先回の続きです。⇒ 6月の花のアルバム ⑥ 2023-07-18
今回も、前回同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。
今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。
ユリ科ユリ属に分類される球根植物です。日本が原産で、中部地方よりも北の海岸や崖などに自生しています。自生している環境にちなんで、ハマユリやイワユリなどとも呼ばれます。
ユリの多くは下向きに咲きますが、本種は上向きに咲くのが大きな特徴です。花弁の付け根部分が細くなっていて、花の基部が透けて見えます。これが本種名前の由来になっています。
草丈は20〜60cmほど。花色はさまざまで、オレンジや白、黄色、赤、ピンクなどがあります。ユリの仲間は香りが強いものが多いですが、本種には香りがないのが特徴です。
<スカシユリ(透百合) ユリ科ユリ属>
6/20 つくば実験植物園
北アメリカの南西部(南カリフォルニア、フロリダ、ルイジアナなど)に分布する、毎年花を咲かせるキク科の多年草です。
日本に渡来してきたのは大正の初めで、昭和の初期に人気が出て広く普及したと言われています。花はヤグルマギクを大きくしたような感じで、標準は青紫色です。
<ストケシア(瑠璃菊) キク科ストケシア属>
6/15 アンデルセン公園
原産地はヨーロッパやヒマラヤ、中国などで、ピンク、赤、紫など、花穂が大変美しい落葉高木です。雌雄異株で、モコモコとした花穂をつけるのは雌株です。
ふわふわとして煙がかかっているように見えることから、名前がつけられました。ケムリノキ、カスミノキという別名も持っています。
<スモークツリー ウルシ科ハグマノキ属>
6/15 アンデルセン公園
ヨーロッパ、アジア、北アフリカ原産で、日本でも野生化している多年草です。ヨーロッパでは、古来より痛風やリウマチ、下痢止め等の民間薬として利用されています。英名をセントジョーンズワートと言います。
黄色い花を咲かせる植物で、最近では、ストレス・更年期に起こるうつ症状や、種々の原因による気分の変調の改善などの効果があるといわれています。
<セイヨウオトギリソウ(小連翹:ショウレンギョウ) オトギリソウ科オトギリソウ属>
6/20 つくば実験植物園
ヨーロッパ原産で、ハーブではコモンヤロウと呼ばれ、花壇や切り花として栽培されたり薬用としても植えられてもいます。別名をヤロウ、アキレアとも呼ばれます。
花期は6月~9月頃、白から淡いピンク色の小さな花を散房花序につけます。近年、赤色や黄色で花色の多様な品種があり、切り花やドライフラワーに利用されています。
止血作用や健胃作用の薬効があり、古代ギリシャ時代から重要なハーブとして用いられてきました。
<セイヨウノコギリソウ(西洋鋸草) キク科ノコギリソウ属>
6/20 つくば実験植物園
中国原産で、ナデシコ科の秋播き一年草もしくは宿根草です。茎が堅く、葉が竹の感じに似ているところから名前が付いたと言われています。
かつて本種を「カラナデシコ(唐撫子)」と呼んだことに対して、日本の「カワラナデシコ(河原撫子)」を「ヤマトナデシコ(大和撫子)」と呼びました。
その清楚な姿から意味を転じて、日本的な女性のことを「大和撫子(やまとなでしこ)」と言うようになったとされています。
<セキチク(石竹) ナデシコ科ナデシコ属>
6/15 アンデルセン公園
熱帯アフリカ、シリア、オーストラリアなどに分布し、約280種が確認されています。園芸界でゼラニウムと呼ばれている植物群は、大きく分けてゼラニウム、アイビーゼラニウム、センテッドゼラニウム、ペラルゴニウムの4つに分類されます。
本種は、南アフリカのケープ地方が原産地のペルタツムを中心に交配された園芸品種群のことを指します。西洋ヅタのようなフォルムで、肉厚で光沢のある葉が特徴的です。また、枝が下垂する性質を持っています。
※さざんかさん、ピエロさんからのご教示により、ゼラニウム⇒アイビーゼラニウムに、名前と解説内容を変更させていただきました。さざんかさん、ピエロさん、ご指摘ありがとうございました。
<アイビーゼラニウム フウロソウ科テンジクアオイ属(ペラルゴニウム属)>
6/15 アンデルセン公園
熱帯アメリカ原産で、花後に枯れる一年草です。日本には江戸時代前期に渡来したとされます。
主な開花期は夏から秋で、花色は紫紅、白、ピンク、オレンジなどがあります。炎天下でもめげずに茎がよく枝分かれして茂り、球状の花を咲かせます
花びらはもたず、色づいているのは苞葉(ほうよう)と呼ばれる花の付け根に付く葉っぱです。夏から秋まで長い間、紅色が色あせないことからこの名前になったそうです。
<センニチコウ(千日紅) ヒユ科センニチコウ属(ゴンフレナ属)>
6/15 アンデルセン公園
北アメリカ原産の草丈1メートル前後の多年草。近縁種のヤグルマハッカを含め、ビーバーム、ベルガモット、モナルダとも呼ばれます。
茎の頭頂に真っ赤な唇花を輪状に咲かせる花姿、花色の様子が、松明の炎を連想させることから名付けられたようです。花は赤のほかにも、桃色、白、紫など多彩です。
<タイマツバナ(松明花) シソ科ヤグルマハッカ属(モナルダ属)>
6/15 アンデルセン公園
アルプス山脈など高地に自然分布する、耐寒性多年草の野草です。日本には、明治初期に牧草として輸入され、野生化しました。
6~8月、真っすぐ伸びた茎の先端に赤紫色の蝶形花を咲かせます。花色もキャンドル状の花形もとても可愛らしい花です。草丈は約60cmで、幅は約40cmほどです。
<タイリンレッドクローバー(大輪レッドクローバー) マメ科シャジクソウ属>
6/20 つくば実験植物園
地中海地方原産でアオイ科の越年草。英名では「ホリホック」と呼ばれます
夏にハイビスカスに似た華やかな花を穂状に咲かせる夏の花です。シンプルな一重咲きから、フリルのような華やかな八重咲きもあります。
花穂の下から上へと順々に咲いていく「咲き上がる」性質を持っています。咲き始めは梅雨のはじまり頃で、てっぺんの花が咲くと梅雨が明けると言われています。
<タチアオイ(立葵) アオイ科ビロードアオイ属>
6/7 あけぼの山農業公園
メキシコ原産のキク科の多年草で、根は球根になっています。日本には江戸時代1842年(天保13年)にオランダから長崎に持ち込まれました。
大輪種から、中輪種や小輪種、一重咲きや変化咲きなど品種が非常に多く、古くから親しまれてきた春植え球根です。
そのほか、葉色の濃い銅葉系の品種や、木のように大きく育つ品種や、チョコレートの香りのする品種など、ユニークなものもあります。
花形のタイプによって、代表的なデコラティブ咲き、弁先が細長くなるカクタス咲きなど、10数種に分類されます。
花名はスウェーデン植物学者ダール氏の名前にちなんで付けられたものです。また、花姿がボタンに似ており、和名は天竺牡丹と名づけられています。
<ダリア(天竺牡丹) キク科テンジクボタン属(ダリア属)>
6/15 アンデルセン公園
加茂花菖蒲園によって開発された純白の八重咲きで、ガク~半てまり咲のアジサイです。白いバラのような雰囲気がとても上品な紫陽花です。2010年に登録出願され、翌年品種登録されています。
樹形は枝葉ともヤマアジサイ系と比べ大型ですが、節の間隔が短く葉が密に付くため、コンパクトな印象になります。
<ダンシングスノー(アジサイ) アジサイ科アジサイ属>
6/20 つくば実験植物園
ヨーロッパの北部が原産です。石灰岩質の草地や耕作地に生え、高さは50~150センチほどになります。
古くから野菜として栽培され、若い葉はサラダ、花はサラダや砂糖漬け、つぼみはピクルスそして根は焙煎して「チコリコーヒー」に利用されます。
7月から10月ごろ、淡いブルーの花を咲かせます。半日花です。和名では「キクニガナ」と呼ばれます。
<チコリー(菊苦菜) キク科キクニガナ属>
6/20 つくば実験植物園
約24種類が南アフリカに分布する球根性植物で、日本では花に甘い芳香があるフラグランスと比較的開花期間の長いビオラケアの2種が普及しています。
初夏~夏に花茎の頂点に星形の花を放射状に十数輪付けます。花色は淡いすみれ色、白などがあります。
性質は丈夫で花付きも非常によく、荒れ地でも生長し花を咲かせます。葉は細長くニラのような姿です。
<ツルバキア(瑠璃二文字) ユリ科ツルバギア属>
6/20 つくば実験植物園
世界の熱帯・亜熱帯に100種類ほど分布し、主に低木やつる性の植物で、花の美しい種類が栽培されています。
花はラッパ型の合弁花で、葉腋または茎頂に単生するものが多いが、総状花序をなすものもあります。花色は黄色・オレンジ色・白・空色などです。
つる性のアラタ(ヤハズカズラ)や低木のエレクタ(コダチヤハズカズラ)やなどが鉢物として流通するほか、グランディフロラ(ベンガルヤハズカズラ)なども栽培されます。
<ツンベルギア(矢筈葛) キツネノマゴ科ヤハズカズラ属>
6/21 あけぼの山農業公園
さかもと園芸作出のアジサイの園芸品種です。青い海の色よりも深いブルーと例えられる濃い青のアジサイです。
ブルーのアジサイといえば、鎌倉の明月院のヒメアジサイがよく知られていますが、さらに深い色をしています。
<ディープブルーマナスル(アジサイ) アジサイ科アジサイ属>
6/20 つくば実験植物園
南アフリカおよびアフリカ東部原産で、弓状にしなる細い花茎に、漏斗状の花を咲かせる球根植物です。紫、ピンク、白などの花色があります。
英名はエンジェルス・フィッシング・ロッドで、「天使の釣り竿」の名前で扱われることもあります。
<ディエラマ・プルケリムム(天使の釣り竿) アヤメ科ディエラマ属>
6/20 つくば実験植物園
本州、四国及び九州に分布する野生バラの一種で、その数はノイバラに次ぎます。海岸や日当たりの良い河原に多く、開けた山野にも見られます。
開花は6~7月で直径3~4センチほどの白い花が数輪、立ち上がった枝の先に咲きます。花には多数の雄しべと白い毛を持つ花柱があり、5枚の花弁は先端が凹みます。
茎が地面を這って伸びるため別名をハイイバラ(這い茨)ともいいます。
<テリハノイバラ(照葉野茨) バラ科バラ属>
6/20 つくば実験植物園
ヨーロッパ、北アメリカ、アジア、熱帯アフリカの山地に250種程度が分布します。 ブルーを基調とした涼やかな花を咲かせる多年草です。
草丈高く、すっと伸びた花茎に縦に連なるように、たくさんの花を咲かせます。花色はブルー、濃いブルー、紫、白、ピンクなどがあります。
学名の語源はギリシャ語のDelphis(イルカ)です。つぼみの形がイルカに似ていることに由来します。和名のオオヒエンソウの由来は、中国名の飛燕草(ひえんそう)によるものです。
<デルフィニウム(大飛燕草) キンポウゲ科オオヒエンソウ属>
6/15 アンデルセン公園
今回も全20品種と、多くの植物を最後までご覧いただきありがとうございました。
次回「6月の花のアルバム ⑧」に続きます。
今回も、前回同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。
今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。
ユリ科ユリ属に分類される球根植物です。日本が原産で、中部地方よりも北の海岸や崖などに自生しています。自生している環境にちなんで、ハマユリやイワユリなどとも呼ばれます。
ユリの多くは下向きに咲きますが、本種は上向きに咲くのが大きな特徴です。花弁の付け根部分が細くなっていて、花の基部が透けて見えます。これが本種名前の由来になっています。
草丈は20〜60cmほど。花色はさまざまで、オレンジや白、黄色、赤、ピンクなどがあります。ユリの仲間は香りが強いものが多いですが、本種には香りがないのが特徴です。
<スカシユリ(透百合) ユリ科ユリ属>
6/20 つくば実験植物園
北アメリカの南西部(南カリフォルニア、フロリダ、ルイジアナなど)に分布する、毎年花を咲かせるキク科の多年草です。
日本に渡来してきたのは大正の初めで、昭和の初期に人気が出て広く普及したと言われています。花はヤグルマギクを大きくしたような感じで、標準は青紫色です。
<ストケシア(瑠璃菊) キク科ストケシア属>
6/15 アンデルセン公園
原産地はヨーロッパやヒマラヤ、中国などで、ピンク、赤、紫など、花穂が大変美しい落葉高木です。雌雄異株で、モコモコとした花穂をつけるのは雌株です。
ふわふわとして煙がかかっているように見えることから、名前がつけられました。ケムリノキ、カスミノキという別名も持っています。
<スモークツリー ウルシ科ハグマノキ属>
6/15 アンデルセン公園
ヨーロッパ、アジア、北アフリカ原産で、日本でも野生化している多年草です。ヨーロッパでは、古来より痛風やリウマチ、下痢止め等の民間薬として利用されています。英名をセントジョーンズワートと言います。
黄色い花を咲かせる植物で、最近では、ストレス・更年期に起こるうつ症状や、種々の原因による気分の変調の改善などの効果があるといわれています。
<セイヨウオトギリソウ(小連翹:ショウレンギョウ) オトギリソウ科オトギリソウ属>
6/20 つくば実験植物園
ヨーロッパ原産で、ハーブではコモンヤロウと呼ばれ、花壇や切り花として栽培されたり薬用としても植えられてもいます。別名をヤロウ、アキレアとも呼ばれます。
花期は6月~9月頃、白から淡いピンク色の小さな花を散房花序につけます。近年、赤色や黄色で花色の多様な品種があり、切り花やドライフラワーに利用されています。
止血作用や健胃作用の薬効があり、古代ギリシャ時代から重要なハーブとして用いられてきました。
<セイヨウノコギリソウ(西洋鋸草) キク科ノコギリソウ属>
6/20 つくば実験植物園
中国原産で、ナデシコ科の秋播き一年草もしくは宿根草です。茎が堅く、葉が竹の感じに似ているところから名前が付いたと言われています。
かつて本種を「カラナデシコ(唐撫子)」と呼んだことに対して、日本の「カワラナデシコ(河原撫子)」を「ヤマトナデシコ(大和撫子)」と呼びました。
その清楚な姿から意味を転じて、日本的な女性のことを「大和撫子(やまとなでしこ)」と言うようになったとされています。
<セキチク(石竹) ナデシコ科ナデシコ属>
6/15 アンデルセン公園
熱帯アフリカ、シリア、オーストラリアなどに分布し、約280種が確認されています。園芸界でゼラニウムと呼ばれている植物群は、大きく分けてゼラニウム、アイビーゼラニウム、センテッドゼラニウム、ペラルゴニウムの4つに分類されます。
本種は、南アフリカのケープ地方が原産地のペルタツムを中心に交配された園芸品種群のことを指します。西洋ヅタのようなフォルムで、肉厚で光沢のある葉が特徴的です。また、枝が下垂する性質を持っています。
※さざんかさん、ピエロさんからのご教示により、ゼラニウム⇒アイビーゼラニウムに、名前と解説内容を変更させていただきました。さざんかさん、ピエロさん、ご指摘ありがとうございました。
<アイビーゼラニウム フウロソウ科テンジクアオイ属(ペラルゴニウム属)>
6/15 アンデルセン公園
熱帯アメリカ原産で、花後に枯れる一年草です。日本には江戸時代前期に渡来したとされます。
主な開花期は夏から秋で、花色は紫紅、白、ピンク、オレンジなどがあります。炎天下でもめげずに茎がよく枝分かれして茂り、球状の花を咲かせます
花びらはもたず、色づいているのは苞葉(ほうよう)と呼ばれる花の付け根に付く葉っぱです。夏から秋まで長い間、紅色が色あせないことからこの名前になったそうです。
<センニチコウ(千日紅) ヒユ科センニチコウ属(ゴンフレナ属)>
6/15 アンデルセン公園
北アメリカ原産の草丈1メートル前後の多年草。近縁種のヤグルマハッカを含め、ビーバーム、ベルガモット、モナルダとも呼ばれます。
茎の頭頂に真っ赤な唇花を輪状に咲かせる花姿、花色の様子が、松明の炎を連想させることから名付けられたようです。花は赤のほかにも、桃色、白、紫など多彩です。
<タイマツバナ(松明花) シソ科ヤグルマハッカ属(モナルダ属)>
6/15 アンデルセン公園
アルプス山脈など高地に自然分布する、耐寒性多年草の野草です。日本には、明治初期に牧草として輸入され、野生化しました。
6~8月、真っすぐ伸びた茎の先端に赤紫色の蝶形花を咲かせます。花色もキャンドル状の花形もとても可愛らしい花です。草丈は約60cmで、幅は約40cmほどです。
<タイリンレッドクローバー(大輪レッドクローバー) マメ科シャジクソウ属>
6/20 つくば実験植物園
地中海地方原産でアオイ科の越年草。英名では「ホリホック」と呼ばれます
夏にハイビスカスに似た華やかな花を穂状に咲かせる夏の花です。シンプルな一重咲きから、フリルのような華やかな八重咲きもあります。
花穂の下から上へと順々に咲いていく「咲き上がる」性質を持っています。咲き始めは梅雨のはじまり頃で、てっぺんの花が咲くと梅雨が明けると言われています。
<タチアオイ(立葵) アオイ科ビロードアオイ属>
6/7 あけぼの山農業公園
メキシコ原産のキク科の多年草で、根は球根になっています。日本には江戸時代1842年(天保13年)にオランダから長崎に持ち込まれました。
大輪種から、中輪種や小輪種、一重咲きや変化咲きなど品種が非常に多く、古くから親しまれてきた春植え球根です。
そのほか、葉色の濃い銅葉系の品種や、木のように大きく育つ品種や、チョコレートの香りのする品種など、ユニークなものもあります。
花形のタイプによって、代表的なデコラティブ咲き、弁先が細長くなるカクタス咲きなど、10数種に分類されます。
花名はスウェーデン植物学者ダール氏の名前にちなんで付けられたものです。また、花姿がボタンに似ており、和名は天竺牡丹と名づけられています。
<ダリア(天竺牡丹) キク科テンジクボタン属(ダリア属)>
6/15 アンデルセン公園
加茂花菖蒲園によって開発された純白の八重咲きで、ガク~半てまり咲のアジサイです。白いバラのような雰囲気がとても上品な紫陽花です。2010年に登録出願され、翌年品種登録されています。
樹形は枝葉ともヤマアジサイ系と比べ大型ですが、節の間隔が短く葉が密に付くため、コンパクトな印象になります。
<ダンシングスノー(アジサイ) アジサイ科アジサイ属>
6/20 つくば実験植物園
ヨーロッパの北部が原産です。石灰岩質の草地や耕作地に生え、高さは50~150センチほどになります。
古くから野菜として栽培され、若い葉はサラダ、花はサラダや砂糖漬け、つぼみはピクルスそして根は焙煎して「チコリコーヒー」に利用されます。
7月から10月ごろ、淡いブルーの花を咲かせます。半日花です。和名では「キクニガナ」と呼ばれます。
<チコリー(菊苦菜) キク科キクニガナ属>
6/20 つくば実験植物園
約24種類が南アフリカに分布する球根性植物で、日本では花に甘い芳香があるフラグランスと比較的開花期間の長いビオラケアの2種が普及しています。
初夏~夏に花茎の頂点に星形の花を放射状に十数輪付けます。花色は淡いすみれ色、白などがあります。
性質は丈夫で花付きも非常によく、荒れ地でも生長し花を咲かせます。葉は細長くニラのような姿です。
<ツルバキア(瑠璃二文字) ユリ科ツルバギア属>
6/20 つくば実験植物園
世界の熱帯・亜熱帯に100種類ほど分布し、主に低木やつる性の植物で、花の美しい種類が栽培されています。
花はラッパ型の合弁花で、葉腋または茎頂に単生するものが多いが、総状花序をなすものもあります。花色は黄色・オレンジ色・白・空色などです。
つる性のアラタ(ヤハズカズラ)や低木のエレクタ(コダチヤハズカズラ)やなどが鉢物として流通するほか、グランディフロラ(ベンガルヤハズカズラ)なども栽培されます。
<ツンベルギア(矢筈葛) キツネノマゴ科ヤハズカズラ属>
6/21 あけぼの山農業公園
さかもと園芸作出のアジサイの園芸品種です。青い海の色よりも深いブルーと例えられる濃い青のアジサイです。
ブルーのアジサイといえば、鎌倉の明月院のヒメアジサイがよく知られていますが、さらに深い色をしています。
<ディープブルーマナスル(アジサイ) アジサイ科アジサイ属>
6/20 つくば実験植物園
南アフリカおよびアフリカ東部原産で、弓状にしなる細い花茎に、漏斗状の花を咲かせる球根植物です。紫、ピンク、白などの花色があります。
英名はエンジェルス・フィッシング・ロッドで、「天使の釣り竿」の名前で扱われることもあります。
<ディエラマ・プルケリムム(天使の釣り竿) アヤメ科ディエラマ属>
6/20 つくば実験植物園
本州、四国及び九州に分布する野生バラの一種で、その数はノイバラに次ぎます。海岸や日当たりの良い河原に多く、開けた山野にも見られます。
開花は6~7月で直径3~4センチほどの白い花が数輪、立ち上がった枝の先に咲きます。花には多数の雄しべと白い毛を持つ花柱があり、5枚の花弁は先端が凹みます。
茎が地面を這って伸びるため別名をハイイバラ(這い茨)ともいいます。
<テリハノイバラ(照葉野茨) バラ科バラ属>
6/20 つくば実験植物園
ヨーロッパ、北アメリカ、アジア、熱帯アフリカの山地に250種程度が分布します。 ブルーを基調とした涼やかな花を咲かせる多年草です。
草丈高く、すっと伸びた花茎に縦に連なるように、たくさんの花を咲かせます。花色はブルー、濃いブルー、紫、白、ピンクなどがあります。
学名の語源はギリシャ語のDelphis(イルカ)です。つぼみの形がイルカに似ていることに由来します。和名のオオヒエンソウの由来は、中国名の飛燕草(ひえんそう)によるものです。
<デルフィニウム(大飛燕草) キンポウゲ科オオヒエンソウ属>
6/15 アンデルセン公園
今回も全20品種と、多くの植物を最後までご覧いただきありがとうございました。
次回「6月の花のアルバム ⑧」に続きます。