■□■カムイミンタラ■□■

旅の話、仕事の話、色々と書いてます。。。

ビビられている

2010-01-19 20:32:22 | 病院のシゴト
隣のクラスのハタチのMちゃんに
(存在と名前は知っていたが、今まで一度も会話したことない)

「今日、凄く綺麗ですね」

と突然話しかけられたので

「いつも綺麗よ」

と切り返した厄年の私です。笑。

今の学校に入って変わったことと言えば
スカートをはくようになったことかな。

准看学校は、指定の学生服があったので
朝から職場に行くのも学生服で通ってた。
職場は家から自転車で10分と近すぎるが故に
お洒落するのも面倒くさかったし。

その前は、ず~っとバイク通勤だったから
ず~っとジーパンだったし。
とにかくこの一年で洋服と靴はかなり増えたね。
(ほぼ)女子校、楽しす!!

小悪魔agehaとか、読んじゃうもんね~ww


で、最近、行ってないけどバイト先のお話。

40代のちょいAボーイみたいな男性がワーカーで入職した。
どうやら、元商社マンだかなんだかで、リストラだか
早期退職だかは知らんけど、まぁ、介護型医療施設で
働くのは初めてなオッサンなわけだ。


私は3回しか会ったことがないんだけど、
2回目のときに私が70代のMさんという女性を
車椅子で押していた時のことだった。

オムツカートの前にいたその男性は、
Mさんに向かっていきなり大きな声で

「Mさん、オムツ大丈夫でしたか?! 漏れませんでしたか?!」

と聞いてきた。
もう、私は絶句ですよ。どん引き。固まりました。

この男、何?!
お前はオムツをしていることを異性から
大きな声で廊下で公言されたいのか?!

確かに、Mさんは普段から排尿が多くて漏れてしまうことを
自らも気にして話をしてくるが、んな話、場所を考えろっちゅうの。

Mさんも黙ってしまったので、私はそのまま風呂場に向かった。

ひと言、言おうかと思ったけど、私はここではバイトだし
優しい人で通っているので(笑)何も言わず。

3回目にオッサンに会った時は入浴介助を初めて担当したようで
私は、風呂場で洗う介助。オッサンは、風呂場の外で移乗や搬送を
行う介助担当。

洗い終えた患者さんをオッサンと一緒に着替えさせてって
流れなんだけど、そこで初めてオッサンとしゃべった。
と言っても、私の切り出しはいつも同じパターンで

「どちらにお住まいなんですか?」

なんだけど。笑。まぁ、初めての業務で緊張しているのも
伝わってきたし、指導するナースが、これまた院内一の
オッペケペーなんで、可哀想にと思っていた。

しかし、そのオッサン、やたらと私に質問してくる。

「患者さんのどこを持てばいいですか? ここで大丈夫ですか?」

おい、オッサン、初めてじゃないでしょ。
その辺、勉強してきたんでしょ。資格保有者でしょ。

排泄の記録をお願いするも、あ~でもないこ~でもないと
確認してくる。もう面倒くさくって「すみません、私、バイトなんで
たまにしか来ないので、詳しく覚えていないんで部屋持ちに確認して
ください。」とお願いするしかない。

ちょっと危険な患者さんの持ち方をしたので

「そこ持つと、患者さん、折れますよ。
 でも、持つとこないから難しいですよね~。
 折れることもあるって頭に入れといた方がいいですよ。」

と説明すると

「はいっ。はいっ。すみませんっ。」

とやたら恐縮する。



・・・。



・・・?


・・・・!!!




もしかして、ビビってます?
ビビってるよね?!苦笑。


なぜ?www



はたと気が付いた。
中で介助するのはもう一人いるんだけど
その日は、ワーカーのおばさんが入っていて
そのおばさんと患者さんの会話が聞こえてきた。


「ほら、あそこの看護婦さんだって言ってるよ~」


え?あ?

ああ~・・・・私、看護婦さんだったっけ。笑。

ど~しても、助手だった頃のままで働いているもんで。
自分がナースだってことを忘れる。


そっか~・・・・。

看護婦さんって怖いよね。笑。

私も助手で働き始めたころ、怖かったな~。
イジワルもされたしな~。
この業界に入って知ったことは、
私よりイジワルな人がいっぱいいるってことかな。

だから、私が白衣を着ているだけで
あのオッサンはビビっていることが分かった。


多分、この日記を読んで、

違う、アンタは怖い人だと『勘違い』なさっている
方もいらっしゃると思いますが(笑)。
優しい看護師さんで通っておりましてよ。おほほ。

ワーカーさん達に

「Aさんが、怖い人だって話、全然、信じられなくて・・・」

とか、

「俺、めっちゃ怖い人が入ってくるからって、めちゃくちゃ
 言われて、どんな人かビビってたんだけど、全然、違くて
 驚いちゃったよ・・・」

とか、

「今日、Aさんと一緒のシフトで嬉しかったのに
 なんで今日に限って入浴担当じゃなくて、フロア担当なの?」

とか、

「Aさん、あまりシフト入ってないから寂しいです」

とか・・・・あ、もういいですかww

私、助手から這い上がってる人間なんで
ワーカーさんには優しいです。
助手時代、ナースによっては酷い扱いする人いましたから。
だから、ワーカーさんを物扱いはしません。


ってか、誰? 私を怖い人とか酷い言い回しをしている人は。笑。
ま、いいんですけどね。前の病院から一緒だった人達には散々

「Aさん、看護学校に行ったら変わったわね」

って言われますから。笑。


助手時代のイジワルな話は、また今度。

ビューティフル・マインド

2010-01-17 22:16:40 | 看護学校のコト
ビューティフル・マインドって映画を見た事がありますか?


今日、精神看護方法の授業で初めて見ました。

うちの学校では、ドラマや映画を教材として使う事が結構あります。

危機モデル理論を学ぶのに『1リットルの涙』を見たり
告知について学ぶのに『ブラックジャックによろしく』を見たり
小児看護では、24時間テレビのドキュメントを見たり。

なので、普通にドラマや映画を見る視線と私達の視線は
ちょっとだけ違うかもしれません。


実際にビューティフル・マインドのあらすじをサイトで読んでも
どこにも『統合失調症』の話は出てきません。

統合失調症とは、最近まで精神分裂病と呼ばれていた病気です。
精神が分裂するわけではなく、脳内のドーパミン、神経伝達物質の
働きがうまくいかないため思考に障害がおきる病気です。

あの映画の中では、インスリンショック療法を出てきますが、
現在は行われていませんが近年まで実際に行われていた治療です。

インスリンを打ち、人工的に低血糖状態にさせます。
昏睡に陥るわけですが、覚醒したときによくなっている場合もあると。
もちろん、そのまま死に至る場合もある危険な治療法です。

他にも精神科では電気ショック療法というのもあって
現在では、麻酔をかけて無意識の状態で行い、痙攣も起こさないのですが
ちょっと前までは、麻酔もかけず普通に起きている状態で
頭に電気を流す時代でした。痙攣がおき、骨折もあるそうです。

治療というより、拷問にちかくそれだけ精神疾患に偏見もあった
ってことだと思います。治療自体には効果もあるのですが、
人権が守られていないというか・・・。


この映画にあるように、統合失調症では幻覚・妄想といった
症状がでます。今まで、幻聴はあっても幻視はないといわれて
きましたが、近年での研究では、幻視もあるのではないかと言われています。
思考のメカニズムは、まだまだ難しく解明されていません。


この映画を見せてくれた精神看護の担当の教員は
元・精神科の看護師です。自らも精神科が専門である、と言います。


授業時間の関係上、この映画を途中から1時間20分ほど
見ているのですが、私は途中で、もしかして実話かな?と
思ったのですが、最終的に自分の疾患を受容することから、
作り話だから出来る話か~、と思ったのですが、実話だそうです。


この映画は先生が、精神科で働き始め
壁にぶつかったときに出会い救われた映画だそうです。



統合失調症の患者をどうしても理解する事ができない。
幻覚・妄想に支配されることが、どういう状態なのかわかってあげられない。


そんな時にこの映画に出会い、先生はこの映画のモデルの主人公に
どうしても会って話がしたくて、方々、手を尽くして実際に主人公に
家族に会ってきて話をしたそうです。


淡々と病気について説明してくれたそうです。


まわりの人からの偏見があるけど、自分達ではどうしようもならない。
わかって欲しい・・・・。先がない・・・・。
永遠に・・・・永遠にこの状態が続くのです。
自分を自分で作って行くほかならないのです。


と、淡々と話してくれたそうです。


先生は泣きながら言いました。

『人への思いやりは、どんな可能性でも作り出せる』

私、鼻水垂らしながら号泣でした。苦笑。
この授業は、1限目だったのですが、もう2限目も3限目も
引きずってしまい、今に至ります。苦笑。
明日、3科目テストなのですが・・・・。
困っています。苦笑。半べそかきながら、コレ、打ってます。苦笑。

そして、あくまでも授業なので課題・レポート提出があります・・・orz

タイトル『受容・共感・傾聴について』
(1)自分が主人公と同じ疾患だったら
(2)家族および友達が主人公と同じ疾患であると知ったら
(3)この疾患・障害をもつ看護に必要なことは




よかったら、この映画、私達の目線を知った上で見てみて下さい。







あなたが信じてきた今までが実は妄想だったらどうしますか。





私は統合失調症が、幻覚・妄想に支配されることが
どんなに苦しい事なのかやっと理解できた気がします。