これ、どう思いますか・・・
茨城県東海村の加速器実験施設で起きた放射能漏れ事故。
施設は地下の三つの加速器をつなぎ、陽子を光速の最大99.98%にまで加速する。
事故は加速器につながる「ハドロン実験施設」で起きた。
陽子の流れをコントロールする電磁石が突然作動しなくなり、
施設に陽子が一気に流れ込み標的の金に衝突したため金が高温となり、
想定以上の放射性物質が発生し、一部がパイプや遮蔽材を突き抜けて
実験室内を汚染したそうです。
さらに、
実験中、異常を検知して安全装置が作動、警報音が鳴りいったん実験を停止したが、
警報の原因が分からないまま実験を再開したのだそうです。
その後、施設内で放射線量が上昇したので再び運転を停止し、
排気扇を回し放射線量が下がったため、また運転を再開していたとのこと。
結局、部下(機械)はきちんと異常を報告していたのですが、
上司(作業者)はそれを十分確認せずに事故になってしまった。
というどこにでもあるようなできごとでした。
でも、事故の結果が、
目に見えないもの
どれだけの人体に影響するのかわからないもの
でわれわれ人類が制御できないものなので厄介です。
おなじような記事を1月9日に書きました。
宇宙誕生の謎に迫る素粒子物理学の壮大な実験施設の構想。
次世代加速器「国際リニアコライダー」(ILC)計画。
建設地は日本が最も有力で、今夏に国内候補地が決まる。
物理学に革命を起こすノーベル賞級の発見が日本で実現する期待。
スイスにある大型ハドロン衝突型加速器で新粒子が歴史的な大発見。
ILC計画は、全長約30キロの巨大な直線形の加速器で
地下約100メートルにトンネルを掘り、
ほぼ光速に加速させた電子と陽電子を正面衝突させる。
そのときの温度は、宇宙誕生のビッグバン直後に相当する約1京度(京は1兆の1万倍)。
初期宇宙を再現することで未知の素粒子を作り出す。
「人類が宇宙の謎を解明し、新たな知の地平を切り開く原動力になる」
と東大准教授は研究の意義を強調。
日本の候補地は北上山地(岩手、宮城県)と脊振山地(福岡、佐賀県)、
誘致に積極的なのは日本だけ。
結局、カミがなさったことを、カミの創造物であるヒトが
カミをまねても・・・ね。
今回の事故を報道する記事には、またまた
「ずさんな管理」「安全軽視」の非難の言葉が踊っています。
でも、おそらく、私が現場にいたら、
自分の身の安全のために同じことしたんじゃないかな
結局、人の手で制御できないものは管理できないし、
いざとなれば自分の身の安全は確保したいんです。
だって、人間だもん、カミではないもん。
そんな上司が管理するんですから・・・
ILC、やめたほうがいいんじゃない?
カミではないのだよ、カミでは!!
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