6月に、左の太腿から膝の裏を痛めてS病院に行き、
約2ヶ月間、リハビリに通ったことは、このブログに書いた。
おかげで痛みもなくなり、今月には30キロを歩けるまで回復した。
その矢先のことである。
今からちょうど1週間前の9月22日の夜。
夕食を終えて、椅子から立ち上がる時、今から思えば、
片方の足をねじるような無理な姿勢で立ち上がったのだろう。
立ち上がった瞬間、左のふくらはぎに痛みが走った。
「痛っ」
何だかわからないが、とにかく痛かった。
翌日も痛みは引かなかったが、ゆっくり30分ぐらいは歩けた。
しかし、3日目ぐらいに痛みがひどくなり、歩行が苦痛になった。
同時にその部分が少し腫れ、うっすらと内出血らしいものもあった。
「何だろ、これは…?」と不思議に思った。原因がわからない。
転んだわけでもないし、物にぶつかったわけでもない。
立ち上がった瞬間に痛みが走った…ということなのだ。
ふくらはぎのその部分を、軽く触っただけでも痛かった。
たまらず、4日目の土曜日、足を引きずって、またS病院へ行った。
医師は僕の話をひと通り聴き、患部を見たり触ったりした後、
「肉離れですね。筋肉の断裂です」と言った。
へぇ~??
「肉離れ」って、プロ野球選手やサッカー選手によくある症状だ。
スポーツ選手が瞬発的に走り出した時などに起きるんじゃないか。
だいたい、肉離れなんて、若くて元気な人の故障なのでは…。
しかし、後でネットで調べたら、太腿の肉離れは若い人に発生するが、
ふくらはぎの肉離れは、年齢に関係なく発生するそうである。
医師も、こう言っていた。
「無理な姿勢で脚をねじったりしたら、起こる時がありますから」
最後に、1~2週間で痛みは取れても筋肉は完治していないので、
全治には1ヶ月はかかりますから、そのつもりで…と宣告された。
そして、またもやリハビリである。
診察のあと、つい先ごろまで通っていたリハビリ部へ行った。
歩く時は、左足を引きずり、超スローでしか歩けない。
リハビリ部では、若い男性の理学療法士が僕の担当になった。
「何か運動はされていますか?」と訊かれたので、
「まぁ、今はウォーキングぐらいですね」と答える。
「どれくらい、歩かれます?」
「最近、30キロ歩きました」
…と言ったら、
「えっ? そんなに歩かれるんですか?」と驚きながら、
「歩かれる前と後に、ウォーミングアップとかクールダウンとかは?」
と質問されたので、僕は、
「いいえ。特に何もしてません。帰宅したら、ビールを飲むだけですわ」
と言ったら、男性はクスッと笑った(相手を笑わせてる場合と違うで~)。
そして男性は、僕の両脚の筋肉を触り「硬いですねぇ」と言った。
つまり、筋肉がほぐれていない、ということなのだ。
筋肉を酷使したあと、ほぐしていないような状態だったので、
ふくらはぎをひねったりした瞬間に、肉離れが起きたのだろう…
そういう意味のことを、この男性の理学療法士は説明してくれた。
(ウォーク程度で準備運動や整理体操はいらない…と僕は思っていた)
やはり、ウォークも長距離になるとかなりの運動なので、
特に歩き終わった後のケアが必要なのだろう。
僕など、6時間ほど歩いた後、家に帰りつくと、
空腹で喉が渇いているので、すぐにアテをつまんでビールを飲み、
眠くなるまで飲んで、最後は風呂にも入らずそのまま寝てしまう…。
そんな悪しき習慣がついているので、筋肉が硬くなったままなんだ。
さて、このきつい痛みがなくなるまで、
まず、やらなければならないこととして…
・1日3回程度、患部を氷で冷やす(1回約20分間)
・ふくらはぎをマッサージする(痛む部分ではなく、その周辺)
その他、太腿、お尻、膝のストレッチの方法を教えてもらった。
「これをまず、毎日欠かさず、次回まで続けてください。
痛い部分には、決して負担をかけないように」とのこと。
最後に「松葉杖は、大丈夫ですか?」と言われたが、
そんな大げさな~と思ったので、むろんお断りした。
そのリハビリを、26日の土曜日に受けたわけです。
で、月曜日の昨日は、2ヶ月に一度の定期検査・診察で、
今度は、いつもの松原市の徳○会病院へ行った。
主治医は僕の歩き方を見て「大丈夫ですか?」と心配してくれた。
妻は病院へタクシーで行くことを勧めたが、少しぐらい歩かねば…
と思ったので、家の近くのバス停から駅までバスに乗り、
駅から電車で病院へ行った。むろん、階段だけは避けて、
エレベーターを使った。特に階段を下りるのが、難しい。
この時、病院までの往復、ゆっくりゆっくり歩いているうちに、
左ふくらはぎに負担がかかりにくい歩き方が分かってきた。
たぶん、周囲から見れば変な歩き方だったでしょうけどね~
リハビリを始めてから、今日で4日目になる。
朝起きたら、そろりと床に右足をつけ、
次に、そ~っと痛むほうの左足をつける。
そろりそろりと、びっこを引きながら、用心深く歩き始める…。
裸足より、クッションのあるものを履く方が楽なことがわかった。
それを履くと、痛むふくらはぎへの衝撃が少なくなるからだ。
…で、下駄箱の中に入れっぱなしだった
踵が厚くクッションのいいサンダルを探し出し、
それを洗って履いて、家の中をうろうろ歩いている。
少なくとも今週はスポーツクラブも行けないし、
しばらくは、グズグズと過ごすほかはありません。
…というような今の状態です。
思えば今から30年以上前、職場での野球チームに入っていて、
センターを守っていた僕は、飛んできた球を全力で追い、
飛び上がってその打球をグラブに入れようとした時に、
足を滑らせて転倒し、左足首を骨折したことがある。
それで数週間仕事を休んでしまったのだけれど、
今回の肉離れで、その時のことを思い出した。
…で、その時は、自分の体のふがいなさに一念発起して、
骨折が完治した後、フルマラソンをめざすことにした。
いわば、その骨折は、後の人生に大きなプラスをもたらしたわけで、
それをバネに30代から50代前半まで、ランニングと共に生きてきた。
これが自分の人生を幾重にも充実したものにしてくれたのだから…。
でも66歳になって、この肉離れをバネにしてめざすもの…
…そんなもの、な~んにも、ありませんわ(笑)
ところで、肉離れとアルコールとの関係ですが、
ネットで見ると、こう書かれてありました。
肉離れになってしまったときは、
完全にアルコールを遮断してください。
少しでもアルコールを摂取してしまうと、
筋肉が断裂している部分に痛みを感じる成分が集まり、
しかも血管の拍動が強くなるために、拍動によって神経が圧迫され、
とてつもなく痛みを感じるようになります。
あぁぁぁ…(深いため息)。
…ということは、今回の肉離れをバネにしてめざすものは…
どうやら「アルコール離れ」しか…ないようです。 ぐすん。