きょう6月17日は思い出の日です。
毎年この日が来ると「あの時のこと」を思い出し、感慨に浸ってます。
これまでもブログに書いてきましたが、今年もまたそのネタです(笑)。
1969(昭和44)年、20歳の学生時代。自転車で東日本一周の旅に出発したのが6月17日でした。
大阪から福井~石川~富山~新潟~秋田~青森と日本海側を走り、北海道を時計回りに1周して本州に戻り、今度は下北半島から岩手、宮城、茨城、千葉、東京、名古屋と太平洋側を走り、大阪に帰って来たのが8月25日。70日間の自転車一人旅だった。あれからなんと55年の歳月が経ちました。
改めて「早いなぁ」と驚きます。
「あの日」は朝から雨が降っていた。いざ出発という日に、いきなり雨とはなんやねん、と暗い気分になった。後から知ったが、この日が梅雨入りした日だったそうです。
それにしても、何も出発の日から雨が降らなくてもいいじゃないか、と、僕は天を恨んだ。だけど、その後の旅では、当然ながら何度も雨に遭い、この程度の雨でへこたれてるようではだめだと思い知らされたわけですが。
特に北海道の帯広から襟裳岬へ向かって走った時は、バケツをひっくり返したような大雨で、海岸沿いの道路は雨宿りする場所さえなく、ひどい目にあったものだった。大雨の中、僕はイヤホーンでずっとラジオを聴いていたのだけど、この時はちょうど、当時19歳だった和田アキ子の大ヒット曲だった「どしゃぶりの雨の中で」が流れていたのにはビックリしたものでした。(実に強烈なタイミングの歌でした。和田アキ子も19歳ですよ)。
70日間の旅はほとんど野宿という、いわゆる放浪の旅みたいなもので、そんな中でも、心温まる人々との出会いや、珍体験、爆笑体験、恐怖体験など、数え切れないほどのハプニングの連続で、その後の人生では決して体験できないことが沢山ありました。誠に濃密な70日間でした。
いつか曽野綾子さんの本のこんな文章を読んだことがあります。
若いうちから、楽しかったことをよく記憶しておいて、これだけ面白い人生を送ったのだから、もういつ死んでもいいと思うような心理的決済を常につけておく習慣をつけるといい。(中略)。やはり冒険はいいものだ。冒険は心の寿命を延ばす。若い日に冒険しておくと、たぶん死に易くなる。
いつまでも心に残る文章です。
とにかく、若い日に冒険しておくと「死に易くなる」そうなので、ちょっと楽な気分にもなりますね(笑)。
その思い出深い自転車旅行の出発の日が、6月17日でした。
あれから55年だなんてね~
今のこの気持ち、どう表現していいのかわかりません。
いざってときに悪あがきはしたくないですもの。
あー、楽しかったな、良い人生だったなと思えたらステキ!
でも、のんさん。そう思うにはまだまだ早いですよー。
もみぃちゃんと離れて暮らして淋しいでしょうが、これからも楽しいことをたくさん増やしていかなくちゃ!
って、自分にも言い聞かせて日々を楽しく過ごせるように頑張ってますの!
「もういつ死んでもいい」という心理的決済を常につけておく習慣をつけるといい…
という反面、みゆきさんがおっしゃるように、「これからも楽しいことをたくさん増やしていかなくちゃ」ということも含まれているんでしょうね。コメントを拝見して思そう思いました。そうでないと、死ぬのを待っているだけ、というような意味になりますものね。
いろんな思い出があった人生を懐かしみつつ、これからも一日一日を楽しく過ごして行くよう、頑張って行きましょうね。