陶器市を終えて帰路につく。
翌朝、ご来光を温泉に浸かりながら拝むという贅沢。
不忘山、この山にも登ってみたいと思っていた。
その慰霊のためのメモリアルパークがある。
帰りたくない、、。
登山の時の山小屋から降りたくない気持ちと一緒。
非日常から戻りたくないシンドロームが
起こる。
陶器市期間中は、愛車アクティ号に車中泊している。シュラフに寝て、携帯コンロでコーヒーを沸かし、メスティンで、ご飯を炊く。
楽しかったひと時が今はもう過ぎていく。
日常に戻らねば、、、。
と思いつつ
「そうだ!海を見に行こう」
ハンドルを東へ向けたのであった。
この日の宿は、勿来の健康ランド。
缶ビールとツマミを調達しての、ひとり反省会。
ここの大浴場は、太平洋がドカン!見える
最高のロケーション。
日の出時刻、6時5分を確認したと同時に寝落ちしてしまった。
翌朝、ご来光を温泉に浸かりながら拝むという贅沢。
写真は、朝風呂上がりロビーから撮影。
8時半には宿を出発して、海沿いの国道6号を北上。
途中の道の駅で見つけた、楽焼きの箸置きがなかなか良い。参考にさせてもらいます。
めかじき、サメの箸置きも良いかも。
そうしているうちに大熊町に入る。
あの福島第一原発の町だ。
国道6号線は、帰宅困難地域を通過するのだった。
普通の住宅の玄関前にはバリケードがあり、
お馴染みの全国チェーン店の看板を見かけても、さっきまで営業していたかのようなコメリやケーズデンキ、コンビニの駐車場には、背の高い雑草が生い茂る
「この先、帰宅困難区域につき通行制限中」の看板
放射性物質を被った町とは、こうゆうモノなのか。
死んでしまった町。
目の当たりにして、クルマの窓を開ける事ができない自分でありました。
さらに北上して、
相馬市からは国道113号へ。
あの台風19号で被害にあった丸森町を通ることに。
道路脇には、水があった事を伺わせる枯れ草が絡まっている。
未だに断水が続いているらしいし、自衛隊車両ともすれ違う。
休止しているファミリーマートを越して、セブンイレブンでは、ボランティアの人を見かける。この連休中も多くのボランティアが来ていたようだ。
そして、白石市から七ヶ宿までの113号が通れない状況だと知る。
蔵王キツネ村の方へ迂回、不忘山の下道を行く。
不忘山、この山にも登ってみたいと思っていた。
東京大空襲の時、
3機のB29がどういう訳か300キロ離れたこの山に激突して30数名のアメリカ兵が亡くなっている。
その慰霊のためのメモリアルパークがある。
旅の最後、色々と考えさせられながら
自宅へと戻った。
たまたまとはいえ、何故このルートを帰る事になったんだろう。
何を思えというのだろうか、、。
深く息を吸い込む事さえも出来ないような思いも寄らない事が突然に起きるかもしれない。
普通の生活が、如何に幸せであるのか。
その事を、嫁さんに話すと、
「んーまぁ、私に感謝しろという事だな」
了解。