補聴器購入助成実現へ!

2020年02月06日 19時49分18秒 | 日記

 身体障害者手帳の交付対象とならない中等度の加齢性難聴者に対し、補聴器購入費用を助成する予算が報告されました。
 

普及率低い日本
 高齢者になると少なくない人がいわゆる「耳が遠く」なります。(高齢期難聴・加齢性難聴)
 高齢期難聴者は、音としては認識できるので単純な検査音で示される70デシベルという、障害認定基準には及ばない人が多いのが実態です。
 

孤立したり引き込もりにもなりがち、音に気付かないため危険性も
 しかし「聴こえづらい」「聞き間違える」「何度も聞き返す」などで会話についていけないため、人と話すことから遠ざかり、引きこもったり、家族の会話にさえ加われずにぽつんと取り残されたりしている場合があります。認知症の危険因子ともされています。音による気配を察知できないため車や自転車、人などの接近(特に後方)、水道やガスなど生活音にも気づけないため、健聴者には予測もつかない危険性やトラブルとも隣合せています。
 

補聴器はトレーニングが必要
 補聴器は眼鏡と違い、つければすぐに聞こえるわけではありません。その人に会った補聴器を調整し、必要な音を聞き分けるというトレーニングが必要です。足立区はあしすとで「聞こえの相談」を専門家の言語聴覚士が丁寧に相談に乗っています。
 

「助成する自治体」が増えて「足立区でも助成を」の声高まる
 こういう中で、自治体で高齢者の補聴器購入に補助を行うところが増えています。東京23区では現在9区が補助を行っています。特に江東五区では足立区以外、全ての区で補助を行っています。
 補聴器はある調査では、平均で1台15万円、3万円~20万円が多く、40万円、50万円の例もあります。
 補聴器は、使用には調整が必要で3回から多い人では10回行っていますが、こうして調整することで快適に使え「会話がしやすくなった」「自信が持てるようになった」など生活の改善に役立ちます。
 

区民の運動と粘り強い論戦で
 足立区も補聴器助成実現へ!  

足立区議会には区民から「補聴器購入に助成を」と求める陳情が提出され、「耳の会」の方々をはじめ署名行動に取り組み1000筆を超える署名を提出し、議会での質疑を粘り強く行うなかで、区は「新年度に補聴器の購入助成を予算化する」と表明しました。
 この度、新年度予算が発表され補聴器購入費の助成が実現しました。

区民のみなさんの運動と共産党の粘り強い論戦で区政を動かしました。