想うところがあったのか 妹が墓参りに行きたいと
そう言えばワタクシも昨年は体調崩し父母への墓参りは怠っていた
小高い山里の霊園まで車を走らせる
晩秋の山里はたわわに実る柿に出迎えられた ここは柿の産地
干し柿の準備になると小学生の孫の手も借りる繁忙期
干し柿の吊るされた納屋の軒先はこの地方の風物 柿の暖簾である
残念 景色は時期早々
墓参りも済ませ 気持ち的にすっきり身軽になった
妹のお財布の中には生まれて間もないワタクシを抱いた母がいる
戦後間もない母とワタクシ 写真館なんぞ その当時ハイカラな場所へ出向く余裕あったのか
それとも父の実家へ送るための写真だったのでしょうか セピア色の美しい母の姿
女性として 一番美しい姿です 素朴な決して高価でない着物姿の母
妹が後生大事に持っていることが一番母と長く過ごした想いの歴史
父母は姉妹の内なるセピアの中に生き続けています
石蕗(ツワブキ)キク科 冬でも葉が緑のままで 1年や2年で枯れること無く生き残れる
ツワブキのアップ
帰りはどっぷり日も暮れ西の空へ沈んでいく