Naoの誰でもわかる!英語の話

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「使える英語表現」(No. 23)

2006-12-06 | Weblog
表現23)You might just as well wait till tomorrow.(明日まで待った方がいいよ)

助動詞の中でもわかりにくのが、may/mightですね。特にそれが他の語と一緒になるとよけいわからなくなる…。ということで、今回はmay/mightが作る表現で、会話で結構よく使われる「may/might as well」を取り上げます。皆さんはこの使い方わかります?「う~ん、昔習ったような~」ですね、確かに。僕は毎日英語に接し、いろいろややこしい問題の対処に当たってますが、この表現は自分では使ってないですね~。聞くことは多いですけどね。そこで、今回はこれを徹底検証して(ちょっとおおげさ…)、ホントの意味で「使える」言葉にしたいと思います。一緒に勉強しましょう!

さて、まずその意味を先に言いましょう。
□ may/might as well
―(その時の状況を判断して)~した方がいい(よさそうだ)

え、「may」と「might」の違い?そうですね~、「might」の方が「may」よりもちょっと遠回し、あるいは、丁寧、くらいに思ってもらったらいいかな?なので、どちらかと言うと、「might」を使っていた方が安全かも。僕のアドバイスです。

上の意味を見て何か他の言葉を思い出しませんか?そう!「had better」ですね。ほぼ同じ意味と理解してもらっていいです。使い方も同じです。「might as well」も「had better」も「助動詞」ですね。「え?3つの単語と2つの単語で出来ているのに?」そうです。これらは全部一緒で切り離せない「ひとつの助動詞」と理解してください。何回も読み込んで、一つの単語と思って発音してください。つまり、「マイト アズ ウェル」ではなく、「マイダズウェル」(した方がいいよ)って感じでね。「でも、なぜ「might」「as」「well」がそんな意味を作るのか知りたい!」う~ん、これはなかなか難しい質問ですね~え~、え~(ものまね?)。でも、答えてみましょう(正しいかな~ま、いいか)。

まず「may/might」には「認容」(認めて許すこと)を表す「~してもさしつかえない、~してもいいかもしれない」という意味が存在する。そこから「~してみたらいい」「~してみてはどうですか」といった提案、勧めの意味が生まれたと考えられます。ですから、「You might see the doctor.」は、「あなたは医者に会うかも知れませんね~」ではなく、「医者に診てもらったらどうですか」という意味になります。

「わかった。では、as とwellは?」「as」は前にも出てきたように、何かと何かをくっつける、あるいは、繋いで比較することを示唆する語と言えます。ややこしい?簡単にいうと、後に比べる何かがあるぞっていうサインを出す語と考えましょう。「well」は「いい、うまい、十分に、大丈夫」といった肯定的意味合いを持った語ですよね。例えば、「as well as」は「~と同様に」とか「~と同様にうまく」とかの意味ですね。

では、全部を一緒にするとどうなるか?前の説明を頭に入れて冒頭の文を考えてみましょう。

「You might (just) as well wait till tomorrow.」
(きみが明日まで待つのは(そうしないこと)と比べる(as)といい(well)ことなのだから、朝まで待ったらどうですか(might))
     ↓
(明日まで待った方がいいよ)

どうですか?なんとなくわかってもらえました?つまり、「might」「as」「well」という3つの単語のそれぞれ持っている語感がひとつになって、「~しないより、あるいは、~しないことよりは、する方がいい」→「~した方がいい」という意味になったということ。その感覚をしっかり持って「might as well」を使ってみてくださいね。使う時に気をつける大事なことを一つ。さっき「might as well」は「ひとつの助動詞」って言いましたよね。ということは、主語の名詞(名詞句)と動詞の間に来る、つまり、名詞の後に「might as well」を言って、すぐその後に動詞を言うのであって、それら3語は決してばらばらにしてはいけない。また、そのすぐ後に来る動詞は原形でなければいけない(助動詞の後は必ず動詞の原形が来る)ということです。つまり…

You might as well go back home today.
*You might go as well back home today.
*You might as well to go back home today.
(*は非文法的であることを示します。)

話し相手にたいして「might as well」を使うと、「~した方がいい」と言う意味になることはわかってもらえたと思いますが、では自分で使うとどうなるか?

I might as well go home now.
(そろそろ家に帰った方がよさそうだわ。)
I might as well tell you about this.
(この件については言っておいた方がよさそうだな。)

という具合になります。どうです?「そうしないっていう選択肢よりも、~する方がよさそうだ」って感覚、わかるでしょ。こんな感じで使ってくださいね。

最後に、今回は触れませんが、「may/might as well」には今回勉強した意味「(その時の状況を判断して)~した方がいい(よさそうだ)」の他に、「~する方がましだ、~するようなものだ、~するのも同様だ」という意味もあることをどこかに入れておいてください。でも、この意味で使われる時は、話し手は感情的になっている場合が多いので、なんとなくわかると思いますよ。

では、今日はこの辺で失礼しま~す。「え、会話がない!」ですね~。でも今回はちょっと長くなりすぎた感があるので…I might as well say goodbye now and give you a rest for tomorrow. Okay, guys? See you tomorrow! nao(N.N.)(C)2006