「にらですよ、窓辺でまたーりちゅうです」
らーすけはソファに相方が座ると、待ってましたとばかりに飛び乗ります。
そしてすぐに寝てしまう・・・お気楽振りです。
「ここちよいべっどです」
相方は痩せてごつごつ骨ばってて、お世辞にも心地よいとは思えませんが・・・
「いいんですよ、もうふがあるから、だいじょぶなんです」
仲のよろしいことで!
そういえば・・・
らーを守った回転レシーブと出張土産で、にら屋のスーパー脇役、モンキチの株が上がってしまったようで、ちょっと不本意なずんです。
だいたい、普段なーんにもらーの世話もしないくせに、一緒の布団で寝て、らーあんかを独占、にらの好き好き攻撃を受けてにやけてるのも、気に入りません。
私なんて、日に2~3度の散歩もごはんのお世話も全部一人でやってるのに、らーすけはお世話係位にしか思ってないみたいだし!
くやしいなぁ〜。
「だってもんちゃんのほうが好きなんだもん」
どうして~? どこが〜?
モンキチはらーに何もしてくれないじゃないの!
「だからいいんですよ、ずんちゃんはおしゃんぷするし、歯みがきするし、いやなことばっかするから」
モンキチがシャンプーに手を出さないのは、かゆくなっちゃうからなんだよ!
アレルギー体質だからなの!
らーが嫌がるからから、じゃぁないんです。
「どっちでもいいんです、ずんちゃんはボクをいじりすぎます。すこしほぉっておいてください・・」
うーん、気に入らないなぁ。
相方なんて、ただの虚弱体質の文句言いで、私はこんなに健康優良児なのにな。
「あっ!もんちゃんをすきな理由が、わかりました!!」
えっ!? 教えて!? なぜなの!?
「ボクはもんちゃんの犬だからですよ~」
・・・実は、我が家では殆どの物の所有者が決まっています。
たしかに、らーすけは相方の犬なのでした・・・!
・・・てことは・・・私は他人のものをお世話してるってことなのか!
やっぱとってもくやしいぞ~!