先回の続きです。⇒ 6月の花のアルバム ⑤ 2023-07-16
今回も、前回同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。
今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。
ヨーロッパ全土、西アジアに分布する多年草で、サポナリアの学名を持ちます。全草にサポニンを含んでおり、古くから石鹸の代わりに利用されてきました。
6月~9月頃の花期になると、茎の頂部に花序を出し、3~7個の花を咲かせます。花は径2~3㎝程度の大きさで、萼片が合着して長い萼筒となり、萼筒の先に5枚の花弁が開きます。
和名は、葉を水に浸して揉むと石鹸のような泡が出ることに由来しています。
<サボンソウ(石鹸草) ナデシコ科サボンソウ属>
6/15 アンデルセン公園
ブラジル南東部原産のシソ科アキギリ属の多年草です。美しい花を咲かせることから観賞用として導入され、世界中の熱帯から温帯地域で栽培されています。日本には明治時代に渡来しています。
6月~11月の花期になると、茎の頂部に花序を出し、多数の花を咲かせます。花序は20㎝程度の長さになり、2~6個の花が輪散状に密に付きます。
別名では「ヒゴロモソウ」や「スカーレットセージ」等とも呼ばれています。ヒゴロモソウ(緋衣草)の由来は花が緋色の衣を纏ってるかのように見える所からきています。
<サルビア・スプレンデンス(緋衣草) シソ科サルビア属>
6/15 アンデルセン公園
東ヨーロッパから西アジア原産のシソ科アキギリ属の多年草です。草丈は60㎝~90㎝で、根際に生える葉は大きな卵円形です。
7~8月に茎先に穂状の総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、青紫色をした筒状の花をつけます。
<サルビア・タキエイ シソ科アキギリ属(サルビア属)>
6/20 つくば実験植物園
インパチェンスとニューギニア・インパチェンスの交雑種として、「サカタのタネ」が開発した園芸品種です。
インパチェンスと本種の最大の違いは、花と葉の大きさです。インパチェンスに比べると本種はひとまわり大きく、成長が早いことが特徴です。
本種は熱帯の植物のため暑さに強く、春から秋まで休むことなく次々と色鮮やかで美しい花を咲かせます。暑さが増すほどに株が大きくなるのが特徴です。
<サンパチェンス ツリフネソウ科インパチェンス属(ツリフネソウ属)>
6/15 アンデルセン公園
サントリーフラワーズの「マンデビラ」の改良品種がひとり立ちし、品種名として定着するようになりました。
大輪でカラフルな花色が揃い、名前の通りに夏気分いっぱいにしてくれる花です。原種のマンデビラより直射日光に強いのが特長です。
<サンパラソル キョウチクトウ科マンデビラ属>
6/15 アンデルセン公園
一般的なアジサイの開花時期は梅雨の頃の一季咲きであるのに対して、本種は、開花の季節、期間を改良された園芸品種です。同じ年に再度花を楽しめるアジサイの総称です。
初夏に咲いた花の後、同じ年に再び花が開花し、開花期間は初夏から晩秋のアジサイです。一番花が咲きだすのは5月頃ですが、その次の花の開花は育て方(主に剪定)によって変わってきます。
<シキザキアジサイ(四季咲き紫陽花) アジサイ科アジサイ属>
6/15 アンデルセン公園
カナリア諸島に自生するイソフィレクシスとジギタリスが交配されて、2012年に発表された新しいタイプのジギタリスです。強健で花には斑点が少なく花色が鮮明です。
上唇と下唇が大きく裂ける特徴的な花形をしており、外側は赤みの強いホットピンクで中はクリーム色の入る花を穂状に咲かせる園芸品種です。
一般的なジギタリスは春が開花期ですが、本種は耐暑性に優れており、晩春から秋まで長く咲きます。現在はバリニー種(Valinii)として分類され様々な園芸品種が出ています。
<ジギタリス・イルミネーション フレイム オオバコ科キツネノテブクロ属>
6/15 アンデルセン公園
オオバコ科キツネノテブクロ属の二年草で、ヨーロッパからアジアの中・西部が原産です。木漏れ日のさすような林の中や林縁に生育しています。
別名「キツネノテブクロ」とも呼ばれ、花が手袋の指を切り取られた時の形に似ていることに由来します。背が高く茎は直立し、大きな花(漏斗形)を穂状に咲かせる一年草もしくは短命の多年草です。
開花時期は晩春から初夏、花色は茶色や黄色、桃色や紫色、白色の長さ約5cm~6cmの花(漏斗形)を穂状(総状花序)に咲かせます。
<ジギタリス・プルプレア(キツネの手袋) オオバコ科キツネノテブクロ属>
6/15 アンデルセン公園
宮城県及び新潟県以西の本州、四国、九州及び沖縄に分布する常緑樹。
山林に自生するが光沢のある葉が美しく、サカキやヒサカキと同様、神仏事に使う実用性のある木として、江戸時代から寺社や墓地等に植栽されてきました。
葉や樹皮など全草に有毒成分(アニサチン、イリシン、ハナノミン)を含み、秋にできる果実も有毒であるため「悪しき実」とされ、これが転訛し本種の名で呼ばれるようになりました。
<シキミ(樒) シキミ科シキミ属>
6/20 つくば実験植物園
メキシコを中心に南北アメリカに15種類が分布する植物です。
初夏~晩秋にかけての長い期間花を咲かせ続けるところから「百日草(ヒャクニチソウ)」とも呼ばれ、今では5月~11月と百日どころではない長期間咲く草花です。
たくさんの品種と系統があります。草丈も高性種から矮性種まであり、花のサイズも超大輪、大輪、中輪、小輪と色々。咲き方もポンポン咲き、カクタス咲き、ダリア咲き……などとても多様です。
日本には江戸時代末期に入ってきましたが。栽培や品種改良が盛んになったのは戦後になってからで、それまでは仏花として栽培される程度だったそうです。
<ジニア(百日草) キク科ヒャクニチソウ属(ジニア属)>
6/15 アンデルセン公園
美しい小葉が規則的に並ぶ奇数羽状複葉から降り注ぐ木もれ日が、涼しげでさわやかな印象を与え、シンボルツリーとして人気がある庭木です。
5月下旬から7月にかけて、枝先に小さな白花が房のように咲き、やがて結実して白色の翼を持ったタネが見られます。
名前の由来は「沖縄などの島に自生するトネリコ」ということです。「トネリコ」は、「戸に塗る木」が語源です。
<シマトネリコ(島梣) モクセイ科トネリコ属>
6/15 アンデルセン公園
日本、朝鮮半島、中国に分布する落葉低木です。小さな花が集まってふわふわした丸い形の花を咲かせます。派手な美しさはありませんが、楚々とした美しさと風情があります。
名前は下野国(現在の栃木県)ではじめて見つけられたところに由来します。北海道から九州にかけての山地に幅広く自生している花木です。
<シモツケ(下野) バラ科シモツケ属>
6/8 柏の葉公園
アメリカの著名な育種家ルーサー・バーバンクがフランスギクに日本のハマギクを交配して作出した園芸品種で、作出までに17年を要しました。
しっかりとした株立ちになり、八重、半八重、糸状の花弁の花が色々に咲き乱れる様から、別名はクレイジーデージーと呼ばれ、寒さ暑さに強く、とても丈夫で土質も選ばない育てやすい花です。
名前は、カリフォルニア州にあるシャスタ山に由来します。万年雪に覆われたこの山の近くで育成されたとも、純白の花を雪の白さに見立てたとも言われています。
<シャスタデージー 'スノードリフト’ キク科レウカンテマム属>
6/20 つくば実験植物園
熱帯アメリカに分布するトウダイグサ科の一年草です。ポインセチアの仲間で別名サマーポインセチアとも呼ばれます。日本には明治時代に渡来し、逸出したものが九州以南の一部の地域で野生化しています。
花序はトウダイグサ科の植物に特有の杯状花序(ハイジョウカジョ)で、ユニークな形をしています。杯状花序とは、合着してカップ状になった総苞の中に、雄花数個と雌花1個が包まれる形になった花序のことです。
花名は、その様子が赤ら顔をした妖怪の猩猩(しょうじょう)に喩(たと)えられたものです。なおポインセチアの和名はショウジョウボク(猩猩木)です。
<ショウジョウソウ(猩猩草) トウダイグサ科トウダイグサ属>
6/15 アンデルセン公園
北アメリカ南部~南アメリカに分布するカヤツリグサ科の多年草です。草原や牧草地の湿原など、日当たりの良い湿った場所に分布しています。
日本への渡来時期は不明ですが、湿地で育つため、池や水盤などによく利用され、広く普及しています。5月~10月の花期になると、長く伸ばした花茎の先に花序を出し、小さな花をまとまって咲かせます。
<シラサギカヤツリ(白鷺蚊帳吊り) カヤツリグサ科ミカヅキグサ属>
6/9 柏の葉公園
古くから親しまれている地生蘭の一種で、日本に自生している多年草です。草丈は30~50cmほどで、5月~6月頃に赤紫や白、ピンクの花が開花します。
丈夫で放任で育ち、繁殖力が旺盛で庭植えや鉢植えとして親しまれています。白花シラン、口紅シラン、斑入りシラン等の品種があります。
<シラン(紫蘭) ラン科シラン属>
6/15 アンデルセン公園
地中海沿岸部原産の常緑多年草で、現在ではヨーロッパの広域、北米、オセアニアなどで帰化しています。日本には明治時代末期に渡来しました。
細かい毛が密集した、切れ込みのある葉が美しい植物で。花壇や寄せ植えでよく見かけるシルバーリーフの代表選手です。別名「ダスティーミラー」とも呼ばれます。
<シロタエギク(白妙菊) キク科セネキオ属>
6/15 アンデルセン公園
多年生の水生植物で世界の熱帯、亜熱帯に約40種類が分布しています。古くからエジプトでは神聖な花として扱われてきました。
花色は白、黄色、ピンク、赤、紫、青紫、青と豊富です。ハスの花と同様、日中に花びらが開き午後になると閉じます。これを3日繰り返して花の寿命は終わりです。
ハスとよく似ていますが、見分け方は、ハスは葉や花が水面から立ち上がり、本種は葉も花も水面に浮かんだままという点が違います。
性質上耐寒性のある温帯スイレンと耐寒性のない熱帯スイレンがあります。
<スイレン(睡蓮) スイレン科スイレン属>
6/21 あけぼの山農業公園
植物の国際ブランドPW(PROVEN WINNERS:プルーブンウィナーズ)の品種です。暑さや雨に強く、育てやすいハイブリッドトレニアです。
スミレに似た花形で、花サイズは2.5~3cm。透き通った優しい色の花が、春から晩秋まで株を覆うように咲き続けます。「ブルーリバー」「ピンクリバー」「アイスリバー」の3品種を展開しています。
PW(ピーダブリュー) は植物の国際ブランドです。「世界中の育種家が生み出す、優れた園芸品種を紹介すること」を目的にアメリカやヨーロッパ、日本など世界の園芸種苗会社7社で発足しました。
<スーパートレニアカタリーナ アゼトウガラシ科ツルウリクサ属>
6/15 アンデルセン公園
オーストラリア原産で、日本で出始めた頃は花色が青いことから「ブルーファンフラワー」と呼ばれていましたが、その後は白やピンク色、紫色の花色も開発されていきました。
花は手を広げたような形の小さな花が沢山咲き、紫や白、桃色の花もあります。花期がとても長く、5月から10月の間、長く花が咲き続けます。和名は末広草です。
園芸品種ではサントリーが開発した「サンク・エール」がよく知られています。従来の品種より耐暑性と連続開花性が優れ、丈夫で、ほぼ植えっぱなしでOKなどの特徴があります。
花言葉は「涼しい風を運ぶ人」です。ブルーやホワイトの涼しげな花色をイメージさせます。他に「祝杯をあげる」「あふれる可能性」「浮気な心」といった花言葉もあります。
<スカエボラ(末広草) クサトベラ科クサトベラ属(スカエボラ属)>
6/15 アンデルセン公園
今回も全20品種と、多くの植物を最後までご覧いただきありがとうございました。
次回「6月の花のアルバム ⑦」に続きます。
今回も、前回同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。
今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。
ヨーロッパ全土、西アジアに分布する多年草で、サポナリアの学名を持ちます。全草にサポニンを含んでおり、古くから石鹸の代わりに利用されてきました。
6月~9月頃の花期になると、茎の頂部に花序を出し、3~7個の花を咲かせます。花は径2~3㎝程度の大きさで、萼片が合着して長い萼筒となり、萼筒の先に5枚の花弁が開きます。
和名は、葉を水に浸して揉むと石鹸のような泡が出ることに由来しています。
<サボンソウ(石鹸草) ナデシコ科サボンソウ属>
6/15 アンデルセン公園
ブラジル南東部原産のシソ科アキギリ属の多年草です。美しい花を咲かせることから観賞用として導入され、世界中の熱帯から温帯地域で栽培されています。日本には明治時代に渡来しています。
6月~11月の花期になると、茎の頂部に花序を出し、多数の花を咲かせます。花序は20㎝程度の長さになり、2~6個の花が輪散状に密に付きます。
別名では「ヒゴロモソウ」や「スカーレットセージ」等とも呼ばれています。ヒゴロモソウ(緋衣草)の由来は花が緋色の衣を纏ってるかのように見える所からきています。
<サルビア・スプレンデンス(緋衣草) シソ科サルビア属>
6/15 アンデルセン公園
東ヨーロッパから西アジア原産のシソ科アキギリ属の多年草です。草丈は60㎝~90㎝で、根際に生える葉は大きな卵円形です。
7~8月に茎先に穂状の総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、青紫色をした筒状の花をつけます。
<サルビア・タキエイ シソ科アキギリ属(サルビア属)>
6/20 つくば実験植物園
インパチェンスとニューギニア・インパチェンスの交雑種として、「サカタのタネ」が開発した園芸品種です。
インパチェンスと本種の最大の違いは、花と葉の大きさです。インパチェンスに比べると本種はひとまわり大きく、成長が早いことが特徴です。
本種は熱帯の植物のため暑さに強く、春から秋まで休むことなく次々と色鮮やかで美しい花を咲かせます。暑さが増すほどに株が大きくなるのが特徴です。
<サンパチェンス ツリフネソウ科インパチェンス属(ツリフネソウ属)>
6/15 アンデルセン公園
サントリーフラワーズの「マンデビラ」の改良品種がひとり立ちし、品種名として定着するようになりました。
大輪でカラフルな花色が揃い、名前の通りに夏気分いっぱいにしてくれる花です。原種のマンデビラより直射日光に強いのが特長です。
<サンパラソル キョウチクトウ科マンデビラ属>
6/15 アンデルセン公園
一般的なアジサイの開花時期は梅雨の頃の一季咲きであるのに対して、本種は、開花の季節、期間を改良された園芸品種です。同じ年に再度花を楽しめるアジサイの総称です。
初夏に咲いた花の後、同じ年に再び花が開花し、開花期間は初夏から晩秋のアジサイです。一番花が咲きだすのは5月頃ですが、その次の花の開花は育て方(主に剪定)によって変わってきます。
<シキザキアジサイ(四季咲き紫陽花) アジサイ科アジサイ属>
6/15 アンデルセン公園
カナリア諸島に自生するイソフィレクシスとジギタリスが交配されて、2012年に発表された新しいタイプのジギタリスです。強健で花には斑点が少なく花色が鮮明です。
上唇と下唇が大きく裂ける特徴的な花形をしており、外側は赤みの強いホットピンクで中はクリーム色の入る花を穂状に咲かせる園芸品種です。
一般的なジギタリスは春が開花期ですが、本種は耐暑性に優れており、晩春から秋まで長く咲きます。現在はバリニー種(Valinii)として分類され様々な園芸品種が出ています。
<ジギタリス・イルミネーション フレイム オオバコ科キツネノテブクロ属>
6/15 アンデルセン公園
オオバコ科キツネノテブクロ属の二年草で、ヨーロッパからアジアの中・西部が原産です。木漏れ日のさすような林の中や林縁に生育しています。
別名「キツネノテブクロ」とも呼ばれ、花が手袋の指を切り取られた時の形に似ていることに由来します。背が高く茎は直立し、大きな花(漏斗形)を穂状に咲かせる一年草もしくは短命の多年草です。
開花時期は晩春から初夏、花色は茶色や黄色、桃色や紫色、白色の長さ約5cm~6cmの花(漏斗形)を穂状(総状花序)に咲かせます。
<ジギタリス・プルプレア(キツネの手袋) オオバコ科キツネノテブクロ属>
6/15 アンデルセン公園
宮城県及び新潟県以西の本州、四国、九州及び沖縄に分布する常緑樹。
山林に自生するが光沢のある葉が美しく、サカキやヒサカキと同様、神仏事に使う実用性のある木として、江戸時代から寺社や墓地等に植栽されてきました。
葉や樹皮など全草に有毒成分(アニサチン、イリシン、ハナノミン)を含み、秋にできる果実も有毒であるため「悪しき実」とされ、これが転訛し本種の名で呼ばれるようになりました。
<シキミ(樒) シキミ科シキミ属>
6/20 つくば実験植物園
メキシコを中心に南北アメリカに15種類が分布する植物です。
初夏~晩秋にかけての長い期間花を咲かせ続けるところから「百日草(ヒャクニチソウ)」とも呼ばれ、今では5月~11月と百日どころではない長期間咲く草花です。
たくさんの品種と系統があります。草丈も高性種から矮性種まであり、花のサイズも超大輪、大輪、中輪、小輪と色々。咲き方もポンポン咲き、カクタス咲き、ダリア咲き……などとても多様です。
日本には江戸時代末期に入ってきましたが。栽培や品種改良が盛んになったのは戦後になってからで、それまでは仏花として栽培される程度だったそうです。
<ジニア(百日草) キク科ヒャクニチソウ属(ジニア属)>
6/15 アンデルセン公園
美しい小葉が規則的に並ぶ奇数羽状複葉から降り注ぐ木もれ日が、涼しげでさわやかな印象を与え、シンボルツリーとして人気がある庭木です。
5月下旬から7月にかけて、枝先に小さな白花が房のように咲き、やがて結実して白色の翼を持ったタネが見られます。
名前の由来は「沖縄などの島に自生するトネリコ」ということです。「トネリコ」は、「戸に塗る木」が語源です。
<シマトネリコ(島梣) モクセイ科トネリコ属>
6/15 アンデルセン公園
日本、朝鮮半島、中国に分布する落葉低木です。小さな花が集まってふわふわした丸い形の花を咲かせます。派手な美しさはありませんが、楚々とした美しさと風情があります。
名前は下野国(現在の栃木県)ではじめて見つけられたところに由来します。北海道から九州にかけての山地に幅広く自生している花木です。
<シモツケ(下野) バラ科シモツケ属>
6/8 柏の葉公園
アメリカの著名な育種家ルーサー・バーバンクがフランスギクに日本のハマギクを交配して作出した園芸品種で、作出までに17年を要しました。
しっかりとした株立ちになり、八重、半八重、糸状の花弁の花が色々に咲き乱れる様から、別名はクレイジーデージーと呼ばれ、寒さ暑さに強く、とても丈夫で土質も選ばない育てやすい花です。
名前は、カリフォルニア州にあるシャスタ山に由来します。万年雪に覆われたこの山の近くで育成されたとも、純白の花を雪の白さに見立てたとも言われています。
<シャスタデージー 'スノードリフト’ キク科レウカンテマム属>
6/20 つくば実験植物園
熱帯アメリカに分布するトウダイグサ科の一年草です。ポインセチアの仲間で別名サマーポインセチアとも呼ばれます。日本には明治時代に渡来し、逸出したものが九州以南の一部の地域で野生化しています。
花序はトウダイグサ科の植物に特有の杯状花序(ハイジョウカジョ)で、ユニークな形をしています。杯状花序とは、合着してカップ状になった総苞の中に、雄花数個と雌花1個が包まれる形になった花序のことです。
花名は、その様子が赤ら顔をした妖怪の猩猩(しょうじょう)に喩(たと)えられたものです。なおポインセチアの和名はショウジョウボク(猩猩木)です。
<ショウジョウソウ(猩猩草) トウダイグサ科トウダイグサ属>
6/15 アンデルセン公園
北アメリカ南部~南アメリカに分布するカヤツリグサ科の多年草です。草原や牧草地の湿原など、日当たりの良い湿った場所に分布しています。
日本への渡来時期は不明ですが、湿地で育つため、池や水盤などによく利用され、広く普及しています。5月~10月の花期になると、長く伸ばした花茎の先に花序を出し、小さな花をまとまって咲かせます。
<シラサギカヤツリ(白鷺蚊帳吊り) カヤツリグサ科ミカヅキグサ属>
6/9 柏の葉公園
古くから親しまれている地生蘭の一種で、日本に自生している多年草です。草丈は30~50cmほどで、5月~6月頃に赤紫や白、ピンクの花が開花します。
丈夫で放任で育ち、繁殖力が旺盛で庭植えや鉢植えとして親しまれています。白花シラン、口紅シラン、斑入りシラン等の品種があります。
<シラン(紫蘭) ラン科シラン属>
6/15 アンデルセン公園
地中海沿岸部原産の常緑多年草で、現在ではヨーロッパの広域、北米、オセアニアなどで帰化しています。日本には明治時代末期に渡来しました。
細かい毛が密集した、切れ込みのある葉が美しい植物で。花壇や寄せ植えでよく見かけるシルバーリーフの代表選手です。別名「ダスティーミラー」とも呼ばれます。
<シロタエギク(白妙菊) キク科セネキオ属>
6/15 アンデルセン公園
多年生の水生植物で世界の熱帯、亜熱帯に約40種類が分布しています。古くからエジプトでは神聖な花として扱われてきました。
花色は白、黄色、ピンク、赤、紫、青紫、青と豊富です。ハスの花と同様、日中に花びらが開き午後になると閉じます。これを3日繰り返して花の寿命は終わりです。
ハスとよく似ていますが、見分け方は、ハスは葉や花が水面から立ち上がり、本種は葉も花も水面に浮かんだままという点が違います。
性質上耐寒性のある温帯スイレンと耐寒性のない熱帯スイレンがあります。
<スイレン(睡蓮) スイレン科スイレン属>
6/21 あけぼの山農業公園
植物の国際ブランドPW(PROVEN WINNERS:プルーブンウィナーズ)の品種です。暑さや雨に強く、育てやすいハイブリッドトレニアです。
スミレに似た花形で、花サイズは2.5~3cm。透き通った優しい色の花が、春から晩秋まで株を覆うように咲き続けます。「ブルーリバー」「ピンクリバー」「アイスリバー」の3品種を展開しています。
PW(ピーダブリュー) は植物の国際ブランドです。「世界中の育種家が生み出す、優れた園芸品種を紹介すること」を目的にアメリカやヨーロッパ、日本など世界の園芸種苗会社7社で発足しました。
<スーパートレニアカタリーナ アゼトウガラシ科ツルウリクサ属>
6/15 アンデルセン公園
オーストラリア原産で、日本で出始めた頃は花色が青いことから「ブルーファンフラワー」と呼ばれていましたが、その後は白やピンク色、紫色の花色も開発されていきました。
花は手を広げたような形の小さな花が沢山咲き、紫や白、桃色の花もあります。花期がとても長く、5月から10月の間、長く花が咲き続けます。和名は末広草です。
園芸品種ではサントリーが開発した「サンク・エール」がよく知られています。従来の品種より耐暑性と連続開花性が優れ、丈夫で、ほぼ植えっぱなしでOKなどの特徴があります。
花言葉は「涼しい風を運ぶ人」です。ブルーやホワイトの涼しげな花色をイメージさせます。他に「祝杯をあげる」「あふれる可能性」「浮気な心」といった花言葉もあります。
<スカエボラ(末広草) クサトベラ科クサトベラ属(スカエボラ属)>
6/15 アンデルセン公園
今回も全20品種と、多くの植物を最後までご覧いただきありがとうございました。
次回「6月の花のアルバム ⑦」に続きます。