46 | 病院のシゴト
が入院して来た。

某メジャーな海に2時間程つかっていたらしい。夜勤帯で運ばれて来たようで

夜勤者がかなり面倒くさそうな顔をしていた。自殺願望もまだ強く何があるか

わからないから一晩中交代で様子を見ていたらしい。

しかし、日勤帯は私が担当だった・・・。

随分またエライとこからここまで運ばれて来たんだねぇとナースに聞いたら

「どこの病院だってこんなの引き取りたがらないよ。」

なるほど。ココは訳あり多いからねぇ・・・

「そのまま眠らせてあげればよかったのに」

と辛口な意見が多い。が、私もこの仕事を始めてからそれはわかる気がしてきた。

自殺未遂の患者にあうのはこれで3人目。

うまく表現出来ないけど、死にたいやつは死ねばいい。

世の中には死にたくないのに死んでしまう人がたくさんいるのだ。

「なんでこんな風になってしまったんだろう」という言葉に私は

何も言えない。「また明日来るね」と言ってさよならした人に

明日が来なかった人もたくさんいるのだ。

私の友達で精神を病んでいる人がいて、最近、リストカットして

病院に運ばれてってメールをしてきたので、私は本気でブチギレた。

彼女は私がどういう仕事をしているのか知っている。だから私は

慰める事は一切せず容赦なく本気で怒った。

精神を病んでしまった理由も知っているので、その話ならいくらでも

聞くけど、自殺ごっこには興味がないみたいな感じをね。

まぁ、とにもかくにも、今日一日世話したけど少しずつ少しずつ

体調は良くなってきたみたいだけど、病室の隅にビニールに入れられた

砂まみれに濡れた衣服がどうにもリアルで・・・(苦笑)

そんな一日でした。

同業者

2005-11-17 00:51:43 | Weblog
の友達に久々にあう。と言っても彼女とはヘルパーの資格をとる時に

仲良くなった。家も近いという事でたまにあって近況報告なんかをする。

働く場所は違うけど、同期みたいな感じ。

しかし、彼女は既に3ケ所目の職場なのである。老健、訪問とやってみたが

続かず、今は有料老人ホームで働き出して3日目という感じ。ここが

続かなければ介護の世界はもうやめると言っている。

向いていないとは思わないけど、何がしたいのかが明確になっていない感じ。

まぁ、彼女もOLからの異業種転職だから、いろいろやってみないと、どれが

自分にあっているのかがわからないというのも、すごくごもっともだと

思うんだけど・・・

私の場合は、親の背負っているリスクを考えると、いざという時にアワアワしたくない

っていう事、親のエンジェル・ケアは自分でやりたいってのと病気とはっていうのが

あったから最初から病院をセレクトしたんだけどね。まぁ、やりだしたら以外と最初の

目標は既にクリアしつつあるから、そろそろ次の目標を立てないとって感じかな。

と、思ったら、そうだ昨日の会議の後に婦長に呼ばれてエンジェル・メイクの研究班を

立ち上げてみないかと言われたんだっけ。まぁ、興味のあるジャンルだからいいんだけど。

で、その彼女、仕事疲れでピリピリしているのが手にとるように伝わってきたから

今日は早々とお開きにしてみた。折角の休みの夜8時に彼女の家の近くまで行ったのになぁ

と思ったんだけど、まぁ、そんな日もあるさ。とりあえず、3ケ月ぐらいは続いて欲しいな

と思う。次ぎにあう時はもっと深い話が出来る事を祈って。

勉強会

2005-11-16 00:31:46 | 病院のシゴト
というモノが月に一度ある。院内のヘルパー全員が強制参加である。

夜勤者のみ欠席がゆるされているので、明けの日と重なるとかなり

面倒臭い。司会は月毎に各病棟でまわしてゆく。議題は各病棟から

提出された事に対して資料を準備し話し合っていく。

今月は感染対策、体位交換、急変時の対応についてだった。

この勉強会、毎回思うのだが、医学的知識のない私達にはいつも

のれんにうでおし状態。

例えば誤嚥の話しひとつとっても、食べ物がのどを通るという事を

医学的に分かっていない私達からすると、イマイチ、想像出来ないので

よくわからない。よくわかんないけど、誤嚥をすると大変な事になるぐらい。

それじゃぁ、私は嫌なので暇な時にナースによく質問はするんだけど。

それでもやっぱり難しいと思う。

60代のオバチャン連中はタチが悪い。今さら新しい事を勉強するなんて

脳が動かないから、あいもかわらず自己流でやっている。だから、むせこんでいる

患者にまだご飯を食べさせる人だっている。

まぁ、極論で言うとココの病院はヘルパーにやらせすぎなんだと思う。

よそさまでは、リネンぐらいだという。オムツ交換すら入らせてもらえないという

話もよく聞く。私はまず病院で働いて年寄りの病気とはなんぞや?と知ってから

訪問なり施設なりに行きたいので、ここまでやらせてくれる環境が有り難いんだけどね。

まぁ、以前、もう少し、医学的な事を学んだ方がいいのでは?と言ってみたら

でしゃばりすぎと頭の固いオバチャンには言われたけどね。

そんな話をうだうだと呑みながらリーダーに愚痴って夜も更けていくのだった。

患者の家族

2005-11-14 23:29:47 | 病院のシゴト
には、いろいろな人がいる。

今、強烈に苦手な奥さんがいる。悪い人ではないんだけど、旦那さんの為に

一所懸命に自分で全部やりたいってのもわかるんだけど・・・

今風に言うとうざい。

毎日、午後イチには来て、夜8時ぐらいまでいる。それ自体は全然問題ないんだけどね。

体位交換、オムツ交換、自分でやろうとする。

体位交換は一定の時間をもって体の向きを変えないと、同じ場所に負荷がかかるために

床擦れが出来てしまう。この患者さんは男の人で重いしすでに床擦れがあるので

基本は二人で持ち上げて体位交換する。一人でやると患者の体を引きずってしまうので

患者に負担がかかる。それを奥さんはむりっくり一人で行う。今は何時だから次は何時間後の

何時ねとつぶやきながら。こちらの時間は全く無視。

この患者さん、寝たきりなのでオムツをしている。奥さんは自分がいる間はオムツでは

なく、尿器にさせたいと思っている。それもいい事だとは思うんだけど、自己流でやるから

失敗してシーツまで濡らすから総取り替えになるので、余計な仕事が増える。

オムツ交換で回るときプライベートな事なので身内の方でもその瞬間だけはその場を

退出してもらう。だが、この奥さんは退出しようとしない。何度か促してようやく

退出するのだが何度も何度も覗き込む。もうしばらくお待ち下さいと言ってもきかない。

そして、オムツを変え終わると「もういいです、そこからは私がやります」と言う。

最初の頃は一人では無理ですからと言ってこちらでやっていたけど、最近は任せている。

だって、こちらがやってもやりなおすんだもん。

お風呂に入れれば風呂場まで付いてきて、チラチラ覗くし、CTやレントゲンの検査にも

気が付くと先回りして待っている。決して一緒にはついてこない。気が付くといた!

って感じ。う~ん、イライラする~。

そんでもって、びっくりしたのが、その患者さんが便をしたようなんだけど、

私が用があって覗いたら奥さんがオムツを開けて、その便をスプーンですくい出している・・・

さすがに私も目が点になってしまった・・・

「あのぉ、やりますけどぉ・・・」と声をかけたんだけど、「なんだか、ドロドロでねぇ」

って、オイ! そうじゃねぇだろ! そんな無理なやり方してもお互いに負担がかかる

だけだって!! ちょっと困ってしまって、受け持ちナースに声かけたんだけど、

「困ったねぇ。でも、明日、転院になるから放っておいていいよ」って事だった。

自分の家族を自分で看たいってのは、私も経験上よ~くわかるんだけど、頼れるトコロは

頼らないとお互いに自滅しちゃうよって思う。これからの社会、介護は家族でするもの

ではないのだから。

首脳会談

2005-11-12 22:35:03 | Weblog
ナースサイドのボスから呑みに行こうと誘われた。

個人的には特に繋がりはないので、なぜ誘われるのかがわからずドギマギ。

しかも、ヘルパーサイドのボスも参加で内密にとのこと。

も一人、私と仲の良い同い年のナースも来るちうことで計4名。

同じ職場だというのに、現地集合という用意周到さ。

1軒目は赤ちょうちん系の焼き鳥屋で和気あいあいと食事をするというノリ。

私は1軒目で帰ろうと思っていたのだが、時間もまだ8時だし、2軒目に行こうと

誘われれば断る訳にもいかなひ。

2軒目は今、流行り?の仄暗いダイニングバーみたいな感じのトコロ。

まぁ、ちょっと和んできたところで、やっぱり話すのは仕事の話。

早い話が今の病棟のモチベーションを上げる為にガン細胞的人物を排除したいという話し。

そんな話になぜ私みたいな一番ペーペーが参加せねばならないのか。

有り難い事に今まで私みたいなタイプはいなかったらしく、次期リーダーに成長させたい

とのこと。わたし的には、もう二度と人の上には立ちたくないんだよねぇ・・・

今のリーダーを凄く尊敬しているし、彼女の右腕でありたいと思うし。

入職してしばらくはリーダーと一緒に仕事を組む機会が訪れなくて、どんな人だろうと

思っていたんだけど、初めて組んだ時、他のヘルパーと明らかに患者に対するココロの

違いが分かった。その瞬間、凄いと思って、かなわないと思って、学びたいと思った。

同い年のナースも今の職場では私より1ケ月遅れで入職したけど、経験はICUあがりの

プチドクター並。他の誰よりも腕前は歴然の差。彼女が同席しているのも分かる。

あ~でもない、こ~でもないと話は進むんだけど、「大丈夫、○○さんは私が必ず

潰すから」という台詞に女職場ってコワ~イと思いながら私も頭ん中で計算しながら

話をする。

帰りは仲良しナースと一緒に帰ったんだけど、「お互いに腹ん中、探りあって話した

って感じだね~」「う~ん、○○ちゃんがどこまで話すかで私もセーブしながら話したよ」

ってな感じだったんだが、さて、今後、今日の会談が凶と出るか吉と出るか・・・

レーザーディスク

2005-11-11 20:47:03 | Weblog
今日は仕事が休みなのだが、夜に病棟会があるために出勤せねばならない。 まぁ、それまでボッツラ部屋の片づけでもするかなぁと思い何か音楽をと 思い久々にプリプリの武道館解散コンサートのLDを引っ張り出してみた。 う~ん、やっぱり今見てもかっこいいなぁって思う。彼女達の何がかっこいいって 男前なライブ、演奏っぷりだと思う。だから男性のファンがいるのも納得出来るし。 長い間、音響の仕事をしていた私はライブ音源やライブ映像が好きである。 やっぱり、演者と観客の一体感やグルーブ感が気持ち良いからかなぁ。 仕事を忘れ感極まって涙が出て来たライブもあったしねぇ。 ステージに神様が降りてくるって話を聞いた事があるけど、身をもって体験したよ。 私の知人で、様々なアーティストの鍵盤を担当している人がいるんだけど、 彼のプレイに初めて出会った時、すごい衝撃を受けて当時、鍵盤の音作りが苦手だった 私は勉強させて欲しいと猛烈にアタックしたよ。機材の置いてある愛知まで行ったし。 おかげで今でも可愛がってもらっているんだけど。 某アーティストさんの武道館コンサートのときにボーカルが風邪で声が出なくて キャンセルしようってなったのに、無理に開催して実は歌は全部テープだったとか。 またある女性歌手は本来出ない音域の声をレコーディングではうまく処理しているが為に コンサートの時はDATを同時進行で再生しているからその場面になると切り替えるとか 裏話をいろいろ聞いてしまった。 歌番組を見ていて不思議だったのが、バンドモノでも結構、カラオケが多いのは 目に見えて分かっていたんだけど、弦楽器のシールドが繋がっていないからね。 ドラムってどうしているんだろうと思って。某男の子3人組のバックでギターを 弾いているコに聞いてみたら、シンバルの裏はベッタリとガムテープが貼って あるそうだ。なるほど~、と感心してしまった。 というわけで、今日はHAMMERFALLを聞きながらブログを書いてみました。

緑のオシッコ

2005-11-10 22:42:49 | 病院のシゴト
夜勤帯のオムツ交換のときにナースが言った。

「うわ~、見てよコレ。スゴイなぁ。オシッコ、緑色だよ。ピロだよピロ」

「ピロって何?」と私は聞く。

「俗にいう緑膿菌だよ。コリャ、感染してるよ、きっと。」

「そういうのって、健康な私達も感染するモンなの?感染したらどうなるの?」と続ける私。

「感染するよ~。う~ん、そうだなぁ分かりやすく言うと間違いなく熱発が続くよ~。」

と教えてもらった。そしてよく見てみると確かにオシッコが緑色になってる・・・コワ。

その患者はバルーンを挿入しているので、ウロバッグに緑色の尿がユラユラと溜まっている。

オムツ交換は手袋装着が原則。けど、バルーンが挿入されている場合は尿もれがないかを

チェックするぐらいなので手袋を装着しないのが大半である。

さっさと作業を進めないといけないので、手袋をはめる時間が煩わしいというのが本音。

便がでている場合やバルーンではない患者の場合はさすがに手袋を装着します。

男性の場合はお宝に尿とりパッドを巻き付けるんだけど、うまくやれば手袋なしで

お宝にも触る事なくパッドを交換する技がある。失敗すると、手袋はめてお宝を手にとり

優しく巻き付けるわけだけど、結構、一瞬だからって素手でお宝をポロっと方向転換

させたりする人もいるわけ。

昨日の夜勤でその技に失敗した私は今さら手袋をはめるのもメンドイしなぁと悩み

一緒に回ったナース(27歳)が結構、素手派だからいいかと思いでもじかには・・・

と悩み毛をつまんで持ち上げる荒技に持ち込んでみたら

「毛は痛いでしょう~、毛は~(笑)」と言われたので、う~んナムサンと思い

人さし指と親指でプニュっと挟んでパッドの上に乗せました。

やっぱりゴム手のときとは感触が違いました(笑)

そして、ステーションで休憩していた朝の4時半、病棟に響き渡る何かが倒れた音。

3人とも飛び起きて原因を探しに走り出した。

コの字型になっている病棟はステーションのない対岸には目が届きにくい。

一応、病状が安定しているクリアな患者が多いんだけど、夜間せん妄、認知症は

あたりまえだから夜は何が起こるかわからない。

いた!廊下に体育座りをしているおじぃが・・・傍らに車椅子が置いてある。

車椅子から転落したのかと思ったんだけど、どうやら違うみたい。

ってか、な~にしてんのよ!って感じなんだけど。何を問いかけてもイマイチ

返答がはっきりしない。押し問答しているうちに違う気配に気が付いた。

ありえないトコロにおばぁがプルプルと立っている!しかもマヒ則で杖付いてるし!

ちょっと何処行くの!状態。娘が心配しているから帰ると大騒ぎ。

このおばぁ、96歳で日中はものすごくしっかりしている。耳も遠くない。左マヒだけど

自分で起き上がるし自分で食事をする。もう、なだめるのに大変だった。

まぁ、いくら夜とはいえ、一晩で4回もオムツ交換にまわるしその他にラウンドも

するから患者さんも静かにぐっすり眠るって難しいんだよね。

結局、大きな音は他の病棟での音だったんだけど、そのお陰で徘徊を発見する事が出来た

という事で今回も無事に夜が明けました。