飯豊分校の一年生の皆さんが、レンガ掃除のお手伝いにきてくれました。一所懸命に作業して頂き、ホントにありがとうございました。
人海戦術のレンガ運びには驚嘆いたしました。
石の切り出し、運搬、積み上げに要した人数は1日当たり総計3,252人!
これはピラミッドの建造ですが、やっぱり人の手でピラミッドも作れそうだゾ。
そんな事がふっと脳裏に浮かぶほどの手際の早さでした。
農業高校で実習で鍛えられているからなんですね。
今回、数名の女子が素手でレンガを何個も重ねて持ち運ぶ姿には、驚き、そして好感が持てました。
うら若き乙女に大変失礼ですが・・・・縄文のビーナス(山形のでない方)の様な力強い母性の美しさとでも言いましょうか・・・・今風の女子が失ってしまったモノを感じられました。
ある光景を目にしました。その今風の女子が、長い付け爪のために缶ドリンクを開けられずにおりました。そのためスプーンか何かで開けようとしたらプルタブが外れてしまい、仕舞にスプーンを逆さにグーで握りしめて缶の飲み口をガンガン叩く姿には、些か落胆いたしました。はたしてそのネイルが美しいと言えるのか疑問です。
レンガがだいぶ片付きました。
これで冬籠りできそうです。
どれほど復興しているものだろうかと、津波被害にあった仙台市の沿岸部地区を訪れてみました。
うず高く積まれたガレキと煙を上げる処理場が稼働しておりました。
コンクリート基礎だけ残る住宅地には慰霊塔が建てられ、献花して手を合わせる人々の姿がありましたが、線香の香りの他は昨年との変化はあまり感じる事ができませんでした。
まだ手付かずの建物、頭上の浸水ラインには、改めて1000年に一度の自然の脅威に遭遇した事実に、身がこわ張る程の恐怖を感じます。
ここに来ると、犠牲になった多くの人々への想いと、自分自身について問い考える事ができます。
答えは出ないのですが・・・・
海辺に多くの車と人の姿を見つけて、日曜日と重なった11日だから
何か鎮魂の集まりをしているのだろうか?・・・
と元住宅街の目の前に行ってみると、数十人の男女がおります。
それは、サーフィンをしに来ている人々でありました。
「この寒空に・・・・」
けっこうでかい大波に向かうサーファー。
善し悪し、ある意味、確実に「復興」を感じられました。