教育と文化の発展図り図書館を核としたまちづくりへ
15カ所で年間292万人が入館
足立区の図書館は中央図書館(千住)と地域図書館を合わせて15カ所あります。
個人利用ではこの図書館で年間341万冊の貸し出しとプルミエやエルソフィアなどでの受け渡し16万冊で357万冊が利用されています。
図書館だけでみると区民一人当たり5・0冊の貸し出し数で、実は23区最低です。
入館者は年間で292万人です。区民一人当たり4・3回になり23区で20番目です。
数だけで判断することはできませんが、足立区の図書館がもっともっと区民に親しまれ利用されるよう改善を提案していきたいと思います。
蔵書数は平均以下
図書総数は15館で167万冊、区民一人当たり2・5冊の蔵書数です。23区で17番目と平均を下回っている状況です。隣接の北区は3・9冊、荒川区は3・4冊、葛飾区は2・9冊です。蔵書を増やす取り組みも提案したいと思います。
図書館は「社会教育法の精神に基づき」「もって国民の教育と文化の発展に寄与することを目的とする」(図書館法第一条)とうたわれています。
地域図書館があり住民が親しめることはそれだけ教育と文化の発展につながります。
足立区の図書館 (平成27年度実績)
★15図書館と7センターで年間357万冊貸出
個人貸出冊数 団体貸出数
①中央図書館 65万冊 4・4万冊
②伊興図書館 21万冊 0・5万冊
③梅田図書館 25万冊 1・1万冊
④興本図書館 24万冊 0・8万冊
⑤江北図書館 15万冊 1・0万冊
⑥佐野図書館 18万冊 0・4万冊
⑦鹿浜図書館 14万冊 1・1万冊
⑧竹の塚図書館 27万冊 0・7万冊
⑨東和図書館 30万冊 0・7万冊
⑩舎人図書館 21万冊 0・6万冊
⑪花畑図書館 20万冊 0・5万冊
⑫保塚図書館 20万冊 1・1万冊
⑬やよい図書館 24万冊 1・0万冊
⑭新田図書館 11万冊 0・6万冊
⑮宮城図書館 5万冊 0・4万冊
⑯プルミエなど 16万冊 0・1万冊
(四捨五入で表示しています)
地域図書館が指定管理になって
足立区の図書館は中央図書館以外はすべて民間指定管理者による管理代行になっています。図書館法の精神に立てば本来図書館はこうした管理の代行をすべきでなく直営で運営すべきです。
こうした指定管理の下で、あるべき図書館の姿がゆがめられていないか検証していく必要があると思います。
知と文化と絆をテーマに
岐阜市ではさびれゆく駅前の中心市街地に図書館を中心施設とする複合施設を建設し活性化を図っています。
施設整備のテーマを「知と文化と絆」として、その名の通り、図書館が知の宝庫として90万冊の蔵書をめざすともに、小さな子どもたちを含め誰でも入りやすい工夫をして来館者を数倍に増やしています。
また文化の発信地としての役割を持たせ、ワークショップやイベント開催で市民が交流し、まさに絆の拠点となっています。視察をしてきましたさびれかけたまちがよみがえるように活気を帯びていました。