さて、マネージャー(寺脇康文さん)に導かれて
長男ハジメ(水谷豊さん)と次男の信二(段田安則さん)少し遅れて四男の四郎(堤真一さん)が
舞台に登場なさるたびに吉本新喜劇よろしく(笑)拍手が起こったものの
「風来坊」の三男・裕三(高橋克実さん)だけが姿を見せず…(苦笑)
脚本を書かれたマギーさんによれば…裕三は「底抜けに明るい能天気な男」だそうで(笑)
その裕三役の高橋さんは「雨が降ろうが槍が降ろうが、いつでも明るい
他の兄弟が険悪な空気になっている時も、諍いをしてるのが馬鹿らしくなるような
明るさを振りまけたらと思います…WBCのヌートバー選手みたいな…(笑)」…って
甲斐さんご贔屓のたっちゃんが「能天気」ってことじゃないですよね?(笑)
ともあれ…高橋さんは、この3年間ずっと段田さんと兄弟役を演じておられるので
「役を通してではなく、普段の段田さんに言われているような距離感なんです
『お前、いい加減なこと言ってんじゃないよ!』
…みたいなセリフが違和感がなさ過ぎる(笑)」と話されてましたが(笑)
兄貴2人は、昔から遅刻魔の裕三に「お仕置き」として
「デコピン」をお見舞いするという設定らしく
四郎が裕三を羽交い締めにして…って、体格がおよろしい高橋さんを拘束するには
堤さんか寺脇さんじゃないとムリかなあ?(笑)
…まずは、ハジメ兄ちゃんがデコピン(笑)
裕三が「痛い!」とおデコを押さえてる間に
ハジメ兄ちゃんが「信二、お前も!」と声をかけるや
それまで、わりとクールというか、あまり他の兄弟の会話に参加せず
一歩引いて眺めてる感じだった信二が、嬉々として「しょうがないなあ(笑)」と近寄って来て
「信二兄ちゃんのは、ホントに痛いんだよ~!」という
裕三の悲鳴にも似た叫びにニンマリしながら、渾身のデコピン(笑)
マチネの時も「ピシッ!」って音が聞こえるくらい強烈なデコピンで
高橋さんは、小道具のペットボトルが入っているアイスボックスの中で冷やした手を
おデコに当てておられたみたいだけど(苦笑)
ソワレの時は、更にパワーアップしたようで
そのあとの高橋さんのおデコは、かなりの時間、真っ赤になっていらしたんだとか…(苦笑)
…って、段田さんは、その高橋さんのリアクションが面白くて
「もっと見たい!(笑)」とエスカレートなさったんでしょうけど
やはり、親しい間柄じゃなきゃ、そこまで出来ませんよね?(笑)
それはさておき…「ブラザー4」の解散以来、4兄弟が顔を揃えるのは、実に40年ぶり…
ハジメは、カラオケ教室の先生をしてるらしく
時には、デイサービスを受けている皆さんの前で歌ったりするという、いわば「現役」ながら
弟たちは、音楽とは無縁の生活を送っているようで「再結成」には気乗り薄な様子…
裕三なんて「高額なギャラ」という、マネージャーの出したメールの一文に引かれただけ(笑)
ハジメから「ボーカリストなんだから、タバコはヤメろ」と言われた四郎は
「ブラザー4」が活動していた時から、1人だけ「口パク」だったみたいだし(苦笑)
寺脇さんが右腕を上げて、ステージ際を下手から上手へ移動なさると
「シャー」というカーテンの開く音がして(…どうやら客席側は鏡という設定になっており)
振り付けの練習が出来るというので、おぼろ気な記憶を頼りに踊ってみても、見事にバラバラだし…(苦笑)
記憶といえば、ハジメが健康のために「毎日飲んでる」はずが
その愛飲しているものの名前が出て来なくて「アレ」呼ばわり(笑)
「『酢』じゃないの?」との言葉に「『酢』は一文字だから、さすがに忘れない」と返したり
ラジオ番組で「ブラザー4」唯一のヒット曲「マイ・ブラザー」を取り上げ
今回の復活のきっかけを作ってくれた方の名前も思い出せなかったり…(苦笑)
あっ!でも、高橋さん演じる裕三だけ、頭髪が薄くなっているのは
他の3人が「母方似だから」との件で、裕三が「親父、そんなにハゲてた?」と訊ねると
「ハゲる前に死んじゃったから」と即答(笑)
しかも、四郎が裕三の前で両手を合わせ(笑)、裕三は「俺を拝むな!」とツッコミ(笑)
ちなみに、裕三はSNSに疎いらしく「マイ・ブラザー」をラジオで聴いたリスナーたちが
YouTubeやTikTok、インスタなどで拡散したためバズったというマネージャーの説明に
「ラジオまでは判る」と言ってたそうです(笑)
そして…この復活ライブが決定し、チケットが発売されるや否や
一気に100枚が売れて「幸先よし!」…と思ったものの
その後は全く売れていないと判明し、この事態にどう対処するか?と頭を抱える場面で
「昔もあったなあ…台風でお客さんが3分の1しか来れなかったこと…」とハジメ兄ちゃん(笑)
ついでに、広島公演の楽屋での「もみじ饅頭事件」も思い出し(笑)
それにつられるように、信二が「あった!あった!もみじ饅頭事件!
『僕のもみじ饅頭がなくなっちゃったんだよぉ~!』って…(笑)」と立ち上がり
段田さんが、やや猫背の姿勢で、両手をズボンのポケットに突っ込まれ
まさかの「アキラ」のモノマネを披露なさったんだとか…(笑)
この「もみじ饅頭事件」に関しては、その場はスルーされたものの
舞台後半に、身内の犯行と思われるとのことで
ハジメが「みんな目を閉じて!怒らないから、盗ったヤツは手を上げろ!」と
北野先生みたいに告げると、恐る恐る手を上げたのは中迫マネージャー(笑)
しかも、他の兄弟たちも目をつむってなかったらしく(笑)「ああ~っ!」と指差されて
うっかり床に落としてしまったものを、元の場所に戻すのもどうかと思ったと自供(笑)
それはともかく…このままじゃいけないと、集客のための動画をアップすることになり
段取りというか、開演時間や会場名など、一言ずつセリフを割り振ったトコで
「いいツカミを思いついた!」と裕三(笑)
「昔は『若村』4兄弟でしたが、今は『老い村』になっちゃいました!(笑)」
…と、そのクオリティはさておき(笑)採用されたのに
いざ、マネージャーがスマホを構えると「やっぱ、本番まで取っとこうかな?(笑)」
ドリフターズよろしくズッコケる面々を尻目に「アップって、どうやるの?」と興味津々
まあ、中迫マネージャーも「僕もよく判りません」と答えていたようだけど…(笑)
そうそう!この復活ライブの舞台が「ナンで東京じゃなくて(神奈川県)浦賀なの?」かは
急きょ開催が決定したため、都内では手頃な価格のホールが見つからなかったためみたいですが
浦賀と言えば「ペリーの黒船来港の地」ということで
そのペリーに因んだ特産品が数多くある「ペリー推しの街?」だそうで
楽屋に「ペリーの天ぷら」を差し入れてくれた下田さん…
(のちに、ブラザー4の熱烈なファン姉妹の妹役でも登場なさる池谷のぶえさん)…は
「ブラザー4を全く知らない人」という設定なので、ちょっとガッカリしながらも
「ナンの肉なんですか?」と訊ねた四郎以外の3人は
塩・海苔・カレー味のペリーの天ぷらを頬ばって「めちゃくちゃ旨い!」と絶賛
「何が入ってるか判んないのによく食えるな」と言っていた四郎も
兄たちに勧められるままに一口食べるや、思わず「旨い!」とビックリ!
でも、その直後「言えないお肉」という下田さんの一言で…以下省略(苦笑)
この場面で、裕三が言った「カレー味は、だいたい何でも美味しいんだよ」というセリフは
のちに、そこそこのパワーワードとなるらしい(笑)
ともあれ…自撮りの動画に続いては、浦賀のカリスマ的なパーソナリティ横須賀ペリーさん…
(のちに池谷さんの姉役でも登場なさる峯村リエさん)…のラジオ番組で
ライブの告知をして貰うための取材を受けることに…
「横須賀ペリー」といっても「トリンドル」さんや「トラウデン」さんのような
外国人の血を引いておられる風ではなく、鮮やかな色合いの派手なファッションに身を包み
少し英語訛りっぽい巻き舌で話す「女傑」といった感じの圧の強い方で
中迫マネージャーがブラザー4に、自身の番組について説明するのへカブセ気味に
「まぁいにち、2時間の生…ほぅ…そぅ…」と
リズミカルに、そして語尾をデクレッシェンドで発音なさっていたらしい(笑)
ちなみに、峯村さんによれば…「横須賀ペリーは、自由に出来る役です
『魔女に生気を吸い取られた』と言われるアクの強い人なので
塩沢ときさんのイメージで、4人を翻弄したい!」そうです(笑)
ペリーさんから「何かエピソードを…」と問われても、ハジメ兄ちゃんは特に何も思いつかず
それを見かねた?四郎が「俺は歌ってない!」とカミングアウト(笑)
マネージャーは「それは言わない方が…(汗)」
「今のは聞かなかったことに…(汗)」とアタフタ(苦笑)
ようやく、ひねり出したエピソードは、マイケル・ジャクソンがいたジャクソン5を聴いて
自分たち兄弟もグループを結成した…といったことで
それも、ペリーさんの中では「ああ!フィンガー5みたいな…(笑)」になってしまい(笑)
…って、奥さんは「『若村』って音読みでは『ジャクソン』になるんですよ」とのセリフに
自分が甲斐さんのラジオ番組に投稿したネタ
…「若村くんは『ジャクソン』下村くんは『アンダーソン』という
カッコいアダ名が付いたのに、津村くんだけ、ナゼか『バスロマン』と呼ばれていた(笑)」
…を思い出して、1人だけ大きな笑い声を立てちゃったんだとか…(苦笑)
ブラザー4が、かつて温泉のCMソングを歌っていたことをご存知だったらしいペリーさん
「他の温泉のCMはなさってないの?」と質問したそばから
「♪伊東に行くならハ・ト・や♪」と歌い始め
「CMはあの1本だけ」という返事も聞かず
「♪4・1・2・6!ハッキリ決めた!ハトやに…あら~、おんなじCMだったわ~(笑)
面白いったら、ありゃあ…し…なぁい…」と自己完結(笑)
四男の四郎は、当時16歳で、一番人気があり
…って、四郎自身は「今はただのおっさんですけど…(笑)」と謙遜…
一応?長男もビジュアル系だったとの説明を聴いて
ペリーさんは、水谷さんをまじまじと見つめ
まあ、当時の面影があるというか、年齢を重ねたなりの味がある
…といったことを口にされた一方で、四郎に関しては
「カッコいいゴリラ」って感じとバッサリ(笑)
それにしても、これだけの主演級キャストの顔ぶれで、チケット代が1万1千円って
甲斐さんのビルボードツアーなら、カジュアルエリアと同じお値段!?(笑)
まあ、奥さんは、今回に限らず、観劇のたびに「お得感」を覚えているみたいだけど…(笑)
この演者7人という少数精鋭のお芝居は、最後のライブシーン以外
ずっとこの「リハーサル室」で進行するため
ほぼほぼ、舞台中央で展開されるストーリーとのバランスを取るというか
左右の端っこ…ステージ際に置かれたパイプ椅子には
キャストの皆さんが、入れ替わり立ち替わりお掛けになり
左右のブロックの皆さんに「お顔アップ」のサービス(笑)
更に、暗転するたびに、先ほど撮影した動画の音声や
ペリーさんのラジオ番組の模様が流されるといった具合に
退屈知らずの至れり尽くせりだったそうです(笑)