「三月のマウンテン画廊」のワークショップ
「東北の木で椅子をつくろう」で
大雪の中、3時間かけて鶴岡市の渡部銘木店へ。
木の伐採から製材まで全てを行っている、
至極、稀な木材店さんです。
ここで、椅子の最終仕上げをします。
クルミをハンマーで割って実を出して潰し、
その油を使いオイルフィニッシュ塗装にします。
ワークショップ参加者それぞれ椅子は、木の種類が違います。
欅、杉、松、栃。ちなみに私は赤松です。
でも、作っていくにつれ、欅が羨ましくなってきました。
渡部銘木店でも一番多く扱っているのが欅で、
社長曰く、木材の中で欅が最高との事。
硬い木で加工が難しい半面、実に木目が美しい。
クルミ油を塗りこんでいくと、欅らしい赤みのある色に変っていきます。
「良いなあ」
でも、赤松の我が椅子もやさしい色合いに仕上がりましたよ。
倉庫内には、欅、ヒノキ、埋もれ木が所狭しと。
その中に珍しく赤松を発見。
この赤松は、かなり目が細かく、やはり銘木。
店の奥さんが「これ見て~綺麗でしょ」と、
光りを放つケヤキの木目。
本当に木が好きな事が覗える奥様に、
バレンタインのチョコまで頂きました。
帰り際に「ウォン チュー want you~」
「えつ?」 チョコもらったしな~
そしたら、門柱が大きな羽黒山の杉の丸太で、
「門柱~」でした。
失礼いたしました。
切った木が使えるようになるまで
乾燥に最低でも5年から10年とかかり
反りやヒビの部分を削いでいくと、
元の30%くらいしか使えないとの事でした。
社長さんの
「時間は、お金では買えない」
の一言が印象深く残り、
私自身の仕事にもフィードバックできる言葉だと思いました。
そんな機会を作って頂いた講師の天羽さんに感謝です。
制作した椅子は「三月のマウンテン画廊」に展示されます。