■□■カムイミンタラ■□■

旅の話、仕事の話、色々と書いてます。。。

生きるという事

2008-07-25 19:44:47 | 看護学校のコト
今日で1学期終了~。明日から夏休み♪わ~い★

いつもの実習は水木金の週三日を三週間で1クール。
今回の実習は三日ごとに三カ所まわって1クール。
疲れました。内容は病棟実習よりは薄いんだけどね。
毎週行き先が違うのは場所にも人にも疲れました。

で、今週の三日はデイサービスに行ってきたのですが、
まぁ、高齢者の保育園みたいな感じだったんだけど。
介護保険によるものなので毎日、通ってくる人は9割は
違う人。その人達といきなりコミュニケーションを
取らなくてはいけないので結構大変です。

昨日、私が出会った1人の初老の女性。
16年前に頸椎損傷でオペしてそれから障がい者に。

年齢的に介護保険を使っているけど、障がい者としては
1級だろうなと思う。自力で歩く事は出来ない。
食事も特殊な器具を使って食べる。視線はどこ見ているのか
わからない。発語もはっきりしないので慣れていないと
何を言っているのかわからないと思う。
でも、クリアな人なので知能関係は普通なのよ。
話の内容も辛口だけどユーモアがあってとても面白い。

分かりやすく言えば、首の骨をおかしくしちゃって
首から下が麻痺しちゃったのを手術してリハビリして
なんとか動くようにはなったって感じ。よくテレビに
出てくる様な重度の障がい者みたいな感じかな。

その彼女の隣にいた90代の女性が、その彼女の手を取りながら
「あんたは私より、目も見えるし、耳も聞こえる、長生きしなよ」
って言ったのさ。正直、私はここまで障がいを背負ってしまったら
長生きしろよって言われても・・・・って思ったわけ。

そのしたら、その彼女は

「生きているってことはね、何かお勤めがあるってことなんだよ。
 そのお勤めが終わらない限り死ねないね。生かされているんだよ。」

って言ったの。もう涙ぐんじゃったよ。
自分の浅はかな考えに恥を知ったよ。

デイサービスの実習に行って学んだ事。

「ノーマライゼーション」

先ずは自分の中のノーマライゼーションに対する
認識を変えなければならないね。

その女性はどうやら私を気に入ってくれたようで
おやつタイムのときに「◯◯~さん、これ、あげる」と
自分の分のスイートポテトを私にくれた。
実習先では、「学生さん」としか呼ばれないので
自分の名前を呼ばれたときに空耳かと思い、返事が出来なかった。苦笑。
名前を呼ばれるって嬉しいんだよね。この業界では。

「看護婦さんになるなら、正看になりなさい。
 これからの時代、そうじゃなければ通用しない。」

と言われてしまった。苦笑。はい。がんばります。と素直に言えた。


拍手喝采

2008-07-23 19:46:51 | 看護学校のコト
今日から、デイサービスに三日間実習に行っています。
デイサービスとは、老人の保育園みたいなモンです。
介護保険を利用してケアマネがプランを立てて週に何回か
デイサービスに来ます。

数年前にヘルパーの資格を取るときに一度、来た事が
あるんだけど、絶~対に働けないなと思った程、私には
合わないトコロです。

で、今日は自己紹介をさせられたのですが、質問コーナーまで
設けてありまして、ベタな質問を受けました。
まぁ、先週、実習に来ていたクラスメイトから大体の内容は
聞いていたんだけど・・・・

「なんで、看護婦さんになろうと思ったのですか?」

「金です」

とは、さすがに言えず、苦笑。

「私はヘルパーとして病院で元々働いているのですが、
 苦しんでいる患者さんを目の前にしても、ヘルパーなので
 医療行為を行う事はできず、何もしてあげられないことが
 悔しくて、看護婦になろうと思いました。今は働きながら
 学校に通っています」

・・・・・・まぁ、ウソではない。

・・・・でも、いちばんの理由じゃないんだけどね。苦笑。

もう、拍手喝采ですよ。おお~、立派だ!! みたいな。


「趣味はなんですか?」

「はーどろっく、へびーめたるを聞く事が好きです。」

って言っても絶対にわからないだろうと思って、笑。

「オートバイに乗る事が好きです。テントを積んで
 色々なトコロに行きます。47都道府県は全部行った事があります」

ってね。都会のご老人は生まれが地方だったりするから
お話、つき合えますよ的な意味合いで。
やっぱり、おお~って拍手喝采ですよ。
そこから、質問があっちゃこっちゃから飛んで来たけどね。
1人で行くのかとか、夏はどこかに行くのかとか、
何に乗っているのかとかね。ここまでバイクで来てとか
言われたけど、それやったら停学ですから。笑。

ってなわけで、夏休み前、最後の実習が始まりました。
朝から暑くて自転車汗だくだけど、がんばります。
金曜日の打ち上げに向けて。笑。

お産実習

2008-07-21 19:50:57 | 看護学校のコト
5月以来です。丸一日、仕事も学校もないのって。
もう昼寝を2回もしちゃった。笑。
今日はこのまま引きこもってみます。
って言っても記録や課題があるからやらなきゃいけないことはてんこ盛り。

先週は産科に3日間実習に行ってきました。

残念なことにお産を見学する事はできなかったのですが
(お産は1件あったけど見せてもらえなかったから多分、
 実習生に見られるのはイヤと拒否られたんだと思います)
産後の胎盤は見せてもらう事ができました。

すげぇ~、グロイ~、肉だ~って感じです。汗。
今までは教科書の文字やイラストでしか見た事がなかったから
いまいち、想像力が弱かったけど、実物を見て現実が一致したって感じ。

今回も見学実習だから余裕か?と思っていたら指導者が
結構攻撃的に質問してくるから、かなり勉強したな~。
いつもの実習より記録も少ないし考える事もないんだけど
勉強してこないと答えられないので大変でした。

あとは、授乳を見学させてもらったり産後のカラダの変化をみたり
妊婦さんたちの母親学級とか調乳指導とか見学したり。
外来見学だね~。あ、新生児の観察も行いました。

外来は大半が妊婦検診。もちろん、内診も見学するので実習生は
動くな、声を出すなって感じです。

ここの病院の何が驚いたって1診2診3診って感じで診察室が
あるんだけど、3診でアウス(中絶)やってるんですよ・・・・。
へ? オペ室使わないの? って驚いたよ。
だって、エコーでお腹の赤ちゃん見ている隣でアウスやってるんだよ。
壁はあるけど、ドア開いてるし。

院長も普通の診察の合間にアウスやってまた診察に戻る、みたいな。
ちょっとギョッとしました・・・・。

1人の初診の女の子がおめでただってわかって泣いてた。
最初から様子がおかしかったので、どっちの涙なんだろうって
思っていたら、「堕ろしたい・・・」って。
3月9日が出産予定日のその赤ちゃんの命は、とたんに
人工中絶手術の説明に変わっていった。

かと思えば、この産院では先日14歳の母になったコがいたらしく
とてもしっかりしたコで看護師になりたいと言っていたんだってさ。

産科で働いてたNsが言うには、産科は命の誕生などと神々しいものでは
なく一番エグイ科だって言っていた。アウスで堕胎した胎児は家族が
引き取らなければ医療廃棄物になるが、彼女の働いていた病院では
はさみで刻んで汚水槽に流していたらしいし、5ヶ月で堕胎すれば
出した子供は産声をあげるが母親に聞かせるわけにはいかないので
そっとガーゼで口を押さえるんだって。9ケ月で胎児がお腹の中で
死んでいるのに出会ったときはさすがにこたえたって言っていた。

そんな話で耳年増になっていた私には母性がないのか、全く
「私も赤ちゃんが欲しい~」って気持ちにはならなかった。

どちらかというと出産は終わりではなく、そこからが始まりであり
ものすごく「獣」って感じがしてしまって、私には出来ないと思いました。

夜勤でその話をNsにしたら、彼女の時は3人でお産を見学して
1人は気分が悪くなって退出、彼女は血まみれの赤ちゃんや胎盤が
でろ~んって出てくるのを見て気持ち悪いと思った、もう1人は
感動のあまりに泣いていたんだって。

「命の誕生ってなんて素晴らしいの」

ってね。きっとこうじゃないとダメなんだろうね。苦笑。

きっと私は人間として何かが欠落しているのだろうと思う今日この頃。

さて、今週を乗り切れば夏休みです!! 

サヨナラしてきました

2008-07-10 19:52:40 | 看護学校のコト
昨日、オヤジサンとさよならしてきました。
お式の間はうちらは別室で待たされてモニターで
中継を見ていたって感じだったんだよね。
オヤジサン、敬虔なるクリスチャンだったから
授業で死について話し合ったときに同じグループで
「死は怖くない。神のもとに帰るだけだから、本当に怖くないんだよ」
と言っていた。でも苦しみと死の恐怖は別物じゃないかと思うんだけど。

献花をさせてもらう事はできたから2階の斎場に入った時に
目に入ったオヤジサンの遺影が卑怯なぐらい格好良かった。
頬杖ついてこっちを見ている。
涙が止まらなかった。棺の前では嗚咽に変わった。

仕事柄、死に対して麻痺していると思っていたんだけど
それとこれとは別物だった自分がいるのに気が付いて
やっぱり自分はまだ人だったと安堵する自分もいた。

いつまでもココに留まっているわけにはいかない。
オヤジサンの分までがんばるつもりは毛頭ない。

ただただ今はまだ振り向かずに前に進むしかない。

お腹が空く、眠る事ができる。
それだけでも自分は8年前より生きる事を自覚する事が
できるようになったのだと思う。

クラスメイトの死

2008-07-07 19:56:57 | 看護学校のコト
先週、実習の4クール目が終了し相変わらず打ち上げして

馬鹿話して笑い転げながら帰宅して。週末は夜勤を乗り越えて

今週の実習は嫌な病院だな~なんて考えていた今さっき。

クラスメートから1本の電話がかかってきた。

うちのクラスに50代の男性がいるんだよね。

通称「オヤジサン」。

証券会社の部長をこのままのサラリーマン生活で一生を

終えるなんて嫌だと退職し身内の経営する特別養護老人ホームへ

転職し管理職だけど看護師の免許も持っていた方がと入学して来た。

最初は部長面が気に入らなくて嫌いだったんだけど、

つまらないオヤジギャグを連発し、みんなに溶け込もうとするうちに

まぁ許せる人からクラスのムードメーカーに。

実習の成績もいまいちなようで教員達が付きっきりだったけど

なんとか必死に付いて来ていてさ。

実習始まると、やっぱりクラスに結束力が出来るから

なんとかみんなで卒業したいと思うわけよ。

そんなオヤジサンが・・・・・・・










死んだってさ。









心筋梗塞だって。








泣きながら電話して来たクラスメイトは

心筋梗塞って突然なるの?って言ってきて

今までなに勉強して来たんだよって泣きながら突っ込んだ。

オヤジサンには、この過酷な「准看護学生」がかなりの

ストレスだったんだろうか。

確かに今日、学校を休んだんだよね。

ふと、あれ?って思って授業中に後ろを振り返って

見ちゃったんだよ。オヤジサン、休みなんだ。

珍しい・・な・・・ってね。

看護を学ぶ私たちにとってあまりにも皮肉すぎる。

あまりにも身近な人の死は辛すぎる。

私にとってやっと薄れてきた8年前のあのときが

同時にリアルに襲ってくる。

明日、学校に行きたくない。

ウソであって欲しい。

女社会特有の背ひれ尾ひれの付いた噂であって欲しい。

それでもやらなきゃいけない課題がある。

時は強引に流れる。

オヤジサンの「おまえは優等生だからな」って

言われるたびにムカついていた自分・・・・・・。涙。