先回の続きです。⇒ 6月の花のアルバム ⑨ 2023-07-24
今回も、前回同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。
今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。
中国中南部を原産とするオトギリソウ科の低木。日本の花にはない華美な雰囲気が好まれ、庭木として庭園や公園に植栽され、切花としても広く使われます。
6~7月頃開花します。花は直径4~6センチで、枝先に7~10輪ずつ咲きます。黄金色の花が上向きに咲き、カールした多数の長い雄しべが突き出すのが特徴です。
夏に咲く黄色い花が美しく、葉の形や垂れ下がる様子が「未央宮」のヤナギに似るとして名付けられました。同じように中国南部を原産とするキンシバイの仲間であり、混同されやすいようです。
<ビヨウヤナギ(未央柳) オトギリソウ科オトギリソウ属>
6/8 柏の葉公園
別名アメリカアジサイとも言いアジサイの仲間で、初夏にピンク色の華やかな花が開花します。
特徴は、耐寒性、耐暑性にすぐれていること、新枝咲きなので剪定が簡単なため、日本全国どこでも育てられます。
<ピンクアナベル アジサイ科アジサイ属>
6/21 あけぼの山農業公園
いかにも西洋アジサイといった、大ぶりのてまり咲きです。花はすべて装飾花ですが、1つ1つがとても大きいので存在感があります。
花弁がギザギザ、枝は太く頑丈、葉は尖っています。薄いサーモン系ピンク色の花は満開時は薄い明るいピンク色に変化しながら咲き、やがて咲き進むとグリーンになります。
<ピンクセンセーション(アジサイ) アジサイ科アジサイ属>
6/15 アンデルセン公園
メキシコシナロア州の原産のサボテンです。和名の黄彩(おうさい)は、花の色ではなく、刺の色からきているそうです。
美しい黄色の刺が魅力ですが、少しずつ退色していくようです。サボテンでも、性質は寒暑多湿に強く丈夫で、熱帯夜となる真夏でも元気いっぱいに生長します。
<フェロカクツス・シュワルシィ(黄彩丸) サボテン科フェロカクタス属>
6/20 つくば実験植物園
中南米などを原産とする、常緑または落葉低木です。その独特な花姿が美しく、貴婦人のイヤリングと呼ばれることもあります。
たくさんの園芸品種が開発され、花の色や形、咲き方(一重咲き・八重咲き)、葉のつき方、性質が異なります。
多くは、ガクが反り返り、釣鐘のような花が下向きに垂れ下がって咲きます。数本の雄しべが花より外側に出ていて、さらに長い雌しべが真ん中にあるのが特徴的です。
<フクシア(釣浮草) アカバナ科フクシア属>
6/15 アンデルセン公園
初夏から秋にかけて小さな花が集まって円錐状の花を咲かせる落葉低木です。香りと蜜に誘われ蝶が集まることから、欧米では「バタフライブッシュ」の名でも呼ばれています。
枝先に小さい花を豪勢に付けます。花は「藤」を思わせ、葉は対生して「空木」のようであることから房藤空木と命名されました。
<ブッドレア(房藤空木)ゴマノハグサ科フジウツギ属>
6/21 北柏ふるさと公園
アメリカに自生する野生種のブラックベリーから品種改良された園芸作出品種です。
4~5月頃、野バラに似た5弁花をつけます。花は淡桃色を経て白色になります。5~6月頃、径5~7cm程度の果実は赤色を経て黒熟します。
数あるブラックベリーの中でも、果実が大きい点と果汁が豊富なことで知られています。
<ブラックベリー・カイオワ バラ科キイチゴ属>
6/20 つくば実験植物園
オーストラリアの山岳地帯の森林や、沿岸部の砂地に自生しています。ユニークな花と草姿から長年に渡り、世界で栽培されてきました。
花や葉、茎に細かい毛がびっしりと生えていて、まるでネルシャツの素材であるフランネルを触った時の感触に似ていることから名がつきました。
同じように毛織物のフランネルに似た手ざわりの葉をしているフランネルソウがありよく間違われますが、フランネルソウはナデシコ科の全く別の植物です。
<フランネルフラワー セリ科アークチノータス属>
6/20 つくば実験植物園
北アメリカ原産のシソ科サルビア属の半耐寒性の多年草(日本では一年草扱い)です。
初夏に種を播いて育苗すると、夏から晩秋にかけて長く咲いてくれます。寿命は半年くらいで、ライフサイクルの短い植物といえます。
本種の名前は、じつのところ通称で、学名はサルビア・ファリナセアといいます。
<ブルーサルビア(サルビア・ファリナセア) シソ科サルビア属>
6/15 アンデルセン公園
大粒で粒ぞろいで、ブルームが多く白っぽく、薄い果実の色がとても美しいブルーベリーの品種です。
なりはじめは酸味が強いが、完熟期になると甘み酸味とも味が増して、おいしいという特徴をもっています。
<ブルーベリー(サミット サザンハイブッシュ) ツツジ科スノキ属>
6/20 つくば実験植物園
アジアか、アフリカ、オーストラリアの熱帯~亜熱帯の広い地域に分布する多年草です。たくさんの種類や品種があり、葉っぱに斑の入るものや花を咲かせるものなど、見た目も様々です。
葉色の美しいものは観葉植物に、花が咲くものは、ピンクや白、紫色をした筒状の花を咲かせるのが特徴です。
<プレクトランサス シソ科ケサヤバナ属>
6/15 アンデルセン公園
シベリアに1種が分布するほかは、残りすべてが北アメリカに分布しています。仲間は67種が知られています。
茎先にもこもことまとまってかわいらしい花を咲かせます。一年草や多年草などたくさんの種類や品種があり、花色草姿も様々です。
どの種も花茎に房~段状に小花を咲かせボリュームがあります。花期は比較的長めですが、種類によって最盛期が異なります。
小さな花がまとまって咲く姿が特徴です。この様子から、「協調」「一致」「合意」などまとまりを表すような花言葉が付けられました。
<フロックス ハナシノブ科クサキョウチクトウ属(フロックス属)>
6/15 アンデルセン公園
900余りの原種と15000を超える交配種があります。世界中の環境に適応しているため、かなりバリエーションが豊富です。
<ウォーターフォール・バイカラー>
日本で栽培されている種類は生育形態から、叢生型、矢竹型、多肉茎型、つる型に分けられます。
<セントフローレンス>
共通する特徴は、葉の形が左右非対称でややゆがんだ形であること、花は雌雄別であり大抵の種は雄花は4枚、雌花は5枚の花びらをもつことなどでです。
<ビュービリア・ホットピンク>
一年草(多年草)の植物です。草丈は20~60cmほどに育ち、小ぶりな花を咲かせます。4~10月にはたくさんの花が咲きます。
<ビラブ・イエロー>
光沢感のある葉とピンク、黄色のコントラストが見事ですが、赤やオレンジ、白などカラーバリエーションが豊富な花としても有名です。
<ビラブ・チェリー>
野菜と同じように、土や肥料にこだわった花は「エディブルフラワー」として食べることができます。
<ビラブ・ピーチ>
食用として育てられた本種は、エディブルフラワーの中でも酸味の強い味がアクセントになっています。
<ビラブ・マカルージュ>
花言葉は「幸福な日々」「愛の告白」「片思い」です。恋愛の花言葉が多いのは、葉がハート型に見えるため。
<ビラブ・マカローズ>
誕生花は10月18日、11月29日です。一年中取り扱われる品種なので、フラワーショップなどに行くと簡単に購入できます。
<ビラブ・ローズ>
名前はフランス領アンティル諸島の総督だったミシェル・ベゴンの名前に由来します。
<ベゴニア シュウカイドウ科シュウカイドウ属>
6/21 あけぼの山農業公園
南アメリカに自生する原種をもとに、ヨーロッパやアメリカで品種改良が進み、多様な品種がつくり出されました。
日本は特に品種改良が盛んで、最先端の研究が現在もされているまさに本種の大国です。
ガーデニングブームの火付け役となったサフィニアも仲間で、日本人が品種改良した品種です。
初夏から秋にかけて咲く草花で、夏の花壇には欠かせない植物の一つです。
品種改良も多く、500種以上の園芸品種があります。
大輪、中輪、小輪種があり、八重咲き、一重咲きなどのバラエティーもあります。
語源はブラジル先住民のPetun(たばこ)が語源になっています。
たばこの花に似ていることからこの語源になったと言われています。
<ペチュニア(衝羽根朝顔) ナス科ペチュニア属>
6/15 アンデルセン公園
初夏から夏にかけて次々と花を咲かせる多年草で、日本にはニッコウキスゲやノカンゾウ、ヤブカンゾウが自生し、古くから親しまれています。
「デイリリー」の英名どおり、花は一日花ですが、1本の花茎にたくさんの花を咲かせ、何本も立ち上がるので、長期間花が楽しめます。
<ヘメロカリス ツルボラン科ワスレグサ属(ヘメロカリス属)>
6/15 アンデルセン公園
今回も全15品種と、多くの植物を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「6月の花のアルバム ⑪」に続きます。