2012年第31回 私たちのくらしと憲法を考えるつどい

2012年05月18日 22時04分37秒 | 日記

本日、「2012年第31回 私たちのくらしと憲法を考えるつどい」に参加しました。

記念講演は小森陽一さん(東京大学大学院教授 九条の会事務局長)。

以下講演のレジュメです。

Ⅰ 総選挙を想定しながらの異様な改憲キャンペーンの実態

①「瓦礫処理が進まないのも憲法9条があるからだ」ーー橋下徹の反9条暴言の数々

②改めて改憲案を準備する自民党のねらいと、橋下にすり寄る安倍晋三

③「3・11」を契機とした非常時に対する「国家緊急事態」への不備をつく主張

④「閉塞感」からの脱却と結びつけた「産経新聞」の改憲報道と「国民の憲法」起草委員会

Ⅱ 多くの人が抱く「閉塞感」の内実はどこにあるのか

①「3・11」以後の「復興」が一切進まない野田佳彦消費税増税政権への絶望

②小泉純一郎政権による規制緩和・構造改革路線がもたらした政治災害

③「九条の会」の草の根運動で押し返した安倍晋三改憲政権

④草の根の運動で民主党を変えたことによる「政権交代」と国民への裏切り

Ⅲ 民主党政権の3年間をどのように総括するのか

①「普天間基地問題」で日米安保マフィアに引きずりおろされた鳩山由紀夫政権

②「脱原発依存」で「政・官・財・学・報」一体の原発ペンタゴンに蹴落された菅直人政権

③有権者への公約を全て取り下げ、自民・公明にすり寄る野田佳彦政権

④出口なしの状況で政治的選択肢を見つけることのできない中での思考停止

Ⅳ 「3・11」以降のすべての問題を日本国憲法の条文から見直す実践

①福島第一原発事故の被害者と憲法22条の「居住、移転及び職業選択の自由」

②職業選択の自由が奪われると、27条の勤労の権利も、28条の勤労者の団結する権利も奪われる

③子どもたちは26条の「ひとしく教育を受ける権利」を奪われている

④憲法13条と25条を同時に実現していく草の根からの憲法実現運動

Ⅴ 原発をなくすことは各兵器を廃絶する道

①ヒロシマ・ナガサキ・ビキニとフクシマをつなげて戦後史を認識し直す

②原爆問題は9条問題だというとらえ方ーーフクシマとオキナワの「犠牲のシステム」

③オキナワにおける「核抑止力」とアメリカのアジア支配

④9条の実現によるフクシマとオキナワ「問題」の本当の解決を

 小森さんは上記のレジュメにそって、「平和で安全なくらしと憲法」といテーマでわかりやすく、力強く話してくださいました。

280人の参加者は明日からの行動の力をもらったと思います。

憲法をくらしにいかすため、私も運動を続けます!