Ninbuのスマホで撮った花だって美しい!

サイクリング・テニス・散歩等の道すがら、公園・野原・湖畔・川辺等で見つけた美しい花をスマホで撮っています。

6月の花のアルバム ④

2023-07-12 | みんなの花図鑑
先回の続きです。⇒ 6月の花のアルバム ③ 2023-07-10


今回も、前回同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。




1990年にペチュニア属から分かれて独立した新しい属で、1994年にサントリーが「ミリオンベル」というブランド名をつけて販売したのが始まりです。



花もペチュニアによく似ています。園芸植物としての歴史は浅いものの、短期間のうちに急激に品種改良が進んでいます。



ペチュニアに比べ花が小さめで可愛い、花色がより豊富でカラフル、花がベトベトしない。花殻摘みが不要なので手間いらずで乾燥に強いなどの特徴を備えています。



<カリブラコア(舞春花)  ナス科カリブラコア属>
6/15 アンデルセン公園




日本全土、朝鮮半島、中国、東シベリアに広く分布する多年草です。日当たりのよい草原に見られますが、国内ではそのような場所が激減したため絶滅危惧種になっています。



古来より美しい花が人々に愛され、万葉集のなかで秋の七草と歌われている朝貌と表記されています。秋の七草の始まりは奈良時代、山上憶良が万葉集で詠んだ歌が由来とされます。



<キキョウ(桔梗) キキョウ科キキョウ属>

6/20 つくば実験植物園




市街地の空き地などでみられる高さ1~1.5mになる、北アメリカ原産の多年草です。明治時代中頃に観賞用として導入されたものが逸出しました。



長い花茎の先に散房花序を出し、径5~7cmの黄色い花を多数つけます。舌状花は長さ2~2.8cmで15枚ほどあり、筒状花は半球形に盛り上がります。



別名ヒメヒマワリ(ヒメ向日葵)とも呼ばれます。キクイモに似ますが、塊茎ができないことからこの名がついたとされます。

<キクイモモドキ (菊芋擬)  キク科キクイモモドキ属(ヘリオプシス属)>
6/21 あけぼの山農業公園




マサキの園芸品種の一種です。原種のマサキは日本や中国に自生する常緑広葉樹で、耐潮性に優れ、海岸近くに多い生息します。



葉の縁に黄色い斑が入る黄覆輪が特徴で、常緑樹でもある事から、通年美しい葉を観賞出来ます。



6月から7月頃、黄色の小さな花を咲かせる。斑入りの葉の方が大きくて美しい為、あまり目立たないようです。



<キフクリンマサキ(黄覆輪柾) ニシキギ科 ニシキギ属>
6/16 自宅




アジアの中でも特に日本に数多くの種類が自生しています。これらがヨーロッパに渡り、多くの改良品種が生まれました。



非常にたくさんの園芸品種があります。葉のサイズや色、斑入り、花色、花のサイズなどバリエーションが豊富でキリがありません。



日陰でもよく育つ上に、葉色や草姿が美しいので、「ホスタ」と呼ばれ国内外に愛好家がいるほどです。花の特徴は一日花であること。朝開いて夕方には萎れてしまいます。



名前の由来は、生長しかけの花茎の先端が、寺院や橋などの欄干の飾りに使われるタマネギのような形をした擬宝珠(ギボシ)に似ていたからだそうです。



<ギボウシ(擬宝珠) ユリ科ギボウシ属>
6/15 アンデルセン公園




加茂花菖蒲園作出のアジサイの園芸品種です。花は、すべてが八重咲きの装飾花で、てまり状に咲くので、とても見応えがあります。



花びらにも丸みがあって、とても可愛らしいです。この可愛い装飾花が、1つの花房にたっぷり集まって咲くので、花房で見ると豪華に見えます。

<ギャラクシー(アジサイ) アジサイ科アジサイ属>
6/15 アンデルセン公園




アンデス山系の熱帯高地に分布する複数の野生種をもとに、交配によってつくられた園芸品種群です。



太い茎が立ち上がる立ち性(スタンドタイプ)と柔らかい茎が垂れ下がる下垂性(ハンギングタイプ)の2系統があります。



多汁質の多年草で、地下に扁平な塊茎(球根)をもちます。葉は互生する単葉で、左右非相称で、葉の縁には鋸歯があります。花の大きさや形、色はさまざまです。

<キュウコンベゴニア(球根ベゴニア) シュウカイドウ科シュウカイドウ属>
6/15 アンデルセン公園




原産地はインド、中近東で、暑さに強い性質を持っています。樹高は3〜6mに達します。一つひとつの花は小さいのですが、開花期には株を覆うほどにたわわに咲くので、大変見応えがあります。



栽培で注意したいのは、毒を持っている特性についてです。葉、茎、根、花、種子のすべてに、命に関わるほどの有毒成分を含んでいます。



花言葉は、「注意」「危険」「用心」など。やはり木全体に毒を持っている性質から、このような言葉があてられたようです。



<キョウチクトウ(夾竹桃) キョウチクトウ科キョウチクトウ属>
6/15 アンデルセン公園




地中海原産の宿根草ですが、夏の暑さに弱いため日本では半耐寒性の一年草として扱います。



草丈は20cm~1m程まで品種によって異なります。花色は白、黄、桃、赤、紅紫、橙、複色など豊富にあります。



古くからヨーロッパで品種改良が進み、最近ではペンステモン咲きや八重咲きの品種も人気があります。



花穂を大きく伸ばして金魚に似た色鮮やかな花を咲かせることから名前がつきました。



<キンギョソウ(金魚草) ゴマノハグサ科キンギョソウ属(アンティリナム属)>
6/15 アンデルセン公園




北海道の南西部~東北地方の日本海側に分布するスイカズラの落葉樹。山地や海岸沿いの林内に自生するが、花や果実を観賞するため、庭園や公園にも植栽されます。



開花は4~6月。枝先にある葉の脇に直径2~3センチの花が二輪ずつ咲きます。花の後にできる果実は直径6~8ミリの球形です。



7~9月に熟すと透き通るような赤色になります。二つ並んだ果実の様子が瓢箪(ヒョウタン)に見えることから、別名をヒョウタンボクといいます。

<キンギンボク(金銀木) スイカズラ科スイカズラ属>
6/20 つくば実験植物園




地中海沿岸原産の常緑低木です。芳香があるかわいい白い花を枝先に開花させる常緑低木の花木です。ハーブとしてマートルの名前でもよく知られています。



葉には油腺があり、葉をたたいたりもむことでフルーティーな芳香が放たれます。秋に黒っぽく熟す果実も芳香と甘みがあり食べることができます。



和名の由来は春に花びらが5枚の梅に似た花を咲かせるところから。

<ギンバイカ(銀梅花) フトモモ科ギンバイカ属>
6/20 つくば実験植物園




山地の沢筋などの湿ったところに生えるアジサイ科の多年草です。7月〜8月頃に開花します。



花は装飾花と両性花があり、茎先に集散花序を出し、10~20個の花が付きます。蕾のうちは数枚の苞に包まれて球形をしています。



葉の両面には粗い毛が生えて、縁には大小の鋭く細かい鋸歯(きょし)があります。

<ギンバイソウ(銀梅草) アジサイ科アジサイ属>
6/20 つくば実験植物園




北海道から九州の広い範囲に分布するケシ科の越年草(二年草)。草としては大きめの鮮やかな黄色い花がよく目立ち、一見すると外来種のようですが在来種です。



林の縁や草地のみならず、道端や荒れ地、石垣の隙間などでも普通に見られる。日本以外でもアジアの温帯地方に広く自生しています。



茎や葉をちぎると黄色~オレンジの乳液が生じ、これを古くから皮膚炎の治療に用いられました。

<クサノオウ(草の黄) ケシ科クサノオウ属>
6/20 つくば実験植物園




梅雨どきに大型で純白の6弁花を咲かせて強い香りを漂わせ、秋には橙赤色の果実をつけます。



秋には橙赤色の果実をつけますが、熟しても裂開しません。つまり口が開かないことから和名がつけられたとされています。



庭木としてよく栽培されているのは、大型の花で八重咲きのオオヤエクチナシ(別名ヤエクチナシ)が多く、こちらは花は豪華ですが実はつけません。



<クチナシ(梔子) アカネ科クチナシ属>
6/21 あけぼの山農業公園




マメ科の耐寒性宿根草。春から夏にかけて、レンゲに似たピンクの花を咲かせながら生長し、花にはほのかな香りがします。



太平洋戦争後に牧草としてヨーロッパから持ち込まれ、牧草だけでなく、土壌に窒素を固定する緑肥や雑草除けに用いられた歴史があります。



ふんわりと優しい雰囲気で広がり、明るい緑色をした葉の形も魅力があり、花のない時期でもあたりを明るくする効果があります。 

<クラウンベッチ(玉咲草藤) マメ科タマザキクサフジ属>
6/15 アンデルセン公園


最後までご覧いただきありがとうございました。
次回「6月の花のアルバム ⑤」に続きます。







6月の花のアルバム ③

2023-07-10 | みんなの花図鑑
先回の続きです。⇒ 6月の花のアルバム ② 2023-07-08



今回も、前回同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。






世界の熱帯から温帯に約650種が自生しています。よく栽培されているのは、野菜としても栽培されるサツマイモの園芸品種です。



花は目立ちませんが、アサガオの葉に似た形をした黄緑や斑入り葉を楽しみます。株はほふくして横に伸びます。地中にはイモがあります。



<イポメア ヒルガオ科サツマイモ属>
6/15 アンデルセン公園




南アフリカ原産で、太平洋の海岸線に分布しています。明治時代に輸入されたハマオモト属の栽培種です。本種の名前は通称で、現在は「アフリカハマユウ」が正式名称とされています。



白いラッパ状の大きな花を咲かせます。うすいピンク色の品種もあり、海岸沿いに植えられることが多いようです。



<インドハマユウ(アフリカハマユウ) ヒガンバナ科ヒメノカリス属>
6/9 柏の葉公園




アジアやアフリカに500種以上が分布しています。日本で流通しているのは、ワレリアナ種で、その交雑種も含まれています。



19世紀にヨーロッパに渡り、オランダを中心にヨーロッパ、アメリカなどで品種改良が進んで、園芸品種として人気が高まりました。現在では、その品種は2,000を超すといわれています。



和名は、アフリカ鳳仙花といい、「アフリカからもたらされた鳳仙花」という意味でつけられました。

<インパチェンス(アフリカ鳳仙花) ツリフネソウ科ツリフネソウ属(インパチェンス属)>




ヨーロッパからアジア西部に分布する常緑性の小低木(もしくは多年草)です。7月-8月にピンクがった紫色の小花が茎の先端近くに、まばらな穂状につきます。



歴史的には、痛風の治療のための薬草として、時にはベニスの糖蜜の成分として使用されていました。 観賞用にも使われます。



日本名は苦草の意味であるが、この植物の茎や葉は苦くなく、名前の由来は不明です。

<ウォールジャーマンダー(苦草) シソ科ニガクサ属>
6/20 つくば実験植物園





咲き始めは黄色で外弁にうっすらピンクがかり、咲き進むと透明感のある黄色に、花の終わりには退色して蛍光色のピンクとなって、一株で色々な花が楽しめます。



中輪のボタンアイのロゼット咲き。淡いながらもティーの香りがあります。葉は照葉。早咲きの四季咲き性ですが暑さにやや弱く、夏場に生育が弱まります。名前の由来は、今は亡き愛兎(ロップ)に捧げるバラです。



<うさぎのロップ(バラ) バラ科バラ属> 2023年 坂野ローズガーデン作出
6/12 自宅




濃い青紫色の花弁が特徴のハーブです。粘液を豊富に含むハーブとして知られ、風邪によるのどの腫れや痛み、胃炎、膀胱炎、尿道炎などの際に粘膜保護のために伝統的に用いられています。



また、ハーブティーとして飲む際に色の変化を楽しむことができるという特徴を持っています。英名では、コモンマロウまたはマロウブルーといいます。



<ウスベニアオイ(薄紅葵) アオイ科ゼニアオイ属>
6/21 千葉公園




マダガスカルの砂漠地帯に自生するゴマ科ウンカリナ属の落葉小高木です。黄色い筒状花の先端が5裂し、喉部は暗紫色をしています。



花は一日花です。果実に鈎爪状の突起物があり、刺さると抜け難いです。果実の棘を食べたライオンが口内から棘が取れなくなり、食べ物を摂取できなくなり死んだことから’ライオン殺し’という別名があります。



また、葉を水に浸して揉むと出る粘液がシャンプー代わりになることから、別名で’マダガスカルのシャンプーの木’とも呼ばれます。 

<ウンカリナ・グランディディエリ(黄花艶桐草) ゴマ科ウンカリナ属>
6/9 柏の葉公園




北米東部原産で、キク科の耐寒性多年草です。花の中心部がクリのイガのように球状に大きく盛り上がり、そのまわりに細長い花弁が放射状に広がります。



日本には昭和の初めごろ(1926年)渡来しました。主に栽培されるのは、ムラサキバレンギクと呼ばれるプルプレア種です。



ハーブとして利用され、ハーブティでは風邪に効果があると言われています。元々、北アメリカ先住民が薬草として利用していたことから、インディアンのハーブとも言われています。

<エキナセア・プルブレア(紫馬簾菊) キク科ムラサキバレンギク属(エキナセア属)
6/20 つくば実験植物園





もともと中国に自生する一年草です。日本に伝えられてからは、様々な品種改良が行われ、花の色、形、咲き方、大きさ、草丈の高さなど多様な品種が生み出されています。



七分咲きや八重咲き、ポンポン咲きといわれる咲き方から、マーガレットのような咲き方をするものもあり、花びらは直径3~15cm、草丈も15~100cmと花の姿にもバリエーションが豊富です。



園芸(特に切花)では単に「アスター」といえばこちらをさすことが多いです。小菊に似ていることから和名が付けられました。

<エゾギク(蝦夷菊) キク科エゾギク属>
6/6 近隣の畑





オニユリの突然変異で黄色い花を咲かせます。自生地の対馬では採集圧により野生状態ではほとんど見られませんが、ムカゴにより容易に増えるため各地で栽培されています。



花期は7月から8月で、花弁は強く反り返り、黄地に赤の斑点を生じます。葉の付け根にムカゴを作ります。種子をつける物が大半であるユリの中にあって、本種の大きな特徴の1つといえます。



<オウゴンオニユリ (黄金鬼百合) ユリ科ユリ属>
6/20 つくば実験植物園





昭和26年、千葉市の東京大学農学部検見川厚生農場で、ハス博士といわれた故「大賀一郎」博士(当時関東学院大学教授)が、縄文時代に咲いていた古代ハスの種3粒を発見し、そのうちの一粒の開花に成功したものです。



年代測定の結果、少なくとも2000年以上前のハスであることがわかっています。2000年の眠りから目覚めた古代のハス。古い地層から発掘され、発芽・生育に成功した蓮として世界最古です。



<オオガハス(大賀蓮) スイレン科ハス属>
6/28 千葉公園





キジカクシ科の多年草で、山地の草原や明るい林に自生しています。葉は根ぎわに集まり長い葉柄を持つ葉は30㎝以上になり、本種の名前の通り非常に大きく存在感があります。



7月頃、白い花を付けます。春先の芽生えや若い葉はウルイと呼ばれ、山菜として利用されます。名前の由来は橋の欄干に付けられるねぎ坊主のような飾りに似ていることから付けられました。



<オオバギボウシ(大葉擬宝珠) キジカクシ科ギボウシ属>
6/20 つくば実験植物園




日本、韓国、中国など東アジアに分布する毎年花を咲かせるサクラソウ科の草花です。世界の温帯・亜熱帯に160種前後が知られ、日本ではそのうちおよそ15種が分布します。



日本では日当たりのよい山すその草原などで群生している様子を普通に見られる野草です。茎は枝分かれせずにまっすぐ伸びて高さは1mに達します。



花の咲く時期はおもに夏で、白い小花を密に付けて房状の花穂をつくります。花穂は直立せずにくにゃりと曲がった姿になり、その様子を虎の尻尾に見立てて名前があります。

<オカトラノオ(丘虎の尾) サクラソウ科オカトラノオ属>
6/20 つくば実験植物園




南アフリカを原産とするキク科の多年草です。花びらがきらきらとして艶があり、太陽とともに開き、夜間や曇天、雨の日は花びらが閉じます。



花の色は、薄紫やピンク・赤・オレンジ・黄色・白など。花姿は、八重咲きや花びらがスプーンのような形をしたものなど、品種によってさまざまです。



<オステオスペルマム(阿弗利加金盞花) キク科オステオスペルマム属>
6/20 つくば実験植物園





尾瀬ヶ原の池沼に生える水草で、花茎を水上へ突き出し、2~3cmの黄色い花をつけます。



ネムロコウホネ(根室河骨)の変種で、ネムロコウホネに比べて雌しべの柱頭が赤くなるのが特徴です。オゼの名を冠する、維管束植物レッドデータブックに記載のある希少種です。



<オゼコウホネ(尾瀬河骨) スイレン科コウホネ属>
6/20 つくば実験植物園





古来より日本にある植物で、江戸時代前半から観賞用に多くの品種が改良された古典園芸植物です。5月~6月頃に、浅い水辺から50cm~70cmの丈を伸ばし深みのある鮮やかな青色の花を咲かせます。



江戸時代中期に入るとあやめ(菖蒲)の品種改良が進み、あやめ(菖蒲)の人気が出てきました。あやめ(菖蒲)は本種とよく似た花の形をしています。



この2つの植物は比べられるようになり、どちらも素敵で選ぶのに迷うほどよく似ています。本種は水辺で茎を出し花を咲かせ、あやめ(菖蒲)は乾燥した土から茎を出し花を咲かせています。

<カキツバタ(杜若) アヤメ科アヤメ属>
6/15 アンデルセン公園





私たちがよく知っているポンポンのような花をつけるアジサイの元となった原種です。アジサイにはない野性味と、ちょっと儚げな印象があります。

<古里の夢>


一般的知られている「ホンアジサイ」とは違って、花の中心に蕾のような花が集合し、その周りにガクと呼ばれる葉っぱが変化した部分がついているのが特徴です。

<潤水>


花の色は、植える土のpH(酸性度合い)の影響を受けます。酸性に傾いていると青色に、アルカリ性に傾いているときはピンク色になります。

<斑入り>


<ガクアジサイ(額紫陽花)  アジサイ科アジサイ属>
6/20 つくば実験植物園




南アフリカが原産の多年草で根茎をもちます。鮮やかな色彩とさまざまな花色が魅力の草花で花期が春から秋までと長く、グランドカバーにも使用されます。



草丈30センチほどで長い花柄をだして直径5~15センチほどの花を咲かせます。花は光があたると開く性質があるため朝に開き夜には閉じてしまいます。また曇りの日にも花が開かないことがあります。



他種との交雑によって黄、オレンジだけでなくピンクや赤、白、複色など花色は豊富にあります。また照り葉や銀葉の品種もあり葉の美しさも特徴です。

<ガザニア(勲章菊) キク科ガザニア属>
6/15 アンデルセン公園




柏の葉のような形の大きな葉とピラミッド形に咲く花が特徴のアジサイの仲間です。



秋になると深いボルドー色に美しく色づきます。葉の形も大きくて印象的な形なので、紅葉も見どころのある植物です。紅葉した後、冬は落葉して越冬します。



<カシワバアジサイ(柏葉紫陽花) アジサイ科アジサイ属>
6/8 柏の葉公園




原産地の熱帯アメリカには数種類が自生しています。葉の模様が美しいサトイモ科の観葉植物です。



葉模様や色が様々あり、白の斑模様は涼し気な爽やかなイメージ、赤の斑模様はカラフルでトロピカルなイメージです。

<カラジウム(錦芋) サトイモ科カラジウム属>
6/15 アンデルセン公園



最後までご覧いただきありがとうございました。
次回「6月の花のアルバム ④」に続きます。












6月の花のアルバム ②

2023-07-08 | みんなの花図鑑
先回の続きです。⇒ 6月の花のアルバム ① 2023-07-06

今回も、前回同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。





円形のサボテンで、頂部から根元にかけて「稜(りょう)」と呼ばれるラインが5本(5稜)入り、上から見ると星型になります。実生から10~15年後には6~8稜まで増稜し、円柱型になって30~60cmほどの高さまで生育します。



「鸞鳳玉(らんぽうぎょく)と呼ばれるサボテンの変種で、鸞鳳玉よりも大型になります。比較的丈夫で育てやすく、花をつけやすい種でもあります。花は黄色く、つややかな花をつけます。

<アストロフィツム・ミリオスティグマ(鸞鳳) サボテン科アストロフィツム属>
6/20 つくば実験植物園





マリゴールドの一種です。メキシコ、中央アメリカ原産で、16世紀にヨーロッパに渡り広く栽培されてきました。



その後スペイン経由でアフリカ北部に普及した経緯により、本種の名前がつきました。花はボール咲きの大輪で、猛暑に強いという特徴があります。

<アフリカンマリーゴールド(千寿菊) キク科マンジュギク属>
6/29 千葉公園




19世紀中期にイタリアで作出された交配種です。両親の長所である四季咲きといえるほど長い開花期や、半常緑でありながら寒さに強いという特徴を受け継いだ、優秀な園芸品種です。



野生種は、日本、中国、ヒマラヤ、メキシコに15種が分布する常緑、または落葉の低木で、日本には4種が自生しています。



別名のツクバネウツギは漢字では「衝羽根空木」と書きますが、これはウツギに似た姿で、プロペラのように広がる5枚の萼が花後も残り、羽根つきの羽根のように見えることに由来しています。



<アベリア(花園衝羽根空木) スイカズラ科アベリア属(ツクバネウツギ属)>
6/20 つくば実験植物園




ヨーロッパ原産のキク科の植物です。繁殖力が強く、在来の植物の生育場所を奪うなどの影響を与える可能性があるため、環境省により生態系被害防止外来種に指定されています。



葉や茎、総苞片に鋭いトゲがあるのが最大の特徴です。このトゲはとても尖っているため、手袋をしても貫通してしまうことがあります。

<アメリカオニアザミ(亜米利加鬼薊) キク科アザミ属>
6/6 近隣の路傍




別名「ビジョナデシコ」や「ヒゲナデシコ」等とも呼ばれる南ヨーロッパが原産の二年草もしくは短命の多年草です。





茎の頂部に小花が5~30個集まり球状の豪華な花(複散房花序)を咲かせます。個々の小花は直径2~3cmあります。花弁は5個でふち部分にギザギザとした鋸歯をもちます。




苞(花を支える部分)は先端が細長く伸びています。苞が多数集まりヒゲの様になるため和名の由来にもなっています。

<アメリカナデシコ(亜米利加撫子) ナデシコ科ナデシコ属>
6/20 つくば実験植物園




本種はアジサイ科の落葉低木で、アジサイの仲間です。その名の通り北アメリカ東部を原産地とし、日本ではやや珍しい花です。



アジサイと本種の違いは、花房の大きさと色です。日本でよく見かける「山紫陽花」は15cm~20cmの青色や紫色の花房ができるのに対し、本種は20cm~30cmの白色やピンク色の花房ができます。



園芸品種の‘アナベル’は、装飾花が多く手まり状になり、花房は直径30cmに達します。近年は、ピンク色の‘アナベル’も発表されています。



<アメリカノリノキ アジサイ科アジサイ属(ハイドランジア属)>
6/29 アンデルセン公園




北~南アメリカに自生する多年草です。草丈は20~40cmで、茎が地面をはうようにして生長します。1980年代に日本へ渡来し、1990年代には鉢花として広まりました。



その茎の先に、1~3cmほどの青い花を次々に咲かせ、ヒルガオ科特有の日が当たらないと花が閉じる性質をもちます。



本来は「エボルブルス」という呼び名ですが、アメリカからはじめて輸入するときに名前がわからず、「アメリカ原産の青い花」ということで、日本では本種の名前で呼ばれるようになりました。

<アメリカンブルー(エボルブルス) ヒルガオ科エボルブルス属>
6/15 アンデルセン公園





葉に荒い毛が生えているのが名前の由来で、本州(福井県以西の日本海側)、九州北部・東部関西以西に分布する日本固有種です。新枝の先に4~8cmの総状花序をつけ、下向きに多数の花を咲かせます。



ブルーベリー を小さくしたような実をつけ、食べることができます。 ナツハゼの実とは色も、房の付き方も違いますが、味は似ています。



<アラゲナツハゼ(荒毛夏櫨) ツツジ科スノキ属>
6/20 つくば実験植物園




ヨーロッパ南西部原産の多年草で、毎年初夏になると小さな青紫色の花を咲かせます。観賞用の草花というより、利用価値の高い作物・ハーブといった趣の強い植物です。



根は赤やピンクの染料の原料に、芳香のある葉は乾燥させてポプリに利用されます。古代エジプトでは化粧品になったり、昔のヨーロッパでは若葉や花が食用に、煎じた根はかゆみ止めや抗菌剤などの薬用になったそうです。



近年は肝臓に有害な物質を含んでいることがわかり、食用にはされなくなりました。

<アルカネット(薬用牛舌草) ムラサキ科ウシノシタグ属>
6/20 つくば実験植物園




チリを中心にブラジル、ペルー、アルゼンチンなど南米に60~100の野生種が分布します。

<インティカンチャ ’サンセット’>


原産地とその花姿から「ペルーのユリ」「インカ帝国のユリ」などの異名があります。

<インティカンチャ ’バレッタ’>


葉は、はじめは茎から新芽を伸ばしますが根元の所でぐるりと反転して育ちます。私たちが見ている葉は実は裏返しなのです。

<インティカンチャ ’マチュ’>


茎の先端に花がついており、特徴的で個性的な色合いを見せています。花は花弁が6枚。

<インティカンチャ ’マラガ’>


外側と内側3枚ずつ形が違います。外側は大きく丸みを帯びた花びら、外側よりも一回り小さな花びらが内側に3枚あります。

<インティカンチャ ’ロマンス’>


花びらにはまだら模様、縞模様がついているのが特徴です。

<インティカンチャ ’サンバースト’>


名前はスウェーデンの植物学者アルストロメール(1794年没)に由来します。

<インティカンチャ ’ハバナ’>


<アルストロメリア(百合水仙) ユリズイセン科ユリズイセン属>
6/21 あけぼの山農業公園




日本、台湾、中国~インド原産で、およそ200種類以上のたくさんの園芸品種があります。本来は多年草ですが、寒さには弱く日本では冬越しできない一年草扱いとなっています。



白い斑が美しい涼し気なリーフプランツです。透き通る様な白い葉は、若葉の頃だけで、生長すると緑色になります。夏には白~淡い桃色の小花を咲かせます。



和名「赤葉千日紅:アカバセンニチコウ」の由来は赤色(紫色)の葉とセンニチコウの様な球形の花からきています。

<アルテルナンテラ・エンジェルレース(赤葉千日紅) ヒユ科アルテルナンテラ属>
6/20 つくば実験植物園




埼玉県の安行に古くからある品種で、ヒメアジサイの一種です。



澄んだブルーの美しい花色で6月頃から咲き始め、霜が降りる頃まで少しずつ咲き続けます。

<アンギョウシキザキ(安行四季咲き:アジサイ) アジサイ科アジサイ属>
6/20 つくば実験植物園





メキシコからアルゼンチンにかけて発生する約30種の属で、オオバコ科に分類されます。主に乾燥および半乾燥の生息地で発生する草本植物です。



開花時期は主に夏を中心として初夏~秋、茎の上部、葉の付け根に次々とつぼみを付けます。花色は白、紫、ピンク、紫がかったブルーなどで、白と紫のツートンカラーになるものなどもあります。



エンジェルラベンダーの商品名で流通しているものもありますが、ラベンダーの仲間ではありません。

<アンゲロニア(細葉アンゲロン草) オオバコ科アンゲロニア属>
6/15 アンデルセン公園




ズイナ科ズイナ属の被子植物。中国西部の原産の常緑の低木(灌木)で、高さ3~5m、幅3mあります。



光沢のあるヒイラギのような葉を持ち、総状花序で緑がかった白色のをが夏から秋にかけて咲かせます。花は30cmの長さで、しな垂れ香ります。。



この植物は王立園芸協会のガーデン・メリット賞を受賞したことがあります。日本語ではシナズイナ(支那瑞菜)と呼ばれることがあります。

<イテア・イリキフォリア(支那瑞菜) ズイナ科ズイナ属>
6/20 つくば実験植物園




ユッカと呼ばれている北米原産のリュウゼツラン科の花です。テキーラの原料になるアガベ属とは違って日本では暖地向けの街路樹のひとつで、キミガヨランと同じ仲間です。



キミガヨランより耐寒性が高く、寒冷地でも冬を越えて元気に育っています。名前は学名と同じで葉の縁が細い糸状になることから付いた名前です。



<イトラン(糸蘭) リュウゼツラン科イトラン属>
6/20 つくば実験植物園





原種バラの1つで、イギリスでは野バラというとこの種のことを指します。この実がローズヒップで、お茶やジャムにして食用となります。



花は小さく楚々としていて「バラ」としてはボリュームに欠けますが、野趣があって日本人の美的感覚には合ってるかもしれません。花色は白〜淡いピンクと幅があります。



和名はドッグローズという英名からの直訳ではないかと思われます。学名からロサ・カニーナとも呼ばれます。

<イヌバラ(ロサ・カニーナ) バラ科バラ属>
6/6 近隣の畑




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次回「6月の花のアルバム ③」に続きます。

6月の花のアルバム ①

2023-07-06 | みんなの花図鑑
6月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。6月はアジサイの季節であり、アジサイの園芸品種等、約220品種もの植物や野鳥を撮影しました。毎月恒例の記録として9~10回に分けて投稿させていただきます。

今回も、5月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。




ゼラニウムは、熱帯アフリカ、シリア、オーストラリアなどに分布し、約280種が確認されています。園芸界でゼラニウムと呼ばれている植物群は、大きく分けてゼラニウム、アイビーゼラニウム、センテッドゼラニウム、ペラルゴニウムの4つに分類されます。



本種は、南アフリカのケープ地方が原産地のペルタツムを中心に交配された園芸品種群のことを指します。西洋ヅタのようなフォルムで、肉厚で光沢のある葉が特徴的です。また、枝が下垂する性質を持っています。



<アイビーゼラニウム フウロソウ科テンジクアオイ属(ペラルゴニウム属)>
6/9 柏の葉公園



南アフリカに10~20種ほどの原種が自生し、交配などにより300以上の園芸品種が育成されています。



初夏に光沢と厚みのある葉の株元から花茎を立ち上げて、花火のような形状の涼やかな花が開花します。



小さなユリに似た花をたくさん咲かせるので、英名では「アフリカンリリー」と呼ばれ、和名では「紫君子蘭」と呼ばれます。



<アガサンパス(紫君子蘭) ヒガンバナ科ムラサキクンシラン属(アガパンサス属)>
6/21 北柏ふるさと公園



地中海沿岸地方を中心に50種ほどがありますが、最も一般的で多く栽培されている種が、和名で葉薊(ハアザミ)と呼ばれる品種です。



草丈、株張りともに1.5mほどになる大型の宿根草で、ほぼ周年観賞できます。6月から8月に咲く花は、紫色の萼と白い花弁のコントラストが際立ち、開花後も萼は長く残ります。



<アカンサス(葉薊) キツネノマゴ科ハアザミ属(アカンサス属)> 
6/21 北柏ふるさと公園




地中海地方~南欧原産のキツネノマゴ科の多年草。草丈は1~1.5m程度で、和名のトゲハアザミは葉に棘が多く見られる葉棘(アカンサス)の意味からきています。



5~8月頃、長い花組を立ち上げ、上部に総状花序を出し、長さ4~5㎝程度の漏斗状花を多数つけます。日本へは明治初期に渡来しています。



<アカンサス・カロリアレクサンドリ(棘葉薊:トゲハアザミ) キツネノマゴ科アカンサス属>
6/20 つくば実験植物園




アザミに似たつつましく、1~1.5㎝程の可憐な花を咲かせる熱帯アメリカ原産の、非耐寒性の多年草です。



高性種と矮性種がありますが、ポット苗でよく出回っているのは矮性種の方です。高性種は切花に用いられます。



和名のカッコウアザミは、葉がシソ科のカッコウ、花がアザミに似ていることからきています。

<アゲラタム(郭公薊) キク科カッコウアザミ属(アゲラタム属)>
6/15 アンデルセン公園




キツネノマゴ科アシスタシア属の常緑小低木。アシスタシア属は熱帯アジアやアフリカに40種くらい生息しています。本種の原産地はフィリピンです。



成長が早く、高さは1~2メートルほどになります。 葉は、卵形からほぼ円形をしています。開花時期は2~5月で、温室などでは周年開花をします。花色は、白、淡い黄色、青、紫色などがあります。



別名、赤道桜草(セキドウサクラソウ)とも呼ばれています。




<アシスタシア・ガンゲティカ(赤道桜草) キツネノマゴ科アシスタシア属>
6/20 つくば実験植物園



 
原産地は日本、中国、朝鮮半島、北アメリカ。日本の山野にもチダケサシやアワモリショウマなど6種が自生しています。これらを元に、主にヨーロッパで数多くの品種が育成されています。



円錐形の優雅で綿菓子のような花穂を伸ばし、こんもり茂った葉とのバランスもよく、安定した草姿が魅力です。



和名のアワモリソウ(泡盛草)は、白い泡が集まったような花を形容してつけられたました。

<アスチルベ(泡盛草) ユキノシタ科チダケサシ属> 6/9 柏の葉公園




地中海沿岸地域原産のキク科の常緑多年草。本種は、原産地の沿海地で岩礫質な土壌に自生する野草です。日本の園芸界では 1年草扱いとされています。



花茎の先に鮮黄色の頭花をつけます。花は黄色い舌状花が周囲に、黄色い筒状花が中央部にと、キク科特有の構成となっています。



和名のゴールドコインは花色が鮮黄色で丸い花形から金貨を思わせることから、英名の直訳と思われます。

<アステリスカス・マリティムム "ゴールドコイン" キク科アステリスカス属>
6/20 つくば実験植物園




北アメリカ東部に自生するアメリカノリノキの変種を品種化したアジサイです。園芸品種として作出されたものではなく、イリノイ州のアンナ市の近くで発見された、野生のアジサイです。



通常のアメリカノリノキは小さな装飾花が花序の周囲に額のように付きますが、発見された変種は大きな装飾花を手毬状に咲かせるものでした。この変種をオランダで選別・改良し、品種化したものです。



<アナベル(アメリカノリノキ) アジサイ科アジサイ属(ハイドランジア属)>
6/20 つくば実験植物園


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次回「6月の花のアルバム ②」に続きます。