■□■カムイミンタラ■□■

旅の話、仕事の話、色々と書いてます。。。

納涼会

2006-07-30 23:25:47 | 病院のシゴト
新しい病棟を立ち上げて全体がバタバタと忙しく大変な思いをしている日々、

ナースが院長にこんな大変な思いを毎日しているんだからポケットマネーで

焼き肉食べさせろ~と言い寄ったら労をねぎらい納涼会を開いてくれることになった。

が、結局、また製薬会社が入ることになった。癒着だよ癒着~。

ポケットマネーではなく製薬会社が出すんじゃ~ん。今回もまた焼き肉屋のコース。

飲み放題付き。ま、お宅の薬を使うからさ~ちょっとスタッフ連れて呑みに行きたい

んだけど~ってなノリなわけだなきっと。ちなみに妹は公務員のナースだから彼女が

働く病院ではこんなことはあり得ないわけで。

今回、びっくりしたのが2次会に移動する最中に先生がちょっとタバコ吸いたいんだけど~

ってなときに製薬会社の人が自分の財布から札を取り出し自販機にお金を入れ

どうぞ好きなボタンを押して下さいってな光景を見たときにゃ驚いたね。そんなことまで

するんだ~、サラリーマン、営業マンって大変だね。

まぁ、今回も美味しく頂きました。ごちそうさまでした。

酔っぱらい

2006-07-25 23:06:33 | 病院のシゴト
夜間帯に救急車コール。

33歳の泥酔男性。そんなのほっとけよ~と思う。あれはホント迷惑。泥酔して道ばたで倒れていても

救急車を呼ばないで下さい。どこの病院もそんな人は受け入れたがらず救急隊いわく我が病院が

8件目の問い合わせでようやく受け入れてくれたという。こちらも○○から救急車が来ますって

言われれば、え~そこからウチまでに一体何件の病院があると思ってんのよ~ってなノリで

招かざれる客的扱いをするさそりゃ。臭いしゲロまみれだし。点滴打って放置、放置。

あまりにも図体がでかすぎてベットに移すことも出来なかったのでストレッチャーの上に放置。

家族に連絡を取りたかったけど連絡先が分からないって事で勝手にかばん、財布、携帯も

いじり倒します。笑。留守録も勝手に聞いちゃうし。奥さん、心配しているんじゃないの~ってな

理由で。笑。メールも見ちゃおうよと盛り上がること、夜中の2時。しかし、メールだけに

セキュリティロックが掛かっていた・・・。携帯も二つ持ってるし、奥さんから電話が掛かってくる

訳でもないし怪しいよね~とまた盛り上がる。

入院扱いにはしないで外来で点滴を朝まで続ける事にした。点滴をするって事はトイレにも行きたく

なるって事で。でも泥酔。どうする?・・・放置。笑。 失禁してもいいじゃん、みせしめだよ~。

気を付けて下さい。記憶なくすほど呑んで気が付いたら、尿道に管を入れられているかオムツを

巻かれていたら8割方嫌がらせです。そして私物は完全にたらいわましです。笑。

地獄の竈

2006-07-20 23:12:40 | 病院のシゴト
旧暦のお盆が終わりました。

このお盆の時期って不思議なことに亡くなる人が多い。

連れて行っちゃうんだなぁきっと。

去年だったかな、一晩で3人も亡くなったんだよね。

今回も2人だったか3人だったか・・・・。

そんでもって来月もお盆がある。

何人、逝っちゃうかなぁ。ホント、続くんよ。連れて行っちゃうのよ。

きっと一人で逝くのが寂しいんだろうね。

子供の頃、お盆の時期は地獄の竈の蓋が開くから海に入っては

いけないと聞いていた。そのまま引きずり込まれてしまうらしい。

う~ん、MR.CROWLEYを聞きながら書いていたら何だか

寒気がしてきたのでこの辺で止めておこう。

ドロドロ

2006-07-14 13:56:02 | 病院のシゴト
入院常連のおばぁちゃんがいる。

92歳。下の世話は自分でしたいとバルーンは自己抜去するし歩けないのに

ベットの柵を乗り越える。なのでポータブルトイレを使用することにした。

が、超・頻尿。Pトイレを使用するときは転倒転落が怖いので見守らなくては

ならない。ナースコールを押すという行動が理解できないらしく大声で

「お願いしま~す、お願いしま~す」と叫ぶ。面倒くさい患者の一人。

先日、やっと退院したと思ったら自宅で転倒し骨折してまた入院。

骨を折ったという自覚はまるでない。夜も寝ずに叫びまくる。

とても手に負えないので夜だけ眠剤を使うことにした。

だが2~3時間ぐらいしか効かない。もうにっちもさっちもいかないので

転院させることにした。最近、とある病院と提携?したらしく条件次第で

引き取ってくれるという。その条件とは、バンバン眠剤を使って患者の

状態をドロドロにさせること。なので最近のおばぁの状態はひどい。

もう目はいっちゃってるし、顔の表情はだら~として締まりがない。

そして激しく不穏になっているので、家族全員の名前を叫んだり

「助けて~」と叫んだりしている。

元気だった頃は「シロ」という名の犬を飼っていてとても

可愛がっていたらしくシロの話をするととても機嫌が良かった頃の

面影は今では一切なく別人。いや、廃人だな。

こうなってまで長生きしたくはないなぁと思う今日この頃。

仕事が出来ない人たち

2006-07-11 13:38:22 | 病院のシゴト
いやぁ、療養型出身のナースの仕事の出来なさに改めて驚く毎日。

(イ)パーキンソンを持っている患者が容態が悪化したために一時、パーキンソンの
   薬を中断した。その為にパーキンソンの症状の一つである目をぱちぱちと瞬きを
   ずっとしているのだけど、その状態を見て一言。
   
   「あらぁ、まぶしいのかしらぁ」

   違うって事、ヘルパーの私が見ても分かりますけど。

(ロ)薬時配茶を私が忘れてしまい、今から用意しますのですみませんとナースに
   謝った時の一言。

   「え? この患者さん、薬、出てるの? 飲めるの?」

   受け持ち患者の申し送り、何を聞いているのですか?

(ハ)19時のオムツ交換に入った時に男性の患者の左足にグルグルとオムツが巻き付けてあり
   (右足はアンプタしているのでない)どうしたんだろと思いつつオムツを開けると
   タマタマが4倍に膨れあがっている!! どうしたんですかコレ?と聞くと
   「昨日の夜勤さんが点滴漏れているのを気が付かなかったんだって。」
   オイオイ点滴、全部、皮下にいっちゃったのかい。

(ニ)23時のオムツ交換。輸血目的で入院したおじぃちゃんの布団をめくると血の海・・・
   点滴のルートが外れており点滴は一滴も体内に入らず逆血。輸血した意味がないよ!
   ラウンドって何をするのか知っていますか?と問いたい。

もう、上げだしたらキリがない。そしてヘルパーだけを残して話しあいをしたときの事。
オムツをしている患者にはお尻拭きとビニール手袋が用意されている。排泄時に使う物で
あって決して清潔な物とは言えない。私はテーブルの上にペットボトルやお菓子、食事などと
一緒にそれらのお尻拭きなどが置いてあるのがどうしても気になるので日頃から私たちが
整理整頓を心がけませんかと提案したとき、

    「別にいいんじゃないの。患者さんだって嫌だって言わないんだから」

と言い放った。絶句。口に入れる物と排泄に使う物が同じテーブルの上に上に置いてあって
平気だと言う神経が私にはわからない。よっぽど便所で飯、食ってみろ!と言いたかったが
黙って引き下がった。そして彼女には翌日から別な病棟に移って頂きました。
そこのボスは私が尊敬するボスなので事細かく全てを報告し潰していただくようお願いしました。

いやぁ、ホント、毎日が恐ろしい。こんな病院に入院したくない。
でもこんな病院、全国にはザラにあるんだろうなぁと思う。

個人情報

2006-07-09 13:01:41 | 病院のシゴト
夜勤の時に翌日、転院になる患者のカルテを眺めていた。

そのじぃさんは79歳。脳梗塞後遺症って事で入院。左麻痺で寝たきり状態。

家族が側にいないと全力で一日中「お~い」と叫ぶ。昼夜問わず一日中。

近隣住人から苦情が出るほど大きな声で一日中。そんなんだから眠剤漬けにされる。

そんな彼は78歳の時に仕事で北海道に行き、12月だっちゅうのにホテルの窓全開で

寝ていたために朝、血管が詰まる。発見し搬送されたのは夕方。でも生き残る。

結構、手広く商売をしていてお金を持っていたが遊びほうけて使い切った頃に病に倒れる。

今では生活保護を受けている。カラオケの十八番は軍歌!! 歌ってと話しかけるとろれつの

回らない口で軍艦マーチを歌う。

そんな彼を毎日奥さんが足繁く通って世話をしている。娘も一人いるようでたまに来る。

で、カルテ類を見て驚いたのが3人とも名字が違うではないか。あ、でも娘さんは嫁いだのかと

納得したのだが何故奥さんと名字が違うのだ?と色々見ていたらどうも内縁の妻のようでして。

キーパーソンとなる娘とは血縁関係にはないようでして。さらによそに隠し子もいるって事でして。

なんとまぁ豪気なおとっつぁんだった事。そしてオチに驚いた事がこのおじぃ日本人じゃなかった。

韓国籍と書いてある。まじでぇ~?! 名前は普通の日本人なのに・・・。いやぁ、夜勤が明ければ

このおじぃとはもう会えないので眠剤でグデグデになっているおじぃを無理矢理覚醒させて話しかけた。

「ちょっと●●さん、韓国人なの?」「そうだよ」「韓国語、話せるの?」「話せない」

「韓国の名前も持っているの?」「持っているよ」「教えてよ」「リ ●●」

「隠し子いるの?」「・・・・いないよ・・・・」 笑。

いやぁ、ホント、世の中にはいろんな人がいるんだなぁって面白かった。

産婦人科。その2

2006-07-07 14:19:59 | 病院のシゴト
若いナースは高校の時から衛生課で学びナースになったという人も

ちらほらいる。彼女は18歳のトキの実習で産婦人科に行った。

そこで中絶を見学したという。本当は駄目だけど妊婦さんのお腹には

カーテンが掛かるので自分の下半身は見ることが出来ない。

その妊婦も18歳の高校生。自分と同い年の彼女に姿をリンクさせてしまい

かなり感情移入をしてしまったとのこと。中絶の方法は膣から棒を突っ込み

胎児を引っ掻き出すという方法。その高校生はかなり痛がっていたらしく

それを見ていた彼女は血の気が引いてその場に蹲ってしまったらしい。

中絶後、妊娠が出来なくなる体になったという話を聞くがその理由が

いまいち分からなかったので聞いてみると、結局、子宮の中を引っかき回すので

その時に子宮を傷つけてしまうと以後、受精卵が付着しなくなるという事らしい。

なるほど。そんな教育を受けた経験ってないんだけど、性教育がどうたらこうたらって

叫ばれている昨今、この辺の話もしたらどうかねと思うのは私だけだろうか。

新しい病棟

2006-07-04 15:03:36 | 病院のシゴト
今月から病棟を移った。今まで療養型だった病棟を一般病棟にしたために

急性期病棟からナース4人と私で一緒に移ってきた。なので私たち5人以外は

療養型で働いていた人たち。はっきり言って、お話にならないほど仕事が出来ない。

ナースはまずもって患者を見ることが出来ない。初日に私が見ても重症レベルで

やばいよねって感じの患者を担当ナースは放置プレイ。舌根沈下もしているのに

ノーズすら入れない。オムツ交換時に入ろうとしても「そこは看護婦さんがやるから」と

ヘルパーもスルー。体交一切なし。翌朝、ステりました。そりゃそうだろう。

要注意患者で送っていたけど重症患者だろっちゅうの。

ヘルパーにしても仕事が遅い。要領が悪い。私語が多い。看護婦さんが少しでも

仕事しやすいようにするのが私たちの仕事だからとリーダーは言い記録の一部書き込み

尿量の管理、皮膚疾患の毎日の処置をヘルパーが行っていたがそれはナースの仕事だろ!

おかげでナースは一日中、ステーションに座りっぱなしじゃないか。

一体、なんちゅう病棟なんじゃ。たたき直すにもあまりにものレベルの差に何から

すればいいのか分からなくて急性期病棟出身の私たちは途方に暮れる毎日。

とりあえず全員、急性期病棟に研修に出すことになった。

私としてはこのままこの緊張感のないだらけた病棟にいると動けなくなる事が怖いので

一般と急性期を掛け持たせて欲しいと交渉中。

こんなんで今まで同じ給料で働いていたのかと思うと腹立たしくて仕方がない。

エスパー

2006-07-01 14:43:13 | Weblog
我が家ではエスパーという言葉をよく使うがそれには理由がある。

私の慕っていた先輩が本気モードの精神病院に入院していたことがある。

どんだけ本気かというと窓には鉄格子付き。部屋は個室で自ら出ることは

出来ない。そこに先輩が入院していたことはリアルタイムでは知らなかった。

久々に会った先輩は激痩せしていたので理由を尋ねると火星に行っていた

というところから話は始まった。

大部屋に移ったときにの同室患者もいろいろでそこで出会った女性と

話をすると彼女は子供の頃から父親に性的虐待を受けていたと話す。

後日、その話をぶり返すと彼女はいきなり顔面がブルブル震えだし、

「なんでその話を知っているの?!」と驚きベッドの上に立ち上がり

「あなたはもしかして、エスパー!!」と左手は腰に当て右手を

天井に向けて叫んだと言う・・・・。他にもベッドの上でぶつぶつと

1999年に降ってくる悪魔の大王を私は知っていると話している人なんかも

いたらしい。彼女自身、私と会って話しているときにレストランにいたのだが

「天井の照明を絵に描くとき何色で描く?」と聞いてくるので

「そうですねぇ・・・白とか黄色ですかねぇ」と答えると

「私には光が七色に見える。七色で描くことが出来る」と言ってきた。

その時は、まだ治っていないじゃん。と思った。笑。もう数年も前の話。

今ではすっかり良くなった様子。そして私はそれ以上にいっちゃってる人たちを

相手に毎日仕事をしている。苦笑。